クリスマス パラレルワールド 意味不明
Little Mustaphaの部屋ではLittle Mustaphaと意識だけのマイクロ・ムスタファと不思議感覚なトナカイでなんとなくクリスマスパーティーが盛り上がっていました。
Little Mustapha-----…ということでね、「四次元ポケット」というのはまったくあり得ない話ではないかも知れないということなんだよね。
研修中トナカイ-----そうなんですか。…ところで「四次元ポケット」って何ですか?
Little Mustapha-----あれ?!「四次元ポケット」を知らないの?知らなかったら、さっきからずっと話してた意味が…
研修中トナカイ-----すみません。まだ研修中なもので…。うぃ…。
Little Mustapha-----いや、研修中は関係ないと思うけど。それよりも、食べ物なくなちゃったね。今日は一人の予定だったから、他には何もないし。サンタの国のサンタの酒だけじゃちょっと物足りないしなあ。マイクロ・ムスタファ君、そっちには何か食べ物があるの?
マイクロ・ムスタファ-----こっちにも何もないですよ。でも冷蔵庫を開けたらスパムがあったからさっきから食べてますけど。
Little Mustapha-----ああ、そうだ。スパムが厚さ1cmぐらい残ってたな。…というか、キミは人の家のものを勝手に食べてるのか?
マイクロ・ムスタファ-----ええ。でもここはあなたの家ではないから、あなたは気にしなくていいんじゃないですか?
Little Mustapha-----まあ、そういえばそうだけどね。じゃあ、伝説のスパム炒めを作ってくるからちょっと待ってて。
研修中トナカイ-----あの、待ってください。料理なら私がやります。
Little Mustapha-----でも、トナカイさんはどちらかというと、今日はお客さんだし、そんなところに気を使わなくてもいいけど。
研修中トナカイ-----そういうこともやらないといつまで経っても研修中のままですし。料理はけっこう得意なんですよ。ニャン!
Little Mustapha-----…ニャン、はいいんだけど。まあいいか。
Little Mustaphaは部屋を出ていくトナカイを見ながら言いました。
Little Mustapha-----もしも、あのトナカイさんがトナカイじゃなくて人間だったとしたら、もっと違う感じになってたかな?
マイクロ・ムスタファ-----どうですかね。少なくとも、ここにいきなりやって来るようなことはないでしょうね。
Little Mustapha-----まあ、そうだよね。…というか、キミは未完の小説を引用しないとすごく正しいことを言っているような気がするんだけど。
マイクロ・ムスタファ-----そんなことはありませんよ。
Little Mustapha-----なんで?
マイクロ・ムスタファ-----だって、今のは誰だって思うことですから。
Little Mustapha-----…。ああ、そうか。
いつものメンバーでないと盛り上がっているのかどうなのかいまいち解らないのですが、そんな感じでいるとトナカイがやって来た時のようにベランダに続く窓のところで物音がして誰かが入ってきました。Little Mustaphaが振り返るとそこには「白色矮星君の家」がいました。
Little Mustapha-----あれ?白色矮星君の…
白色矮星君の家-----ねえ、ちょっとー。なんで玄関に鍵とかかけてんの?信じらんなーい。
Little Mustapha-----いや、それよりも白色矮星君の家さんが来るとは…
白色矮星君の家-----ていうか、これってクリスマスパーティー?っていうか、寂しすぎるんだけど!アハハハハハ!
Little Mustapha-----別に、クリスマスパーティーは盛り上がってなくても…
白色矮星君の家-----それはいいけど、ダーリン探してるんだけど。知らない?
Little Mustapha-----ダーリン?
白色矮星君の家-----もうここ以外にはいるところはないと思ったんだけど。いないならまあいっか!…っていうか、それ何飲んでんの?えー!?サンタの酒ぇー?これマズいからきら〜い。カシスないの?カシス。
Little Mustapha-----そんなものはここにあるわけ…
白色矮星君の家-----でも、せっかく来たからこれでもいいか。ちょっとグラスは?グラスがないと飲めないじゃない!可愛いグラスじゃないと飲まないからねー。
Little Mustapha-----そんなものはここにあるわけ…
人の話をゼンゼン聞かない「白色矮星君の家」がやって来てLittle Mustaphaが困っているところに料理を持ったトナカイが戻ってきました。
研修中トナカイ-----あら?!あなたは…
白色矮星君の家-----えー!?なんでトナカイがここにいんの?…っていうか、二人付き合ってんの?…そんなわけないか!アハハハハハ!
Little Mustapha(小声で)-----こちらの次元よりそちらの次元へ。マイクロ・ムスタファ君、聞こえますか?
マイクロ・ムスタファ(小声で)-----なんですかそれは?
Little Mustapha(小声で)-----なんていうか、ボクはこういう人すごく苦手なんだけど、どうすればいいんだ?
マイクロ・ムスタファ(小声で)-----あなたが知らないんじゃ私に解るわけありませんよ。
Little Mustapha(小声で)-----まあ、そうだよね。というか、ボクは猛烈にお腹が痛くなって来たからトイレに行って来ます…。
Little Mustaphaは部屋から出ていきましたが、「白色矮星君の家」はそのことはどうでも良かったみたいで、部屋に入ってきたトナカイと話し始めました。どうやらトナカイと「白色矮星君の家」は知り合いみたいで、研修中のトナカイの近況とか、一人前のトナカイになったあとに独立したらどうするのか、とか真面目な感じで話していました。
というか、トナカイが「独立」とか、どういうことなのかまったく謎なのですが。
そんな感じで二人が話していると、先程Little Mustaphaが出ていった扉が開いて白色矮星君が入ってきました。
白色矮星君-----「帰りた〜い…♪帰りた〜い…♪ローライズ・ハイムに帰りた〜い♪」
白色矮星君の家-----キャー!ダーリーン!やっぱりここにいたんだ!
白色矮星君-----ああ!こんな所にボクの家があったよ!
白色矮星君の家-----もーっ!急にいなくなっちゃうから心配したんだから!
白色矮星君-----ボクは神出鬼没だからね!でも今日はクリスマスイヴだから、そろそろ帰ろうと思うんだよね!
白色矮星君の家-----そうよね、ダーリン!
白色矮星君-----それにボクは伸縮自在だからね!それじゃあ、ボクらはこの辺で帰るからね!…ああ、そうだ!今日はリボンのついたネコに注意だよ!それじゃあ、またね!
何が起きたのか解らない感じですが、白色矮星君と「白色矮星君の家」は仲良く手をつないで帰っていきました。マイクロ・ムスタファは「家なのにどこに帰るんだろうか?」と思いましたが、それは以前にもやったネタなので黙って二人が出ていくのを見ていました。
白色矮星君とその家が帰った後、多少ゲッソリした感じのLittle Mustaphaが部屋に戻ってきました。
Little Mustapha-----あれ?あのうるさい家はどこに行ったんだ?せっかく可愛いグラスがあったから持ってきたのに。
研修中トナカイ-----家主が現れたから帰っていきましたよ。
Little Mustapha-----家主というのは、つまり白色矮星君のこと?またベランダから入ってきたの?
研修中トナカイ-----そうじゃなくて、その扉から入ってきましたけど。
Little Mustapha-----そうなのか。なんだか良く解らないけど、まあいいか。とりあえずこの可愛いグラスはトナカイさんが使ってよ。
研修中トナカイ-----ハッ!そっ、そのグラスは…
Little Mustapha-----どっ、どうしたの?!
なんとなくダラダラしていたLittle Mustaphaの部屋でも何かしらの展開がありそうな雰囲気になってきたところで、別の場所にいる三人はどうなったのでしょうか?
テレビをつけたらむごたらしい死体の映像が流れてきてたいそうへこんでいる三人でしたが、なんとかしてそこに納得のいく説明が出来ないかと各人の考えを付き合わせては「それはないな」ということを何度も繰り返していました。
ニヒル・ムスタファ-----…それはないと思うぜ。それだったらあんな映像をオレ達に見せる必要はないしな。
Dr.ムスタファ-----それは解らないぞ。背に腹は変えられないというしな。
ミドル・ムスタファ-----文脈が解らないとそれが正しいのか間違っているのか解りませんが、これまでの経験上、それは間違っていますよ。
Dr.ムスタファ-----なんだそれは?
ニヒル・ムスタファ-----それはどうでもいいことだぜ。それよりもオレ達はプレゼントを貰うためにここにいて良いのかどうかを、考えるべきだと思うんだが。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。なんだかいつものLittle Mustaphaの部屋とは勝手が違うから不安になりますね。テレビはいつもとまったく違う感じでグロ映像だったりですし。
Dr.ムスタファ-----まあ、なんというか…背に腹は変えられない…というような…
ニヒル・ムスタファ-----なんでさっきと同じことわざなんだ?
Dr.ムスタファ-----ん?!そうだったか?…それよりも、アレが気になってな。
アレって何だろう?と思ってミドル・ムスタファとニヒル・ムスタファがDr.ムスタファの視線の先をたどると、そこには留守番電話があって、メッセージが録音されていることを示すランプが点灯していました。
ミドル・ムスタファ-----これって、聞いた方がいいんですかね?
ニヒル・ムスタファ-----さあな。こういう時に人の意見を聞かずに再生してしまうLittle Mustaphaがいないと困るんだよな。
Dr.ムスタファ-----でも、何か変化があったのならそれを確認しておいた方がいいんじゃないのか?たとえそれが偽の情報だとしても、今の我々の状況を把握する何らかの手掛かりにはなるかもしれないぞ。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。憶測だけで考えるよりはその方が良いかも知れませんね。それじゃあ、再生しますね。いいですか?(ポチッ!)
Little Mustapha-----…ということでね、このグラスに描かれているリボンの付いたネコは人間の世界では世界的に有名なオモシロキャラだから、そんなに怯えなくてイイんだよね。
研修中トナカイ-----そうなんですか。でもその絵を見ているとすごく恐ろしいから、しまってくれませんか。
Little Mustapha-----あれ?そうなの。そういえばマイクロ・ムスタファ君もリボンを付けたネコに襲われたといっていたけど、そのネコってこんな感じなのか?
マイクロ・ムスタファ-----まあ、似ているといえば似ていると思いますけどね。でも襲われるとそんなところを確認しているヒマはないんですよ。
Little Mustapha-----そうなのか。というかさ、ボクは「可愛いグラスってそういうことじゃないよ!」というツッコミを期待していたんだけど、やっぱり全員そろわないとダメなんだなぁ!
マイクロ・ムスタファ-----そんなことよりも、気付いてしまったんですが。
Little Mustapha-----なにがですか?
マイクロ・ムスタファ-----例の留守番電話です。
Little Mustapha-----アッ、ホントだ!いつの間にやらメッセージが録音されているいつものパターンだ。というよりも、トナカイさんが恐がっているからこのコップを片付けてくるけどね。