プチ・レジャー de ゴン!(録画?)6
「何か最近太股がおかしいのよねえ」
鶴見川を下る私の頭の中でモモイカオル風のアンニュイな声がします。「うるさいよ。今はそれどころじゃないんだ。早く帰りたいんだよ!」
でもこのアンニュイボイスは何かの警告だったのかも知れません。そんなことにも気付かず私はひたすら、こいでこいでコギマクリゼヨ。
必死でこぐ私の前には上り坂が。もうそろそろベイエリアなのに、上り坂はどこにでも現れる。でもいいさ。あの坂を越えれば…。
ここで坂を登る私の足が「ヒクヒク」してきました。このままでは確実に足がつる。でも坂の途中で自転車を降りたりしたら、私を応援しているキッズ達がガッカリに決まっています。何とか足がつらないように、いろんな体勢をとりながら何とか坂の頂上へ。
ここでホッとしたのがいけなかったようです。坂を登りきると、両足同時につった〜!
すごく不自然な感じでサドルから腰を離して、自転車をまたいだ状態で両足をついたのですが、その後、どうすることも出来ない。
手で太股を触ってみると、あり得ないぐらいにカチカチしてる。これはどうすればいいのでしょうか?私は凄くやばい状態なのに、周りから見ればただの自転車に乗った変な人。
このまま両足がカチカチのまま動かすことが出来なかったら、携帯を取り出して救急車とか呼ばないといけないのでしょうか?
それだけは勘弁と思いながら、全神経を太股に集中させてみる。すると何とか左足が動くようになりました。それでやっと自転車にまたがった状態から、自転車を降りるところまで来たのですが、降りるとまた両足がカチカチ!
自転車の横でまたしても怪しい人になってしまいました。ママチャリおばさんが私を変な目で見ながら通り過ぎていく。「買い物帰りが偉そうに。私はもう20キロ以上も走ってるんだ!」と心の中で怒って見たものの、これはかなり虚しい。
もう一度全神経を太股に集中させてみます。今度は両足が動くようになりました。慎重に屈伸運動をすると次第に太股の筋肉が落ち着いてきたようです。何とか救急車は呼ばずに済みました。
もうヘトヘトな私はノロノロと家を目指すのでありました。