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#137 「アエリス」 2010-12-15 (Wed)

クリスマス 怪しくなければ つまらない


 プレゼントは貰えず、なぜかマスコット達が良く登場したり、さらには留守番電話にメッセージでブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)はいつものようにおかしな事になって来ました。

 今年はなぜか「雰囲気があればなんとかなる」という設定になっているようですが、ここまで雰囲気だけではどうにもなっていません。今留守番電話のメッセージを聞けばきっと恐ろしい雰囲気になるのですが、このまま放っておいても気になって仕方がない雰囲気になってしまうので、Little Mustapha達は少し困っているようでした。

犬サンタ-----それにしても、どうして電話が鳴ってないのにメッセージが残されたのか、不思議なんだワン。

Little Mustapha-----ああ、これはまたしても良いところに気付いてくれました。この電話機は不思議な力があるみたいで、たまに着信がなくても謎のメッセージを残したりすることがあるんだよ。それは大抵がプリンセス・ブラックホールが怒っていたり、謎の人物からの恐怖のメッセージだったりするんだけど。またこうやって説明することによって、初めて読んだ人にもこの電話の事が解るから、これからはなるべく早くにいつもと違う人が登場して、この電話の事を説明するという手法にしたら話が進めやすくなるかもね。

ニヒル・ムスタファ-----さっきから何を言ってるんだ?

Little Mustapha-----まあまあ。

犬サンタ-----良く解らないけど、不思議な電話機という事で良いのかワン?

ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですね。だいたいこの電話機の事をちゃんと知ってる人は誰もいませんしね。毎年事件に関わっている私達だってどんなものだか良く知りませんし。

ニヒル・ムスタファ-----それよりも、どうするんだ?聞いたらスッキリするから聞いてみるのか?

Dr.ムスタファ-----もしも恐ろしい内容だったとして、それによる恐ろしい雰囲気とスッキリした雰囲気のどっちが勝るのか、という事を考えなきゃいかんぞ。

ニヒル・ムスタファ-----そんなことはどうでも良いけどな。どっちにしろロクなことは録音されてないんだから、聞いてスッキリした方が良いんじゃないか?

Little Mustapha-----ロクな事が録音されてたらロクな事にならないからロクな事でもないよ。

ミドル・ムスタファ-----何言ってるんですか?

犬サンタ-----とにかくスッキリするのは良いことだから聞いてみたらいいんだワン。

Little Mustapha-----犬サンタ君も言ってることだし…。というかさ、サンタのおじさんはどうしたんだ?犬サンタ君はサンタのおじさんから何か聞いてないの?サンタさんはずっと謎の声の事を調べるために旅に出てるはずなんだけど。

犬サンタ-----おじいさまはこのあいだまで旅に出ていて、帰って来たらクリスマスの準備で大忙しだったから話をするヒマなんてなかったんだワン。

Little Mustapha-----でも、帰って来てはいるのか。ということは、宛名さえナントカなっていれば今年は一番プレゼントに近づいていたということか。…なんか悔しいよな。

ミドル・ムスタファ-----一人でブツブツ言ってないで、早くメッセージを聞かないとみんな気になってしょうがない雰囲気になってますよ。

Little Mustapha-----ああ、そうか。じゃあ押す雰囲気にしてみるけどね。


留守番電話-----ゴゴ…、ゴゴ…、ハチ、フン。…ピー!「フッ、フッ、フッ…。ブラックホールの諸君。今年も懲りずに集まっているようだね。その勇気だけには私も感服するよ。だがブラックホールの諸君よ。そうしていられるのも今のうちだ。今年こそキミ達の最後なのだ。フフフフフッ…。想像を絶する恐怖を味わいながら最後の時を迎えるが良い。ハハハハ!ハハハハハハ!エビゾーンへようこそ!エビゾ〜ン!!」ピーッ!メッセイジー。オワリ!


Little Mustapha-----…謎のメッセージの謎の人物はあんなに笑っていたから、ここは楽しい雰囲気になろうか?

ミドル・ムスタファ-----無理ですよ。また恐ろしいことが起きるって言ってましたよ。

ニヒル・ムスタファ-----もうこんな感じで恐怖の夜を過ごすのはカンベンだぜ。

Dr.ムスタファ-----それよりも、エビゾーンってなんだ?

Little Mustapha-----なんかバイオレンスの香りがするよね。

ミドル・ムスタファ-----そうですね。なぜか、酔っ払っていると危険だという気もします。

Little Mustapha-----そうだね。エビゾーン…!これはかなり危険な感じだけど。でもあまり物事を悲観してはいけないよ。このあいだの「クソ占い」ではパーティを開いてサンタを招かないと大変なことになる!という結果だったし、さらにさっきの「クソ占い」では今日は大変なことになる!という結果だったし。

ニヒル・ムスタファ-----それを聞いてどうやって前向きになれって言うんだよ!

Little Mustapha-----いや、なんとなく。しょせん占いは占いだし。というか、思いついたんだけど「ウンコの神様」って曲を作ったら紅白に出られるかな?

ミドル・ムスタファ-----無理ですし。今はそんな事を言ってる場合じゃないですよ。

Little Mustapha-----まあ、そうか。でもあんまり脅えてるのも良くないと思うし。ここにはたのもしいサンタの仲間である犬サンタ君もいるんだし。…あれ?

ミドル・ムスタファ-----なんか犬サンタさんは思いっきり震えてますね。ダイジョブですか?

犬サンタ-----怖いんだワン…brbr…怖いんだワン…brbr…恐ろしいだワン。

Dr.ムスタファ-----何をそんなに脅えてるんだ?エビゾーンというのはそんなに恐ろしいものなのか?

犬サンタ-----違うんだワン!アレは恐ろしい悪魔の声なんだワン。ああ、なんでこんな所に来ちゃったのか、これは最悪なクリスマスなんだワン!

Little Mustapha-----ということで、アレは悪魔の声という事だけど。なんかあんまりそんな感じはしなかったよね。これまでの話とか思い出してみると。

ニヒル・ムスタファ-----そんなことはどうでも良いんだぜ。それよりもどうするんだよ。なんかよっぽど恐ろしいことが起きるみたいなんだが。

Little Mustapha-----そうだけど。でも小型犬っていうのはちょっとした事でビビりすぎなんだよ。普段はちょっと生意気そうな感じなのに、相手が大きいとビビるんだよね。

犬サンタ-----ちょっと!小型犬をバカにするのは許さないんだワン!ワン!ワンワン!

ミドル・ムスタファ-----でも実際にビビってましたけど。

犬サンタ-----小型犬をバカにされちゃ、もうビビってる場合じゃないんだワン!

Little Mustapha-----なんか、適当に言ったら犬サンタ君がやる気になったし。

犬サンタ-----それからさっきの発言はご主人様に言いつけるんだワン!小型犬好きのご主人様だから、これはかなりのイメージダウンにつながるんだワン!

Little Mustapha-----ええ!?それはカンベンしてよ。

ミドル・ムスタファ-----今はそんなことを気にしている場合じゃないですよ。

ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。それにサンタの孫娘さんだって、キミのことはなんとも思ってないと思うぜ。

Little Mustapha-----いや…。でも…、そうかも知れないけど…。

犬サンタ-----これだから人間はダメなんだワン。ちょっとしたことですぐに落ち込むんだワン。それじゃあいつまで経ってもプレゼントは貰えないんだワン!

Little Mustapha-----ちょっと、犬のくせに人間をバカにするとは許せないんだワン!

ミドル・ムスタファ-----なんで「ワン」を付けるんですか?!

Little Mustapha-----いや、ちょっと勢い余って。というよりも犬にバカにされてやる気が戻ってきたから、何かをしないと…。と思ったけど、何をすれば良いんだ?

ミドル・ムスタファ-----さあ。

ニヒル・ムスタファ-----とにかく恐怖のメッセージを聞いてしまったんだから、何かしないとな。

Little Mustapha-----いつものように飲んでたらナントカなるかな?

Dr.ムスタファ-----それから一応テレビをつけてニュースがやってないかとか、確かめた方が良いんじゃないか?

Little Mustapha-----そうだね。それじゃまたいつもの展開という事で。

マイクロ・ムスタファ-----あの…、ちょっと良いですか?

Little Mustapha-----ほら、やっぱりいつもの展開。

マイクロ・ムスタファ-----そうですけど。良いですか?

ミドル・ムスタファ-----いいですよ。

マイクロ・ムスタファ-----さっきミドル・ムスタファが言ってませんでしたか?酔っ払ってると危険とか、そういうことを。

ニヒル・ムスタファ-----でも、もうすでに十分酔っ払っていると思うぜ。

Little Mustapha-----そうだね。今から酔いを覚ましたとしても12時までに酒が抜けるとは思えないから。それに酔っ払っていると危険というのは、なんとなく思っただけでしょ?

ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですけど。

犬サンタ-----あっ!思い出したんだワン!

ミドル・ムスタファ-----なんですか?

犬サンタ-----今思い出したんだけど、プレゼントの他に何か用事がある、という事を思い出したんだけど、それが何だか思い出せないんだワン!

Little Mustapha-----なんだよそれは?思い出せないんなら自慢のMacBook Airで調べてみたらいいんじゃないの?

犬サンタ-----なんでもパソコンじゃ能がないんだワン。ちょっとご主人様にメールして聞いて見るんだワン。ヨイショっと…。

ミドル・ムスタファ-----あれ?!今度はiPadが出てきましたよ。

Little Mustapha-----ちょっと犬サンタ君!それってワザとボクに見せびらかしてる?メールならさっきの携帯電話で良いじゃん。

犬サンタ-----メールソフトはこっちの方が使いやすいんだワン。それにこういうものは臨機応変に使い分けてスマートに使わないと持っている意味がないんだワン。

Little Mustapha-----というか、忘れそうな用事はメモしておくのがスマートじゃないか?

犬サンタ-----ヘンな事を言うとご主人様に言いつけるんだワン。

Little Mustapha-----もう、解ったよ。

ミドル・ムスタファ-----それで、どうするんですか?

Little Mustapha-----まあ、特にやることもなさそうだし。犬サンタ君が用事を思い出すまでテレビを見たりラジオを聞いたり、たまにマイクロ・ムスタファが留守番電話のメッセージに気付いたりしてたら良いと思うけど。

ニヒル・ムスタファ-----まあ、そうするしかなさそうだな。

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