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小四の学級新聞・特別号の番外編

せっかく遠足に来たのに収穫が何もないと思っていた小4の仲間たち。実際にはそうでもなかったのだが、このまま帰ってしまっては時間を無駄に過ごしたような気分だったので、地図で付近の名所を探して行ってみることにしたのだった。
とはいっても、「言ってはいけない飲み物」を飲んでしまった女子たちは暑い中を歩く気がなくなっているので、ここからはナンデ君とイラガマンが名所を目指すことになったのである。
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イラガマン-----何でいつもボクらが面倒なことをしないといけないんだ?
ナンデ君-----だって、ボクらが映像と音声担当って事になってるから、途中で帰ったりとか出来ないんだよ。文句があるなら女子たちに直接言ったら良いんだよ。
イラガマン-----それは...、ちょっと無理だな。
ナンデ君-----そうでしょ。そういうことなんだよ。そんなことよりも、気をつけないとまた不意をつかれて魔神に襲われるかも知れないぜ。

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イラガマン-----ホントだ。これは魔神の予感がするな。でもその心配はないかも知れないぜ。
ナンデ君-----なんで?
イラガマン-----隣のクラスのエムゾネさんもメグロさんも、この暑さで先に帰っちゃったみたいだからね。
ナンデ君-----そうなのか。あの二人も自分たちがエムゾネスとメグローネだってことがバレてないと思ってるのかね?
イラガマン-----まあ、でもそこは本人達に言うと傷つくかも知れないから黙ってようよ。ボクらみたいに最初から本名で活動してたら面倒なことにならないのにね。
ナンデ君-----そんなものかな。あっ、でもまたこんな看板があるよ。なんだかボクの未来感覚が嫌なものを感知し始めているよ。
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イラガマン-----それは気をつけないといけないな。それにしても、今日は暑いね。昨日まではまだマシだったのになあ。
ナンデ君-----暑くても歩かないと目的地には着かないよ。でも緑が多くなってきて近づいている感じがしてきたよ。
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イラガマン-----日陰があれば多少は楽だよね。それにしても、この辺りは地図で見ると遠いと思いきや意外と近いとか、その逆とか、謎な場所だよね。
ナンデ君-----初めて来る場所っていうのは概してそういうものだよ。とか言ってたら、道も山みたいになってきたぜ。
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イラガマン-----なんか思っていたよりも険しい感じがしてきたな。
ナンデ君-----せっかく日陰が多くなっても登り坂だから余計に暑くなってきたよ。
イラガマン-----でも、この景色の感じからするともうすぐだから頑張ろうぜ。
ナンデ君-----そうだな。Googleマップでもあと少しってことになってるよ。
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イラガマン-----あれ?分かれ道。こんな道は地図にはなかったけど。
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ナンデ君-----そうだよね。それよりもGoogleマップによると、ここが目的地だぜ。
イラガマン-----そんなはずはないよ。緑の少ない場所に住んでいるボクらにしたら珍しい場所だけど、ここはただの道だし。名所とは思えないぜ。
ナンデ君-----そうだよね。でも、この先は行き止まりだし。
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イラガマン-----この分かれてる道を降りていくとあるのかなあ。
ナンデ君-----でも、この道はどこかに続いていると思う?
イラガマン-----うーん...。マップに出てない道だしなあ。坂を降りていって何もなかった場合、またここまで登ってこないといけないのか。
ナンデ君-----そうなんだよ。すでにペットボトルの水も残り少ないんだぜ。
イラガマン-----ここから駅まで戻るだけでも大変な気もするし。諦めて帰ることにするか。
ナンデ君-----そうだね。遠足は安全第一だよ。まあ、今回は「なんで?!」って感じだけどね。こんなことならエムズネス達が魔神を連れて襲ってきたほうが面白かったな。
イラガマン-----この暑さじゃ魔神も戦う気力がないんじゃないかな。じゃあ、帰ろうか。
ナンデ君-----そうしようか。


 ということで、ナンデ君とイラガマンが猛暑の中歩いてたどり着いた先には何もなかったのである!
 涼しくなったらもう一度来て本来の目的地を見つけることを決意した二人であったが、その前に気力がダウン気味だった二人にとって、駅までの道のりがさらに暑く感じてフラフラになっていたのだった。
 水の残りを気にしながら少しずつ飲んだり、まるで砂漠を旅する人のようなナンデ君とイラガマンであったが、それと同時に、無理して山道を歩き回ったりしなくて良かったとも思ってたいた。
 ビルだらけの街でも緑の多い山でも、最近の夏は同じように地獄の暑さ。決して無理してはいけないのである。次こそは目的地に到着できるよう、頑張れナンデ君!負けるなイラガマン!

 ついでに書くと、歩き回ってシャツが汗でベトベト過ぎたので、こういう時には着替え用のTシャツなども持っていくべきだと思ったイラガマンであった。(ナンデ君はシャツとかを着ないのでどう思ったかは知りません。)

 そして、急に決まった遠足だったので、悪の計画が立てられずに物足りない遠足となってしまった二人もいたのである。
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<!-- 追記:次回のリベンジのために行こうとした場所について良く調べてみたら、今回のこの道で大体あっていたようです。すぐ近くまで来ていたのに気づかなかったのは暑さのせいなのか、どうなのか。さらに「なんで?!」って感じです。-->

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