クリスマス これってまさか 最終回?!
異次元世界にやって来ても何をしていいのか解らず、とりあえずテレビをつけたLittle Mustapha達。そこには首だけになった新人女子アナが映っていたのですが、どうして彼女が首だけなのか?ということが気にある人はやっぱり夏の話を読まないといけません。とにかく彼女は夏に異次元からやって来た恐怖の子供達に体を食べられ、さらに人気女子アナの座を奪われると危惧した内屁端アナによって異次元世界へ閉じ込められてしまったのです。
こんな情報は書かなくても良いのかも知れませんが、ページの最初は普通の文章で始める感じになっているのでなんとなく書いて見ました。それではサンタの話の続きです。
横屁端-----はい、現場の横屁端です!みなさん、ここがどこだか解りますかあ?…そうなんです。一軒を残して全ての建物が消えた世界です。どうやらあの忌々しい人気女子アナへの呪いは無駄になったようです。この異次元世界にも元の世界にも内屁端アナの姿は見当たりません。仕方がないので、この世界に一軒だけ残されたあの家に行って突撃取材をしてみたいと思いまあす!
Little Mustapha-----このテレビって誰に向けて放送してるんだろう?
ミドル・ムスタファ-----そんなことより、今映ってるのってこの家じゃないですか?
Little Mustapha-----ホントだ。一軒だけ残った家ってこの家だったのか!
ニヒル・ムスタファ-----気付いてなかったのかよ。
Little Mustapha-----パラレルワールドは初めてだからね。
どうでも良いことを話しているとブラックホール・スタジオの呼び鈴が鳴りました。どうやら横屁端アナが呼び鈴を押しているようです。首だけなのですが、どうやって押したかは解りません。
Little Mustaphaがインターフォンで対応しました。
Little Mustapha-----はい、どなた?
ニヒル・ムスタファ-----聞かなくても解ってるだろ。
インターフォン(横屁端)-----はい、こちら新人女子アナの横屁端です!ただ今インターフォンで話しているのですが、インタビューしてもよろしいでしょうか?
Little Mustapha-----なんだか良くわかんないけど別にイイよ。
インターフォン(横屁端)-----ありがとうございます!それでは早速質問ですが、あなた達は誰ですか?
Little Mustapha-----私達?…我々は正義の味方、ムスタファレンジャーだ!
インターフォン(横屁端)-----おい、てめえ。ふざけてんのか?
Little Mustapha-----いや、すいません。私達は、なんというか人間ですが。
インターフォン(横屁端)-----あなた方がここにいることと、世界から家や人が消えたことは関係しているのでしょうか?
Little Mustapha-----関係ない事もないけどね。でも責任はボク等にはないからね。それよりも横屁端さんはなんで消えてないんですか?
インターフォン(横屁端)-----ああ!そう言われるとそうです!みなさん、これは一体どういうことでしょうか?どうして私は消えていないのか。これはもしかするとこの何もない世界で新人女子アナの横屁端がなにか重要な役割を担うという使命なのでしょうか?
Dr.ムスタファ-----いや、顔だけだから人間だと思われなかったんだろう。
インターフォン(横屁端)-----ああ?てめえ何か言ったか?
Little Mustapha-----いや。なんでもないですよ。というか、なんで女子アナの人はそうやって急に恐ろしくなったりするんですか?
インターフォン(横屁端)-----恐ろしくなんてなってませーん。ところで、あなた方はどうやってコッチの世界にやって来たのでしょうか?
Little Mustapha-----あの、秘密の扉を通ってね。
インターフォン(横屁端)-----するとやはり元の世界に戻るための扉というのは存在するんですね。これは素晴らしいことです!これで元の世界に帰ることが出来たら、呪いなどというセコイ手段ではなくて直接あの内屁端に復讐できるのです!
Little Mustapha-----でも、今は戻らない方がいいですよ。向こうにはヤバそうな人達だらけで、いくら新人女子アナでもかなわないと思いますから。それに、首だけじゃ向こうではまたモンスター騒ぎになるし。
インターフォン(横屁端)-----体のことなら心配いりません!実はもうすでに体は取り戻してあるのですが、首だけの方が楽だと言うことに気付いて、元の世界に帰るまではこのままでいることに決めたのです!あっ、それじゃあ、そろそろこの辺で失礼させていただきます!
Little Mustapha-----あれ、そうなの?なんか盛り上がりそうで盛り上がらない感じだけど。
インターフォン(横屁端)-----盛り上がるもなにも、どうやらリボンを付けたネコがそろそろやって来るという情報が入ったのです。今年は生け贄になる人間が消えてしまって、たいそう気が立っているということですから、人間一人じゃなくて、五人ぐらいとか、ついでに犬一匹とか食べてしまうかも知れません!それでは、現場からは以上でーす!
犬サンタ-----ウワァ!一難去ってまた一難なんだワン!
Dr.ムスタファ-----そのことわざはちょっと違うがな。
ニヒル・ムスタファ-----あってるだろ!
ミドル・ムスタファ-----ヘンな事言ってないで。なんか今年もリボンを付けたネコですよ。
犬サンタ-----どうするんだワン?こんな恐ろしいクリスマスはもう嫌なんだワン。
Little Mustapha-----犬サンタ君もリボンを付けたネコを知ってるのか。さすがは世界的に有名なだけあるな。
ミドル・ムスタファ-----感心してる場合じゃないですよ。せっかく上手く逃げられたと思ったら、ここはリボンを付けたネコのいる異次元世界だったみたいですよ。しかも、五人と一匹とか、解りやすく私達のことですし。
犬サンタ-----あのマスコット達はどうしたんだワン?
Little Mustapha-----彼らはそれぞれ自分の家に帰ったんじゃないかな。
犬サンタ-----だったら私達もそこに隠れさせてもらったら良いんだワン!すぐに移動するんだワン!
ニヒル・ムスタファ-----それは無理だと思うぜ。
犬サンタ-----何でだワン?
Little Mustapha-----説明するのが面倒だけど、彼らの家は定員一名、というか。ボク等だと一人でも入れない家なんだなぁ!
ミドル・ムスタファ-----喋り方がへんだし。
犬サンタ-----良く解らないけど、ダメなのかワン?困ったんだワン。
Dr.ムスタファ-----「これでジ・エンド」ということわざだな。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ。
ミドル・ムスタファ-----でも、もうダメなんですかね。リボンを付けたネコに食べられるのってどんな感じなんでしょうね。痛いのかな?ああ、せめてサンタの酒でもあったら、酔っ払って感覚をなくしてたら楽だと思うけど…。
Little Mustapha-----そういうことに酒を使うのは反対だよ!
ミドル・ムスタファ-----そんな所で怒らなくても…。
マイクロ・ムスタファ-----あのみなさん、ちょっと良いですか?
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----うーん…。まあ良いですよ。
マイクロ・ムスタファ-----みんさん、さっきから逃げることばかり考えてませんか?
Little Mustapha-----だって、ほかに方法はないし。
犬サンタ-----そうなんだワン。リボンを付けたネコは不死身なんだワン!
マイクロ・ムスタファ-----そのようですね。それで、ここにいてはいけないことは解ります。だとしたら少しでも可能性のある方へ行かないと。
ミドル・ムスタファ-----つまり、もとの世界に戻るということですか?
ニヒル・ムスタファ-----確かに、向こうにいるのは生身の人間かも知れないけどな。勝ち目がないということでは変わらないと思うぜ。
マイクロ・ムスタファ-----確実に負けるこちらをとるか、少しでも可能性のある元の世界をとるか。私は戻ろうと思います。
ミドル・ムスタファ-----なんだか、マイクロ・ムスタファらしくない思い切った発言ですが。
犬サンタ-----それじゃあ、仕方がないんだワン。私も小型犬の名に恥じないよう最後は戦って終わるんだワン!
Little Mustapha-----なんだ、小型犬のくせにそのカッコイイ感じは。じゃあ、解ったよ。ボクも中型人間として元の世界に戻るよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよ、中型人間って。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、戻るしかないってことですかね。
Dr.ムスタファ-----そのようだな。せめて科学的な武器でもあればなあ。
ニヒル・ムスタファ-----成犬用のモデルガンならここにあるけどな。
犬サンタ-----それは犬のおやつだワン。
Little Mustapha達はせっかく逃げられたと思ったのですが、逃げられてなかったので元の世界に戻ることにしました。しかし、彼らに望みは残されているのでしょうか?