クリスマス 何かが違うが 気にしない
雰囲気さえあればどうにかなる、という良く解らない理由により、プレゼントが貰えそうな感じでワクワクしているLittle Mustapha's Black holeの主要メンバー達ですが、そろそろ普通に酔っ払ってきていつものテンションになってきました。
Little Mustapha-----…ということでね、どうやらプリンセス・ブラックホールはスズキ・ピヨニカさんの登場にかなり焦っているというウワサなんだけどね。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよ、その芸能記事みたいなウワサ話は。
Little Mustapha-----まあ、そうなんだけどね。これからボクはことあるごとに作る曲の数が一つ増えることに気付いてしまったからね。
ミドル・ムスタファ-----まあ、でもアレはアレで良い訓練になっているというか、あなたの作曲の幅も広がっているような気もしますよ。
Little Mustapha-----珍しく褒めてくれてないか?これはますますプレゼントが貰えそうな雰囲気だよ!
Dr.ムスタファ-----音楽のことは良く解らないんだが、いったいいつになったらプレゼントが貰えるんだ?
Little Mustapha-----ダメだよ。そんなことを言ってたら貰えない雰囲気になってきちゃうじゃん。
ニヒル・ムスタファ-----そうはいっても、雰囲気があれば貰えるって、誰が決めたんだ?
Little Mustapha-----ん!?…なんというか、誰も言ってないけどね。でも良いイメージを持つというのは大事な事だよ。そうしていれば自然と物事は良い方向へと流れていくものなんだ!
ニヒル・ムスタファ-----なんか腹の立つ喋り方だけど。それって、自分で達成できる目標とかではあることだけど、こういうふうにサンタ次第という状況ではどうにもならないんじゃないか?
Little Mustapha-----それを言ったら、どうにもなりませんが。…じゃあ、もう解ったからいつものようにダラダラして良いかな?
ミドル・ムスタファ-----というか、無理してヘンな雰囲気を出してたんですか?
Little Mustapha-----無理して、ってワケじゃないけど。ボクもそろそろ疲れてきたから。だってまだ7時にもなってないし。サンタっていつも何時ぐらいにきてたっけ?
ミドル・ムスタファ-----さあ…?その年によって違う感じでしたけど。だいたい最初から飲み過ぎな感じだから、時間の感覚とか良く解ってないですしね。サンタの孫娘さんとかはけっこう早かった気がしますよ。
Little Mustapha-----ああ…。いいよねえ。サンタコスったらサンタコス、サンタコスったらサンタコス、サンタコスったらサンタコス!
ニヒル・ムスタファ-----なんだよ。気持ち悪い。というか、それってドンタコスの歌だろ。
Little Mustapha-----そうだけどさ。サンタの孫娘さんはアレが私服なんだよ。…というか、私服かどうか解らないけど。それから去年のセクシートナカイさんも早く来てたなあ。今年はサンタの孫娘さんとセクシートナカイさんがコラボでドッキリ企画とかだったら良いよねぇ…。
一同(Little Mustapha除く)-----…。
Little Mustapha-----あれ?みんなどうしたの?
ミドル・ムスタファ-----なんかニヤニヤし過ぎですし、気持ち悪すぎですし。そんなことをしてるとプレゼントを貰える雰囲気とか、それどころじゃなくなりますよ!
Little Mustapha-----ええ!?…普通に話してるつもりだったのに。そんなにヘンな感じだった?
ニヒル・ムスタファ-----思ってる事がどうしても表情に出てくる人っているんだよな。
Little Mustapha-----そうなのか…。
ミドル・ムスタファ-----なんでそんなに落ち込むんですか?
Little Mustapha-----いや…。何て言うかヘンな思い出が甦ってしまって。…そんなことはどうでもイイや。とにかくヘンな考えを起こすと雰囲気が壊れるということに気付いたので、気長に待ちましょう。といっても、特にやることがないのでテレビをつけていつものニュースを見てもイイかな?
一同(Little Mustapha除く)-----イイとも!
Little Mustapha-----なんで、ここだけいつもテンション上がるのか知らないけど…。まあ、とにかくテレビをオン!!
ということで、ヘンなテンションではありますが、まだプレゼントは貰えそうな雰囲気のままテレビをつけると、放送されていたのは彼らがいつも見ている夕方のニュース番組でした。そして、いつものようにクリスマスイブのこの日にはクリスマスっぽい現場からの中継が放送されていました。
スタジオのキャスター-----それではここで「帰って来た人気女子アナ・ウッチー」こと二代目内屁端アナを呼んでみましょう。ウッチー!
内屁端-----はい!こちらは現場のウッチーで〜す!みなさん、ここがどこだか解りますかぁ!?
スタジオのキャスター-----どうやら誰もが良く知っている遊園地のような感じですが。
内屁端-----そうなんです!なんと私は、このクリスマスイブだっていうのにここでなにやってんだよ!という感じで、千葉のくせに東京をカタっている遊園地にリポートにやって来ているのです!
スタジオのキャスター-----あの、その辺はあまり気にしてはいけないかと…。
内屁端-----はい!そのとおりです!実は私、内屁端はこのところ首だけになった新人女子アナの生き霊に取り憑かれていて、多少睡眠が足りていない部分がありますが、もしもそれが原因でおかしな言動があっても気にしないでいただきたいでーす!
スタジオのキャスター-----いや、それじゃあ困るんですが…。
内屁端-----はい!そんなことはどうでもイイのです!それではここで、その辺のバカップルにインタビューしてみたいと思いま〜す!
スタジオのキャスター-----バカップルって…
内屁端-----ちょっとスイマセン!夕方のニュースの人気女子アナ内屁端ですが、そこの二人、インタビューしても良いですかあ?…イイですね。それじゃあ、一つ聞かせてもらいたいのですが、この遊園地が千葉のくせに東京って、どう思いますかあ?
カップル(男のほう)-----そう言うところは、あまり気にしてないんで。大事なのはこの夢の空間というか、こういう雰囲気が…
内屁端-----それでは、女性の方に聞いて見たいと思いまぁす!っていうか、オメエよぉ。インタビューされてんだから、その頭についているネズミの耳みたいなのとるのが礼儀じゃないのか?え?!
スタジオのキャスター-----ああ…っ。ここでいったんCMです!
Dr.ムスタファ-----人間の本性というのは解らないものだなあ。
ミドル・ムスタファ-----というより、あの人ってあんな性格でしたっけ?今日はちょっと怖すぎませんでした?最後のあれとか。あの遊園地で耳をとれって、理不尽ですし。
Little Mustapha-----多分、夏のあれがね。新人女子アナの横屁端アナの呪いによってけっこうヤバイ事になってるんだと思うけど。そんなことを分析しても意味がないんだけど。まあいいか。気になる人は夏の話を読んでみてもいいけど、かなり上級者向けの話なんだけどね。
ニヒル・ムスタファ-----そんなことは今はどうでも良いんじゃないか?
Little Mustapha-----まあ、それもそうだけど。
マイクロ・ムスタファ-----…あの。…どんな反応をされるか解りませんが、これだけはいっておきたいので話に割って入りますけど、イイですか?
一同(マイクロ・ムスタファ)-----どうぞどうぞ!
マイクロ・ムスタファ-----あれ?なんですかその反応は?…まあいいか。それよりもみなさん気付きませんでしたか?
Little Mustapha-----なにを?
マイクロ・ムスタファ-----さっきの中継です。あの遊園地にはみなさんも行ったことがありますよね?行ったことがなければ人間じゃない、みたいな感じで宣伝して、あの遊園地は成り立っているのですし、遠足で行くこともありますし。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと毒舌ですが、何が言いたいんですか?
マイクロ・ムスタファ-----みなさんは気付きませんでしたか?どう考えてもあそこにアレがないのはおかしいのですが。
ニヒル・ムスタファ-----せっかくキミが話してるのに悪いんだが、プレゼントを貰える雰囲気を維持するためには気付いてはいけないことだってあるのさ。
マイクロ・ムスタファ-----ということはあなたも気付いているんですか?
Little Mustapha-----というか、みんな気付いていると思うけど、もしかするとDr.ムスタファ先生は気付いてないというオチも期待出来るかもよ。
Dr.ムスタファ-----ん?なんだ?さっきのテレビのことか?まあ、おかしなところはあったみたいだがな。あの場所から撮影したら後ろにはあのお城が映ってなきゃいけないって事だろ?あの遊園地と言ったらあのお城だしな。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、それを言わないようにみんな遠回しにしてたのに!
Dr.ムスタファ-----なんだ?ヘンな事言ったか?
Little Mustapha-----じゃあ、みんな解ってたってことだな。ということで、気付いたのはマイクロ・ムスタファ君だけじゃなくて、みんな気付いてたみたいだけど。こういう時にはどうすれば良いのか?ということだけど。まあ、こういうことは「なかったこと」にするしかないよね?…なので、忘れましょう。そしてプレゼントを貰える雰囲気を取り戻すのです!
マイクロ・ムスタファ-----…。
ミドル・ムスタファ-----なんか、マイクロ・ムスタファは納得いかないみたいですよ。
Little Mustapha-----でも、細かいところを気にしてると今年も失敗しそうだし。
マイクロ・ムスタファ-----いや。さっきのテレビの事はそれでもイイですけど。何か聞こえませんか?
マイクロ・ムスタファがそう言うと、一同耳を澄ましてマイクロ・ムスタファの言う何かの音を聴こうとしました。するとベランダへ出るための大きな窓の方からカリカリと窓を引っかくような音が聞こえてきました。