クリスマス ここにはペットと マスコット
地獄の一丁目ではLittle Mustapha達が大ピンチだったようですが、そんなことも知らず現世のブラックホール・スタジオではペット・マスコット達がマッタリしていました。(厳密にいうとネコ蒲団くんは野良猫なのでペットではないですが。)
犬サンタ-----…ということで、こうやってタップすれば肉球でも早くメールが打てるんだワン。
ネコ蒲団くん-----へえ、すげえや犬サンタ君は。
ブラックホール君-----でもボクらには肉球はないんだなぁ。
白色矮星君-----その代わりボクらは指があるから大丈夫なんだよ!
ブラックホール君-----そうか。それを忘れてたんだなぁ!
一同-----アハハハハ!
犬サンタ-----それはそうと、Little Mustapha達には何も起こらないようなんだワン。
ネコ蒲団くん-----おかしいなあ。あれだけやったのに、何も起きないはずないぜ。
白色矮星君-----そうだよ。たくさん準備したらたくさん良いことが起きるよ!
犬サンタ-----そうなのかワン。あとはおじいさまがお願いを聞いてくれたら完璧なんだワン。
ブラックホール君-----それからラジオも忘れてるんだなぁ!
ネコ蒲団くん-----そうだよ。ラジオを聞いてみようぜ。
白色矮星君-----そうだね!
ペット・マスコット達は何をしているのか?ということですが、こんどはラジオを聞き始めました。
ラジオ-----「お聞きいただいたのは今年リリースのシングル曲『プリンセスに水の泡』でしたわ。それでは急遽今日のテーマに決まった祈りのコーナーですのよ。さあ、みなさまが幸せになれるように祈りを捧げてくださいな。…。リスナーのみなさまからも『私も祈りを捧げていますわ』というメールがたくさん届いていますのよ。きっと今日は世界中に幸せのための祈りが広まっていることと思いますわね。このラジオは限られた地域でしか聞くことが出来ませんけれど、祈りはどこまでも届きますものね。時を超え、次元を超え、そして地獄の果てまで。そう、地獄に落ちた彼らにも奇跡が起きるかも知れませんわ。それでは続いての曲は…」
ブラックホール君-----祈りもたくさん増えたんだなぁ!
白色矮星君-----これじゃあLittle Mustapha達がたくさん生き返っちゃうよ!
ネコ蒲団くん-----たくさん祈ったからって、たくさん生き返ったりしやしないぜ!
白色矮星君-----そうだね!
一同-----アハハハハ!
犬サンタ-----あっ、ここで電話がかかってくるんだワン!
白色矮星君-----ホントだね。
彼らがまた電話がかかってくるのを予知すると、そのとおりに電話がかかって来ました。そしてまたいつものようにハンズフリーモードで電話にでました。
電話-----「オーッホッホッホッホッ!」
犬サンタ-----あっ!おじいさまだワン!
電話-----「みんな、今日は特別イイ子にしていたみたいだね」
犬サンタ-----そうなんだワン!みんなで協力してクイズを考えたり、大変だったんだワン。
電話-----「そうだね。それじゃあ、そのご褒美として願いを叶えてあげよう」
一同(電話除く)-----わーい!やったー!
電話-----「もう少ししたらLittle Mustapha達が目を覚ますぞ。それから彼らにプレゼントを渡すのも忘れずにな」
犬サンタ-----そうだったんだワン!忘れるところだったワン!ありがとうおじいさま!
一同(犬サンタと電話除く)-----ありがとう、サンタさん!
電話-----「それじゃあ、また一年イイ子にしているんだぞ!オーッホッホッホッホッ!」
白色矮星君-----やったね!作戦大成功だ!
ネコ蒲団くん-----それじゃあ、オレはここで失礼するよ。
犬サンタ-----どうして帰っちゃうのかワン?Little Mustapha達に会わなくて良いのかワン?
ネコ蒲団くん-----オレは野良猫だぜ。だから人間のいる家にいちゃいけないんだ。
ブラックホール君-----それはややこしい決まりなんだなぁ。
ネコ蒲団くん-----ここにいなくてもLittle Mustaphaの方から会いに来てくれるから大丈夫だぜ。それじゃあね。
犬サンタ-----来年は手紙を忘れちゃダメなんだワン。
ブラックホール君と白色矮星君-----それじゃあ、またね!
なんとサンタの力でLittle Mustapha達が生き返った?それよりダークマタンとかはどうなったのか?とか、さらにPrincess Black holeが勝手に祈っていたりしましたが。とにかく彼らは生き返ることが出来るようです。ブラックホール・スタジオに不気味に横たわっていたLittle Mustapha達の遺体に血の気が差してきました。そして、まるで二日酔いで目覚める時のようにけだるく緩慢な動きで起き上がりました。一ヶ月以上寝ていたようなものですから、それは仕方がないでしょう。
白色矮星君-----うわぁ!やったー!起きたよ!
犬サンタ-----起きたんじゃなくて生き返ったんだワン!
ブラックホール君-----そうなんだなぁ。
ペット・マスコット-----アハハハハ!
Little Mustapha-----なんだ、キミ達は?
ミドル・ムスタファ-----ボクらの望んだのとは違うマスコット達がいますけど…。
ニヒル・ムスタファ-----もう諦めた方が良いぜ。彼らは閻魔大王の仮の姿に違いないぜ。きっと最後の悪あがきのせいで余計に印象が悪くなってるんだろうな。
Dr.ムスタファ-----そんなことを言うのはやめてくれよ。一番ヤバい地獄だけは勘弁してくれ。
犬サンタ-----一体何を言っているのかワン?
白色矮星君-----きっと悪い夢を見ていたんだよ!
犬サンタ-----みなさん、もう大丈夫なんだワン!みんなで協力してみなさんを生き返らせたんだワン!
Little Mustapha-----あれ、よく見たらキミは犬サンタ君じゃないか。
犬サンタ-----やっと気づいたのかワン?
Little Mustapha-----それで、ボクらは生き返ったって言った?
犬サンタ-----そうなんだワン!
主要メンバー-----うわー!やった−!みんな、どうもありがとう!
ブラックホール君-----ボクらだけじゃなくてネコ蒲団くんもいたんだなぁ。
白色矮星君-----でも野良猫だから先に帰っちゃったよ!
Little Mustapha-----そうなのか。水くさいぜ、ネコ蒲団のヤツ!
ミドル・ムスタファ-----なんでまた変な喋り方なんですか?
Little Mustapha-----ネコ蒲団くんが喋ったらこんな感じかな?と思って。
犬サンタ-----そんな喋り方だったんだワン。
Dr.ムスタファ-----ところでネコ蒲団くんってなんだ?
Little Mustapha-----そういえば、ここではいきなり登場した感じになってしまったけど。RestHouseを読んでないと詳しいことは解らないかな。でも野良猫ということは解ってるから特に問題はないと思うし。
ミドル・ムスタファ-----それ、あなたが説明しちゃうとイロイロと矛盾が…。
Little Mustapha-----ああ、そうでした。
なので私が説明すると、ネコ蒲団くんとはRestHouseでたまに話題になる実在の野良猫。それが今回特別ゲストとしてここに登場したというワケです。
ブラックホール君-----とにかくみんなが生き返って良かったんだなぁ!
白色矮星君-----ホントだね。それじゃあ、ボクらはそろそろ帰ろうかな。家に帰って今日のことを家に話すよ!
Little Mustapha-----あ、その前にちょっと質問だけど。今日はキミ達の他にマスコットは登場してないの?
白色矮星君-----ダー・クマタンは見てないよ。
ブラックホール君-----ダー・クマタンは滅多に現れないんだなぁ。
Little Mustapha-----まあ、そうなんだなぁ。
ミドル・ムスタファ-----じゃあ、私たちが助かったのは…
マイクロ・ムスタファ-----何かが胸につかえる感じがしますね。
犬サンタ-----キミは誰かワン?
マイクロ・ムスタファ-----…。
ニヒル・ムスタファ-----そんなネタをやるとまたキレそうだぜ。
犬サンタ-----それは悪かったんだワン。いるのは解ってたんだワン。
マイクロ・ムスタファ-----大丈夫ですよ。キレませんから。それよりも、私は何か嫌なものを感じるのですが。みなさんは感じませんか。どこがどうということは解らないのですが、何か釈然としない。何かを見落としていて、それをこのままにしておくと何かとてつもない…
その時部屋の扉が開いて、忘れられていたあの人が入ってきました。あの人とは最近クリスマスのレギュラーになっているニコラス刑事です。
ニコラス刑事-----いや−、悪いね。今年も忘年会と重なってしまったもんだから。それにレンタルしてた「デビルマン」返しに行かなきゃならなかったしな。
Little Mustapha-----デビルマンって映画の?
ニコラス刑事-----そうだが。なかなか面白かったなあ。途中でガーァア!ってなるところとか。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ。それにいつも言うけどオレ達は呼んでないんだからな。
Little Mustapha-----というか、マイクロ・ムスタファが気になってた、っていうのはニコラス刑事のこと?
マイクロ・ムスタファ-----いや、違います。それ以外のなにかとてつもない…
犬サンタ-----あれ?誰かくるんだワン!
犬サンタ君が何かに反応して何もない空間を見つめています。全員つられてその方向を見たのですが、そこには誰もいないようでした。しかし、しばらく眺めていると、彼らが見つめている辺りにモヤモヤとした空気のよどみのようなものが揺らめいているのがわかりました。そして、さらに見つめていると、いつの間にかその空気のよどみがクマの姿になり、それはダー・クマタンであることが解りました。
Little Mustapha-----あ、ダー・クマタンだ!
ダー・クマタン-----もう、ホントにイヤになりますよ。あなた方を助けてあげたのに、誰もお礼を言いにこないんですね。こんなことなら助けなければ良かったんですよ。
Little Mustapha-----でもボクらが助かったのは犬サンタ君と他のマスコット達とネコ蒲団くんのおかげかと…
ダー・クマタン-----私の言うことは信じないんですか。まあイイですよ。みんなそうやって私のことをのけ者にするんですよ。
ニヒル・ムスタファ-----でもあんなに呼んだのに来なかったぜ。
ダー・クマタン-----それは、あなた方が気づいてなかっただけですよ。あの暗闇の中に私はいたんですよ。もう大丈夫だから、って何度も言ってるのにいつまでも私の名前を呼んだりして。こっちまで恥ずかしくなりますよ。ホントに…。
Little Mustapha-----なんだ、そうだったのかあ。…でも犬サンタ君達のしてくれたことは、どうなるんだろう?
犬サンタ-----そうだワン。おじいさまも協力してくれたんだし、Little Mustapha達が生き返ったのはボクらが協力したからだと思ったんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----実際にキミ達は何をしたんだ?
犬サンタ-----まずブラックホール君と白色矮星君が時空の扉を開いて魂が道に迷わないようにしたんだワン。それからネコ蒲団くんが野良猫たちに伝わる、良いことが起きる「ネコまじない」を唱えたんだワン。それから私はご主人様にメールをしておじいさまが復活の呪文を唱えてくれるようにと頼んだんだワン。他が失敗でもおじいさまの呪文は絶対だから、きっと大丈夫だと思っていたんだワン。それからPrincess Black holeのラジオにメールを送って祈りのリクエストもしたんだワン。
Little Mustapha-----それだけやったら完璧、って感じだけど。実際のところボクらはどの方法で助かったんだろう?
ダー・クマタン-----さあ、知りませんよ。まったく…あなた方の話に付き合ってると悲しい気分になってきますから、私はもう行きますね。恐ろしいことが起きなければ良いのですが。
ニヒル・ムスタファ-----ちょっと、なんで去り際にそんなことを言うんだよ。
Little Mustapha-----でも、行ってしまったようだし。
ニコラス刑事-----さっきからなんの話をしているんだ?
Little Mustapha-----なんか全部説明するのは大変なんだけど。まあ、イロイロあった、ってことなんだし。
ニコラス刑事-----そうなのか?それは外の騒ぎと関係してるのか?ここに来る時にまた駅の方で大騒ぎしてたぞ。
ミドル・ムスタファ-----ええ?!ここからそんな怪しい展開になるんですか?
ニヒル・ムスタファ-----なんだかイヤな予感がしてきたな。
Dr.ムスタファ-----耳の穴に念仏、ってことだな。
ニヒル・ムスタファ-----なんだよそれ?
Little Mustapha-----とにかく怪しい感じになって来たので、いつものチェック項目を確認して行きましょうか。じゃあ、まずはテレビから。
生き返って終わりかと思いきや、なにやらまた別の展開があるのでしょうか?テレビでは何が放送されているのか?というところでそろそろ長くなってきたので、次のページへ。