名探偵ズゴック-----実は私ちょっと横浜の方へ行ってきたのです。
ザク刑事-----何か思い当たることでもあったのですか？
名探偵ズゴック-----いや、今回のこととは全く関係ない用事があっただけなのですが。でも偶然というのは恐ろしいものですね。私が「ぴおシティ」を歩いていたら、なんとボール君の父に出会ったんですよ。

旧ザク団員-----そのボール君の父というのは、ここにいるボール君の母とは関係ないあのボール君の父ですな。
名探偵ズゴック-----そうですね。最初はボール君の母親だと思っていたのが、実は父だったことが解り、そのショックで息子のボール君はどこかへ飛んで行ってしまった。
ザクレロ団長-----そういえば、そんなこともあったなあ。あれは随分前の事だと思ったんだが。
名探偵ズゴック-----そうなんです。でもあの時の出来事が今回の事件に繋がっていたんです。
ボール（母）-----まあ、なんて下らない。そんな事を話すために私をここに呼び出したんですか？それならもう帰らせていただきますよ。
名探偵ズゴック-----いや、それは出来ません。ボール君のお母様。そこにいるボール君はあなたの本当の息子さんではありませんね。

一同-----なんだ！やっぱりそうだったんじゃーん！
ボール（母）-----あら、なんなの。みんな感づいてたのかしら？
ザクレロ団長-----まあ、明らかに違う人になってたからな。
キュベレイ団員-----それで、全ての犯人はボール君の母ということなのか？
名探偵ズゴック-----まあ、そう焦らずに。ボール君のお父さんの話によると、あなたはボール君を自分の養子にしたいと申し出たそうですね。
ボール（母）-----そうですよ。それが何か問題でも？騙されてばかりで、そのたびにショックを受けて飛んでいってしまうボールちゃんが可哀相で、それで私はあの子を幸せにしたい一心でそうしたのです。
名探偵ズゴック-----それはどうでしょうかね。あなたは自分の新しい息子とレッシィ団員を結婚させたかったのです。
レッシィ団員-----まぁ？！
ボール（母）-----何を根拠にそんな事を言うんですか？失礼な。あの子達はお互いに惹かれあってる。そうでしょう？ボールちゃん。
ボール君-----は、はい。お母様。
レッシィ団員-----ちょっと、どういう事なんですか？私そんなこと全然知りませんよ！
ボール（母）-----あら、おかしいわね。コルタナさん。あなたレッシィさんに息子のことちゃんと伝えておいてくれなかったの？
コルタナ団員-----解析中...。それはどういうことかしら？
ジムⅡ団員-----あっ、そうか！あの怪しいプログラムはボール君のお母さんが...！
レッシィ団員-----そういうことかぁ！でも残念でした。そんなインチキなプログラムはジムⅡ君が見つけちゃったもんね。
ボール（母）-----そうでしたか。それじゃあ仕方ありません。お仕置きプログラム始動！
ザクレロ団長-----なんだそれ？！

コルタナ団員-----...アァッ...！ゥウッ！

レッシィ団員-----ちょっと、コルタナさん！？大丈夫ですか？
コルタナ団員-----...ぁ、あ、頭が...！ウァアア...！
ジム団員-----これマジヤバくないっすか？
旧ザク団員-----ジムⅡ君、なんとか出来ないのか？
ジムⅡ団員-----なんとかって。もう変なプログラムは残ってないはずでしたが...。

コルタナ団員-----解析中...。演技終了中...。ヒロピンよ。
キュベレイ団員-----それは「ヒロインのピンチ」の略だな。
コルタナ団員-----そうよ。たまにはこうしてサービスしないとね。...萌えた？
ザクレロ団長-----ああ、キミの演技のわりにはな...、ってそんな事はどうでも良いんだが。何の話してたか忘れちゃうだろ。
名探偵ズゴック-----そうでしたね。でもボール君のお母さんの企みはこれで全て失敗してしまったようですね。
ザク団員-----いったいボール君のお母さんは何がしたかったのですか？
名探偵ズゴック-----シーズンシート購入の権利です。２年前のあの遺言状に書かれていた事を覚えていませんか？ボール家の財産であったはずの「シーズンシート購入の権利」は、なぜかレッシィ団員が相続することになったのです。本当ならあの時帰ってきた本当のボール君とレッシィ団員が結婚して上手く収まる予定が、...そのレッシィ団員が他の人に目移りしてしまって...。
レッシィ団員-----ちょっと、失礼しちゃうわ！私とジムⅡ君の出会いは運命だもんね。ね！
キュベレイ団員-----調子にのるな。そんな言葉に騙されるなよジムⅡ。
ジムⅡ団員-----...。
名探偵ズゴック-----本当の息子の硬式ボール君がフラれてしまったので、あなたはもう少し美形の別のボール君を養子にしてレッシィ団員と結婚させようとしたのです。
ジムⅡ団員-----じゃあ、そのために専門家を雇いコルタナ団員におかしなプログラムをインストールしたんですね。

ボール（母）-----そこまで解っているのなら仕方がないわね。私はあなた方と違ってハマスタを応援しているのです。入れる時にはいつだってハマスタにいたい。そんな私の気持ちを解ってくれないなんて...。シーズンシート購入の権利を手に入れたら、あなた方から代金を貰ってシーズンシートを買うことだって出来たのに...。
ザクレロ団長-----なんで代金は我々もちなんだ？
ジム団員-----そんな大金もってないっすよ。
旧ザク団員-----ホントに払うワケじゃないから大丈夫じゃないか。
名探偵ズゴック-----しかし、どうしても理解できないことがあるのですが。どうして写真屋のご主人を襲ったりしたのですか？
キュベレイ団員-----なんだと？！写真屋のご主人を襲ったのもボールの母なのか？
ボール（母）-----あら、あなたにもそこは解らなかったのですか？簡単ですよ。あの人、主要な登場人物なのに青くなかったから。
ザクレロ団長-----それはヒドい話だなあ...。
ボール（母）-----ヒドい話でけっこうでござんすよ。そろそろ私は帰らせていただきます。ザク之助、人力車の用意を。
ザク団員-----えぇ？！私は今ザク刑事ですよ。
ボール（母）-----あら、そうなの？もうイヤんなっちゃう。じゃあ、タクシーで帰るからいいわよ。ホントにもう...。
ボール君-----ああ、お母様。まって...！
ボール（母）-----なによあなた。あんたはもう用済みだから来なくて良いのよ。もううちの子じゃないから、もとのお父さんのところへ戻りなさい。

ボール君-----ノーォォォォォオオオオオ...！

ザクレロ団長-----あら、また飛んで行ってしまったな。

ボール（母）-----それじゃあ、みなさんごきげんよう。
一同-----はあ、それじゃあ...。

キュベレイ団員-----...まて！何か重要なことを忘れてないか？
ザクレロ団長-----そうだな。あのスターマンのしっぽ。アレがきっかけでややこしくなったのに、最後はどうでも良くなってるな。
名探偵ズゴック-----さあ、それは私にも良く解らないところなのですが。

ダグラム（？）-----おお、キミ達。こんなところで何をしているのだね？

ジム団員-----誰っすか、あれ？
旧ザク団員-----さあ...。

ザクレロ団長-----あぁ！これはオーナー殿。お久しぶりでございます。

ザク団員-----オーナーって、どういうことだろう？
コルタナ団員-----解析中...。団長の様子からすると団長よりも偉い人のようね。
ジム団員-----まあ団長っていってもそんなに偉くないっすからね。

ザクレロ団長-----ところでオーナー殿はここでなにを？
ダグラム応援団オーナー-----ドロイド君探してるんだけど、知らない？
コルタナ団員-----解析中...。ドロイラガド君の事かしら？
ダグラム応援団オーナー-----なんだそれ？何でもイイけど、黄色いヤツだけど。知らない？
ザクレロ団長-----あのドロイラガド君はオーナーの持ち物だったんですか？
ダグラム応援団オーナー-----いや、違うけど。たまたま近くにいたから用事を頼んだんだよ。遠隔操作で動かしてたんだけど、この辺電波悪くてね。
キュベレイ団員-----その目的が解ればあの古屋敷の件も解決するかも知れないぞ。
ザク団員-----いったいドロイラガド君に何をさせていたのですか？
ダグラム応援団オーナー-----アレ探してたのよ。ほら、去年はサヨナラ勝ちが多かったしね。それで興奮して大騒ぎしてたら、鞄に付けてたスターマンのしっぽが取れちゃったのよ。多分この辺に飛んできたと思ってね。探してもらった、ってワケ。
レッシィ団員-----なんだ、そんなことだったのか。つまんないの。しっぽならあの古屋敷の天井にぶら下がってますよ。
ダグラム応援団オーナー-----なんと！あんなところまで飛んでいったか！スターマンのしっぽってけっこう飛ぶのね。それじゃあ、取ってくるから。私はこの辺で。...ああ、キミ達。もっと頑張って応援したら今年は給料が出るかも知れないぞ。

一同-----エーッ！本当ですかぁ？！
ダグラム応援団オーナー-----ハッハッハッ！冗談に決まってるだろう。それじゃあまた。
ザクレロ団長-----なんだ。期待して損したな。
コルタナ団員-----解析中...。だいたい応援団にオーナーがいるなんて、聞いたことないわ。
ザクレロ団長-----まあ、そこは色々とな。
ザク団員-----でも給料が出たら応援グッズたくさん買えますよ。
キュベレイ団員-----応援して給料もらって、それで応援グッズって、それはおかしいだろう？
ザク団員-----確かに、そんな気もするなあ。
レッシィ団員-----それじゃあ、これはどうですか？私達って今回みんな探偵みたいだったから、これからは探偵で稼ぎましょうよ。
ジム団員-----ナントカ探偵団っすね。
旧ザク団員-----オープン・ザ・プライス！ってやつか。
ザクレロ団長-----なんだそれ？色々とゴッチャになってるんだし。それよりも、探偵なんてやりませんよ。こんなにいっぱい人がいたら何が何だか解らないし。今回だってギリギリ収拾が付いたというか、無理矢理だったんだし。
コルタナ団員-----解析中...。やっぱり応援団は応援しないとだめなようね。
ザクレロ団長-----そうですよ。応援してビール飲んで、勝ってまたビール飲んで、それこそが我々への報酬ですよ。
ズゴック団員-----一々ビールは挟まなくてもイイと思いますが。でも言っている事はそのとおりですね。
キュベレイ団員-----それじゃ、今年も応援するぞ。

一同-----オー！
ザクレロ団長-----ということで上手くまとまったのですが、もうあまり時間がないので、すぐに開幕戦の応援準備を始めますよ。それじゃあ、またあとで。
一同-----はーい！

おわり

<!-- 補足：ボールの行方に関心のない人が一名、というクイズ。-->
<!-- 補足２：いつも大団体って書いてますけど、大団円の間違いではないですよ。-->