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#137 「アエリス」 2010-12-15 (Wed)

クリスマス エックス・マスと 読んじゃダメ


 今年も望みどおりのプレゼントが貰えなかったLittle Mustapha達は、またダラッとした感じでパーティーを再開させました。Little Mustaphaが時々犬用のアルトサックスをプニっと言わせたりするだけで、特に盛り上がったりしていませんでした。

 犬サンタはというと、まだ二つ渡していないプレゼントがあるので、帰ることが出来ないようでした。ところで、残りのプレゼントとは誰に渡すものなのでしょうか?

Little Mustapha-----あーぁ…。せっかくプレゼントが貰える雰囲気を作ってたのに、なんか余計にガッカリだな。

ミドル・ムスタファ-----だいたい、あの雰囲気というのはなんだったんですか?なんの理由があってあんな雰囲気作りしてたんですか?

Little Mustapha-----別に理由はないけど。

ミドル・ムスタファ-----なんか損した気分ですよ。

ニヒル・ムスタファ-----理由なんてないことは始めから解っていたのさ。ただオレ達には何かを信じるためのよりどころが必要だったのさ。

Dr.ムスタファ-----まあ、雰囲気は出てたんだから良いんじゃないのか?

ミドル・ムスタファ-----なんか何の話をしているのか解らなくなってきましたよ。

Little Mustapha-----それよりも、残りの二つのプレゼントって何なの?それが何かによっては、今年は代わりにそれを貰いますよ!という事にもなるけど。

犬サンタ-----そんなことは許されないんだワン!プレゼントを受け取れるのはリクエストした人だけなんだワン!

ミドル・ムスタファ-----でも、リクエストした人がいないんじゃどうにもなりませんよ。それに、いったい誰がリクエストしたんですか?

犬サンタ-----それは今に解るんだワン!

Little Mustapha-----そんなことより、犬サンタ君、ほらっ!

犬サンタ-----うわぁい!ハ・ハ・ハ・ハ・ハッ…。ハ・ハ・ハ・ハ・ハッ…。

Little Mustapha-----よしよし、イイ子だ。

犬サンタ-----ハ・ハ・ハ・ハ・ハッ…。

ニヒル・ムスタファ-----何やってるんだよ?

Little Mustapha-----いや、せっかく犬用のアルトサックスを貰ったから、遊んでみたんだけど。

犬サンタ-----そのゴムボールを投げられるとどうしても追いかけてしまいたくなるんだワン!ハ・ハ・ハ・ハ・ハッ…。

ミドル・ムスタファ-----それよりも、犬サンタさんは息切れしすぎじゃないですか。

犬サンタ-----それは、この部屋が暑いからだワン。

Little Mustapha-----どうでも良いけど。ちょっと失礼するよ。

Dr.ムスタファ-----どこに行くんだ?

Little Mustapha-----なんか体動かしたら内蔵が動き始めたようだから。ちょっとトイレ。

ミドル・ムスタファ-----体動かしたって、ボールを放り投げただけだし。

Little Mustapha-----それだって飲んでるだけよりはけっこうな運動なんだよ。

ニヒル・ムスタファ-----理由なんかどうでも良いから早く行けばイイじゃないか。

Little Mustapha-----はい。行ってきまーす!

一同(Little Mustaphaと犬サンタ除く)-----いってらっしゃーい!

犬サンタ-----ヘンな人達だワン。

 良く解りませんがLittle Mustaphaがトイレに行くために部屋を出て行きました。そしてしばらくすると、最近のパターンになっている感じで彼らがやって来ました。

ブラックホール君-----やあみんな!ボクはブラックホール君なんだなぁ!

白色矮星君-----やあみんな!ボクは白色矮星君だよ!

犬サンタ-----ああ、やっと来たんだワン!

ミドル・ムスタファ-----なんですかこれは?

白色矮星君-----プレゼントを貰いに来たんだよ!

ニヒル・ムスタファ-----つまり、残りの二つのプレゼントというのはマスコット達のプレゼントっていうことか?

ブラックホール君-----そうなんだなぁ!

犬サンタ-----それじゃあ、一年間大活躍してくれたマスコット達にプレゼントなんだワン!これはブラックホール君に「楽しい人体実験セット」なんだワン。それから白色矮星君には「楽しい人体実験セット用人体」なんだワン!

白色矮星君-----やったぁ!これでまた実験が続けられるよ!

ブラックホール君-----いろんな実験をして物知りになれるんだなぁ!ありがとうサンタさん。

白色矮星君-----ありがとうサンタさん!

犬サンタ-----どういたしましてだワン。

ニヒル・ムスタファ-----ちょっと待てよ。オレ達はリクエストの手紙にその怪しい実験セットとか書いてないぜ!

ミドル・ムスタファ-----そうですよ。ずるいですよ。どうやったか知りませんけど、ちゃんとリクエストの手紙を書かないとサンタさんはプレゼントくれないんですよ!

犬サンタ-----でも、ちゃんと書いてあったから持ってきたんだワン。

ニヒル・ムスタファ-----それに、怪しいところもいっぱいあるぜ。何でオレ達のプレゼントがペット用で、マスコットには普通の実験セットなんだよ。

白色矮星君-----普通じゃないよ!マスコット用だよ!

犬サンタ-----ペット・マスコット係にリクエストすれば、プレゼントは全部ペット用かマスコット用になるんだワン!

Dr.ムスタファ-----しかし、我々はペット・マスコット係なんて宛先には送ってないぞ。

ブラックホール君-----でも、後から宛先を変えることは出来るんだなぁ。

白色矮星君-----ボク達だってプレゼントが欲しいからね!

ミドル・ムスタファ-----つまり、あなた達が宛先を変えて、さらにリクエストを追加したんですか?

ブラックホール君-----フフ〜ン…!

ニヒル・ムスタファ-----フフ〜ンじゃないよ。なんでそんなことをしたんだよ!プレゼントが欲しかったら自分で手紙を書けばイイじゃないか。

白色矮星君-----手紙を書くための紙がなかったんだよ!

ブラックホール君-----それに、このあいだボク等の家がウンコ臭くなった罰も兼ねてるんだなぁ!

ミドル・ムスタファ-----そんなことを言われても…。

白色矮星君-----それじゃあ、ボク等はこの辺で帰るよ!

ブラックホール君と白色矮星君-----それじゃあ、またね!

 マスコット達が出て行くと室内は唖然とした雰囲気に包まれました。そこへトイレから出てきたLittle Mustaphaが戻ってきました。

ミドル・ムスタファ-----あなたのせいですよ。

Little Mustapha-----何が?なんでみんなヘンな雰囲気なんだ?

ニヒル・ムスタファ-----あの「クソ占い」とかのせいでオレ達のプレゼントがペット用になったんだよ。

Little Mustapha-----意味が解らないけど。なんかみんな怒ってないか?やっぱり「クソ占い」は当たるんだな。さっきの「クソ占い」によれば、何か恐ろしいことが起こると出ていたからな。

Dr.ムスタファ-----そんなことはどうでも良いんだが、どうしてくれるんだ?キミが「クソ占い」なんてやった後に流さないでいたから、その罰としてリクエストの手紙の宛先が書き換えられたんだぞ。

Little Mustapha-----なんだか意味が解らないよ。何でウンコを流さないと宛先が書き換えられるんだよ?それにトイレを流し忘れる事ぐらい誰でもやるじゃんか。

Dr.ムスタファ-----「大」の場合は滅多にないがな。

犬サンタ-----ちょっと、みなさんモメ事はやめるんだワン!それよりも、何か臭うんだワン。…これはきっとトイレの方からなんだワン!

Little Mustapha-----ああ、しまった。流すの忘れてた。

 Little Mustaphaがまた部屋を出て行くと、またブラックホール君と白色矮星君がやって来ました。

ブラックホール君-----また登場しちゃったんだなぁ!

白色矮星君-----さっき言い忘れてた事があったんだよ!「秘密の予言」によると今日はまた恐ろしい夜になりそうだから気をつけるように、って書いてあったんだよ!

ブラックホール君-----気をつけないと大変な事になるんだなぁ!それじゃボク等はこの辺で帰るんだなぁ!

ブラックホール君と白色矮星君-----それじゃあ、またね!

 マスコット達が帰るとLittle Mustaphaが戻ってきました。

Little Mustapha-----あれ?なんで今日はトイレに行くたびに部屋の雰囲気が変わってるんだ?もしかしてもう一度トイレに行ったらまたプレゼントを貰えそうな雰囲気になってるのか?

ミドル・ムスタファ-----それはもうないからイイですよ。

Little Mustapha-----それから、さっき言ってたペット用とかマスコットとかってなんだ?

ニヒル・ムスタファ-----それも、もうイイんだよ。

Little Mustapha-----それじゃあ、とりあえず今年もダメだった記念でもう一度カンパイとかしてみたり。

犬サンタ-----それが良いんだワン!ヘンな雰囲気よりも楽しい雰囲気がクリスマスなんだワン!

Little Mustapha-----ほら、犬サンタ君もそう言ってるし。この恐ろしい事が起こりそうな雰囲気だと本当に恐ろしい事が起きちゃうよ。

Dr.ムスタファ-----でもプレゼントが貰える雰囲気になっても貰えなかったぞ?

Little Mustapha-----そういう細かいところは気にしないでもいいし。

犬サンタ-----その前に不思議なことだと思うんだワン!

ミドル・ムスタファ-----何がですか?

犬サンタ-----どうしてLittle Mustaphaがトイレに行くとマスコット達がやって来るのかワン?

Little Mustapha-----ああ、なんだそこか。なんか去年くらいからそんな設定になってるんだよね。ここのトイレの扉が異世界への扉にもなっていて、たまにトイレのあたりからヘンなモノがやって来るんだよね。

犬サンタ-----へえ、やっぱり不思議なことだワン!

Little Mustapha-----でも犬サンタ君が疑問に思ってくれたおかげで、何でだろう?と思っていた人もちょっとはスッキリしたはずだけどね。

ミドル・ムスタファ-----なんの話ですか?

Little Mustapha-----いや、なんとなく。

マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと良いですか?

一同(マイクロ・ムスタファと犬サンタ除く)-----良くない。

マイクロ・ムスタファ-----えぇ?!そんなこと言われても…。確かに楽しい雰囲気になりたいのは解りますが、目の前で起きている事を見て見ぬフリをするというのは、どうにもいけないことだと思うのです。

Little Mustapha-----それはどうにも気になる発言だね。

ミドル・ムスタファ-----でも、それで恐ろしい雰囲気になるのはどうにも納得がいきませんが。

ニヒル・ムスタファ-----しかし、このままじゃ気になってどうにもならないしな。

Dr.ムスタファ-----どうにも、こうにも。

犬サンタ-----やっぱりこの人達はどうにもおかしな人達なんだワン!

マイクロ・ムスタファ-----あの、良いですか?断られる前に言ってしまいますけど、そこの留守番電話のところが点滅してるのって…。

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----アーッ!

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