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#144 「Silent Night, Holy Night」 2011-12-20 (Tue)

クリスマス クリスマスだよ クリスマス!


 今年もブラックホール・スタジオにはクリスマスがやって来ました。前回の開設記念日パーティーは謎めいて、かつ衝撃的結末だったためにあれから何がどうなったのか不明だったのですが、ブラックホール・スタジオではいつものようにLittle Mustaphaがクリスマスパーティーの準備をしています。

 いつも薄暗いブラックホール・スタジオですが、今年はさらに薄暗いような気もします。しかし、Little Mustaphaはそれどころではないようです。何しろLittle Mustapha's Black hole10周年の年のクリスマスですし、良いことがないワケはないと思っているのです。もちろん他の主要メンバー達も考えていることは同じようです。

 Little Mustaphaがパーティーの準備を終えるとほぼ同時にメンバー達がブラックホール・スタジオに入ってきました。どうやら今年もいつものようにいつものパーティーが始まるようです。

Little Mustapha-----なんだこの集まりの良さは?

ミドル・ムスタファ-----そんなことをいちいち説明させるんですか?

ニヒル・ムスタファ-----みんな考えていることは同じなんだぜ。

Little Mustapha-----まあ、そうだけどね。

Dr.ムスタファ-----そうだが、10周年ということも忘れちゃいけないぞ。

ニヒル・ムスタファ-----いや、だからみんなそれを考えてたんだって。

Dr.ムスタファ-----なんだ、そうなのか。

ミドル・ムスタファ-----というか、それ以外に何を考えてたんですか?

Dr.ムスタファ-----まあ、イロイロと科学のことをあれこれと…。

ニヒル・ムスタファ-----なんとなく嘘だということは解るけどな。

Dr.ムスタファ-----何を言っているんだ!科学者は嘘を言わないんだぞ。

ニヒル・ムスタファ-----「科学者」ならね。

ミドル・ムスタファ-----まあまあ、そこでもめても意味がないですし。10周年なんですし。

Little Mustapha-----そうだよ。それに10周年だといっても良い子にしてなかったらプレゼントはないんだからね。そして、10周年ということでマイクロ・ムスタファ君も存在感が増しているように思えるんだが。

マイクロ・ムスタファ-----え?!ホントですか?

ミドル・ムスタファ-----そういえばそうですね。今回はいつものネタをやるのかどうか?と思っていたんですけど、やっぱりみんなそう思ってたんですね。

マイクロ・ムスタファ-----つまり10周年ということでボクにも何か変化が起きているんですかね?

Little Mustapha-----それは知らないけど。とにかくキミがミョーに存在感を出しているからいつものネタが出来なくてちょっと物悲しい雰囲気にもなりつつあるけど。とりあえずそんな雰囲気はクリスマス風ではないから早く忘れた方が良い、ということで。なので早速、今年度のクリスマスパーティーを始めたいと思う次第でござります!

ニヒル・ムスタファ-----「今年度」じゃなくて「今年」じゃないのか?

Dr.ムスタファ-----「年度」でも「年」でもクリスマスは一回きりだからどっちでも良いんじゃないのか?

ミドル・ムスタファ-----そう言われるとそうですけど。でも話の流れで「年度」って言ってしまう事もありますよね。

Little Mustapha-----もう、そんなことはどうでも良いんだけど。パーティーを始めるんだからいつものように各自でグラスの準備をしてもらわないと。

ミドル・ムスタファ-----まあ、そうですね。そして、いつものようにウィスキーと、最近あなたのハマっている安いボルドーですけど。

ニヒル・ムスタファ-----やっぱりここに来たらウィスキーじゃないと落ち着かないしな。

Little Mustapha-----なんかもうコップに酒を注ぐ作業がスムーズ過ぎてあっと言う間に乾杯の準備が出来てしまったようだけど。とにかく、今年は10周年だし、みんなはめでたく望みのプレゼントをサンタからもらうことが出来て、さらに…これは言っても良いのかな?

ミドル・ムスタファ-----何がですか?

Little Mustapha-----いや。なんていうか何か良いことが起こるんじゃないのか?ってことだけど…。これは妄想なのか、願望なのか、予感なのか?ってことでもあるんだし、どう解釈したらいいのか?ってことだと、うーん…。まあまあだけど…。

ミドル・ムスタファ-----またその喋り方。

Little Mustapha-----ああ、失礼。これはどうしても癖になってしまうしね。それよりも、プレゼントが貰えたら、さらに良いことがあるんじゃないか?とも思ってね。でも、これは言わない方が良いよね。ヘタに言ってしまって、それが現実になってしまうと「なんだ、ヤラセかよ!」ってことにもなってしまうしね。

ミドル・ムスタファ-----言ってる意味が全然解りませんが。

ニヒル・ムスタファ-----どうせまたスケベなことを考えてるんだろ?

Little Mustapha-----スケベというより、ロマンティックと言って欲しいなあ。

Dr.ムスタファ-----どうでもイイが早く乾杯しないか?

Little Mustapha-----ああ、そうでした。それじゃあ、10周年なのでプレゼントは確実だし、ついでにプレゼントを持ってくるのがサンタの孫娘さんであることを祈って…。せーの…!

一同-----メリークリスマ〜ス!

 結局いつものようにクリスマスパーティーが始まったようです。前回の話からすると、すでにサンタへプレゼントのリクエストの手紙は送ってあるということですし、もしかすると本当に彼らは念願のプレゼントを貰えてしまうのでしょうか?

 ただしここはブラックホール・スタジオ。どんなに完璧な計画を練ってもそれが上手くいくとは限らない場所。これから一体何が起こるのか、彼らのやることを見守るしかないようです。

Little Mustapha-----それにしても今年はなんとなくクリスマスって感じがしないよね。

Dr.ムスタファ-----いや、こうして集まっているんだからクリスマスって感じじゃないのか?

Little Mustapha-----ボクらはそうかも知れないけど。外を歩いても偽物のサンタクロースも見なかったし。

ミドル・ムスタファ-----なんですか、偽のサンタクロースって?

Little Mustapha-----あのスーパーとかにいる衣装だけサンタの人達だけど。

ニヒル・ムスタファ-----なんだ、そんなことか。また変なことを言ってるとヘンなサンタがやって来るから気をつけてくれよな。

Little Mustapha-----まあ、スーパーのサンタなら害はないけどね。念には念をということだな。それよりも、クリスマスになるのが早すぎるんだよね。このあいだ開設記念日をやったばかりなのに、もうクリスマスだし。

ミドル・ムスタファ-----でも子供の頃はあんなに待ち遠しかったクリスマスがあっと言う間にやって来るんだから良いことじゃないですか?

Little Mustapha-----そうだけど、心の準備というか、なんていうか。

ニヒル・ムスタファ-----それよりも、プレゼントの準備は大丈夫なんだろうな?キミの言うことを信じて今日は何の作戦も立ててないけど。

Little Mustapha-----まあ、そこは大丈夫に決まってるよ。何度も言うけど10周年なんだよ。

ミドル・ムスタファ-----そうですよ。10周年なんですし。

ニヒル・ムスタファ-----そう言われると、大丈夫な感じだな。10周年だしな。

マイクロ・ムスタファ-----しかし、これまでのことを考えてみると感慨深いですね。これまで続いてきた長い戦いの日々。それが今日ここでプレゼントをもらうことによって終わりを迎えるのです。

Little Mustapha-----10周年なのでマイクロ・ムスタファ君も普通に話しているけど。ただ「考えてみると感慨深い」というのはダジャレなのか?というところが気になるのだが。

ミドル・ムスタファ-----「考え」と「感慨」はビミョーじゃないですか?

Little Mustapha-----そうだけど。でもマイクロ・ムスタファ君のキャラまで考慮すると面白いかも知れないし。

ニヒル・ムスタファ-----いや、それだったらもっと完全なダジャレになっていた方が良いんじゃないか?いかにも「ベタな」っていう感じの。

Dr.ムスタファ-----それよりも、何がどうダジャレだったんだ?

ニヒル・ムスタファ-----そこから説明が必要なのか?

Dr.ムスタファ-----いや、科学的興味からだよ。

マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと…!

一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----なんだ、キミいたのか!?

マイクロ・ムスタファ-----今やるんですか?それを!

Little Mustapha-----なんかやらないでいたら調子が出なかったから、なんとなく。

ミドル・ムスタファ-----それで、何なんですか?また変なことに気づいたとか?

マイクロ・ムスタファ-----いや、そうじゃなくて。さっきのはダジャレじゃないから気にしないでください。

Little Mustapha-----ああ、そうか。なんだか余計なところで盛り上がってしまったけど。これも10周年のせいかな。でも、プレゼントが貰えるとなるとソワソワしちゃうよね。

ミドル・ムスタファ-----10周年ですしね。

Little Mustapha-----それでさ、プレゼントを持ってくるのがホントにサンタの孫娘さんだったりしたらさ。ああやべぇ。また言ってしまった。これじゃあホントに来た時にヤラセだと思われてしまう。

ニヒル・ムスタファ-----でもサンタは「もう孫娘はここによこさない」って言ってたぜ?

Little Mustapha-----それも含めて、10周年のドッキリ企画としてさ。もしかしてセクシートナカイさんとコラボでドッキリ企画かも知れないよ!

ミドル・ムスタファ-----またそんなことを言って。それに、前から言ってるその「コラボでドッキリ」って何ですか?

Little Mustapha-----なんとなく「コラボ」とか言葉の感じが面白いから言ってみてるだけだけど。

ニヒル・ムスタファ-----くだらないことを言ってないで、俺たちはプレゼントが貰えるだけで十分じゃないのか?

Dr.ムスタファ-----だが、セクシートナカイさんというのがどんな感じなのか興味があるがな。我々は会えなかったわけだし。…ああ、もちろん科学的な意味でな。

ニヒル・ムスタファ-----どういう科学だよ。

Little Mustapha-----そんなことでもめてはいけませんよ。もっとクリスマスらしい雰囲気にしないと。とりあえずクリスマスらしい雰囲気と言えばあのかけ声だから、もう一度乾杯しておきましょう。

ミドル・ムスタファ-----なんでですか?

Little Mustapha-----だって、念には念を入れる、ってさっき誰かが言ってなかった?

ニヒル・ムスタファ-----キミが言ってたぞ。

Little Mustapha-----そうだっけ?まあいいや。とにかく皆さんグラスを手にとって。せーの…!

一同-----メリークリs…

 いつものように、どうでも良い感じで盛り上がっているブラックホール・スタジオですが、彼らが例のあのかけ声で乾杯しようとした時でした。ベランダへ出られる大きな窓を誰かがノックしている音が聞こえてきました。

ミドル・ムスタファ-----あれ、もう来ましたよ。

Little Mustapha-----クリスマスらしい雰囲気にしてたのが良かったんだよ。

Dr.ムスタファ-----それよりも早く窓を開けたらどうなんだ。

Little Mustapha-----はいはい。言われなくてもやりますよ。…でもさ。ホントにサンタの孫娘さんだったりしたら…。

ニヒル・ムスタファ-----良いから早く開けろよ。

Little Mustapha-----エヘヘ…。はいはい。

ニヒル・ムスタファ-----はいはい、って…。

 Little Mustaphaは立ち上がってドアを開けました…。


今回のゲスト-----…こんばんは、ってことだけど…。

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