あと2日
恐怖の殺人妻がその後どうなったのかはまったく解らない。いきなり登場した「旅の者」のおかげで話は更に解らなくなってきた。机の神様は心配する私のことなど少しも気にせず昨日の続きを話し始めた。
「旅人はその机を見ると、とたんに気に入ってしまったそうな。『これは素晴らしい机だ。是非とも譲ってほしい』と頼み込んだ。机の処分をどうしようかと悩んでいた者達には好都合。喜んで机を旅人に譲ったそうじゃ。旅人は机を郵送する手続きをすると、急いで故郷へと帰り、自分の家に机が届くのを待っていたそうな。そして待つこと12日。とうとう机が旅人の元に届いたのです」
もう面倒だから「郵送」とかその辺のところを気にするのはやめにしよう。このあとどうなるのか、どうでもいいような気もしてきたが、話はまだ続きそうである。