クリスマス だからかどうか 知らないが
今年こそはプレゼントが貰えると思っているLittle Mustapha達の元へ誰かがやって来ました。これまで10周年だからプレゼントが貰えるという根拠のない確信で盛り上がっていたLittle Mustapha達ですが、この来客によってミョーなムードに？！
とにかく何が起きたのか、ブラックホール･スタジオの様子を見てみることにしましょう。
一同-----…ん？！
Little Mustapha-----あれ、もしかして…。
ミドル・ムスタファ-----あなたは、ソコノさんですか？
Little Mustapha-----そうか、やっぱりいたのか。そうだよな。なんて言うかリアルな感じだったし。…って何でここにソコノさんがやって来るのか？ってことだけど…。
今回のゲスト-----何言ってるんだ？ってことなんだけど…。
Little Mustapha-----何、って。ソコノさんでしょ？
今回のゲスト-----違うけど。っていうか、自分たちが何をやってるのか？ってことが解ってないみたいなんだけど。うーん…。その前にその名前で呼ばれるのがイヤなんだし、自己紹介するんだけど。私は冷子っていうんだし。
Little Mustapha-----それは何とも冷たい名前なんだが。でも何でそんなに曽古野貴実さんみたいな感じなんだ？
冷子-----それは、まあ背後霊だから、仕方ないんじゃないか？ってことだし。
Little Mustapha-----背後霊だから？！
冷子-----背後霊効果、っていうんだけど。うーん…。これは説明して解るのか？ってことだと難しいところなんだけど。何か直感で思いついたようなことでも、実は自分の普段の行動が元になっていたりして、その行動は実は背後霊の影響を受けていたりする、ってことなんだけど…。
Little Mustapha-----全然意味が解らないけど。だいたい、背後霊ってなんなのか？ってことだし。それに、今日はここにサンタの孫娘さんが来ることになってるのに、何しに来たのか？ってことだけど…。
冷子-----ワザと真似するのはやめて欲しいんだけど…。うーん…。
Little Mustapha-----そんなことを言っても、普段から思わず出てしまうぐらいのその喋り方を実際に目の前でされてしまうと影響されてしまうんだし。それが背後霊効果ってこと？
ミドル・ムスタファ-----なんかワケが解りませんが、一体どうなってるんですか？別コーナーの登場人物であるソコノさんにそっくりな人がやって来て、背後霊とか言ってますけど。クリスマスに背後霊はないと思いますし…。サンタはどうなったんですか？
ニヒル・ムスタファ-----それに冷子って、上の名前は何なのか気になるしな。
冷子-----そこを気にするのか？ってことだけど…。それよりも、誰の背後霊なのか？とかその辺も解ってないんじゃないのか？ってことだし。
Little Mustapha-----いや、言われてみると上の名前も気になりますよ。ねえ、皆さん。
ミドル・ムスタファ-----なんですか、その喋り方は。
Dr.ムスタファ-----でも気になることは気になるな。
Little Mustapha-----じゃあ、冷子さんの名字を教えてもらいましょうか。
冷子-----それは別に知らなくても良いんじゃないか？ってことなんだし…。うーん…。
ニヒル・ムスタファ-----でもいきなりやって来てちゃんと名前を名乗らないような人は、どうもな。信用ならないぜ。
冷子-----じゃあ、言うけど…。うーん…。…ってことだけど…。
一同（冷子除く）-----聞こえませ〜ん！
冷子-----…うーん…。葉井後（ハイゴ）ってことなんだし！
Little Mustapha-----背後霊の葉井後冷子（ハイゴレイコ）さんか。まあ、普通と言えば普通だったなあ。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。なんかもっと変な名前だと思ったのに。良くある感じですよね。
ニヒル・ムスタファ-----良くあるって言っても、それはここでだけ通用する話だけどな。
一同（冷子除く）-----アハハハハハハッ！
冷子-----ちょっと！お前らいい加減にしろ！ってことなんだし。だいたい何でクリスマスパーティーなんかしてるのか？ってことでもあるし。
Little Mustapha-----あれ、背後霊のハイゴレイコさんが怒ってますよ。
冷子-----怒るもなにも、お前らは自分たちがどうなってるのか解ってるのか？ってことだし。せっかくLittle Mustaphaの背後霊としてこうやってイロイロと助言しようと思ってやって来たのに、この有様って…。うーん…。こうなったら背後霊の特権を使ってお前らをリアルな地獄に落としても良いんだし。
ミドル・ムスタファ-----というか、冷子さんってLittle Mustaphaの背後霊だったんですか。
ニヒル・ムスタファ-----でもだいたい解ってただろ？
Dr.ムスタファ-----いや、科学的には背後霊なんてものはな…
冷子-----でも、こうして存在してるんだし。その科学っていうのも怪しいと思うけどな。それよりも、お前らは自分たちの状況が解ってるのか？ってことだけど…。
Little Mustapha-----クリスマスのプレゼントをサンタからもらうためにクリスマスっぽくしているんだ、ってことだけど…。
冷子-----そうじゃないんだし。
Little Mustapha-----って、どういうこと？
冷子-----お前ら気づいてないのか？ってことなんだけど。
ミドル・ムスタファ-----なにがですか？
冷子-----お前ら死んでるんだけど…。
Dr.ムスタファ-----死んでたらパーティーは出来ないだろう？
冷子-----普通はそうなんだけど。だから驚いてるんだし…。うーん…。だけど、お前らは死んでるだから。今いるこの場所は黄泉の国とか地獄の一丁目とか三途の川の最後の方とか、イロイロと呼び方はあるんだけど。とにかく生きている人間がいる場所じゃない、ってことなんだし。
Little Mustapha-----でもボクらは死んだつもりはないけど？
冷子-----まあ、最初はみんなそんな感じなんだけど…。でも一週間もすれば大抵は気づくけど。ここまで気づかなかったのはお前らが始めてなんじゃないか？ってことだけど…。
ミドル・ムスタファ-----そんなことを言われても、ボクらはこうしてLittle Mustaphaの部屋で集まってクリスマスパーティーをしていますし。どう考えても生きてますけど。
冷子-----うーん…。お前らは前回の集まりで殺人音波で殺されたんだし。嘘だと思うんなら、あの日から今までのことを良く思い出してみたら良いんだけど。絶対に生身の人間の生活の記憶は残ってないはずだし。とにかく。遅すぎ…お前らは死んでる、ってことなんだし。
Little Mustapha-----そう言われてみると、確かに前回の最後の方は覚えてないけどな。でも最近は飲む酒の種類によっては記憶が飛んでたりするしなあ。
冷子-----それよりも、その後の記憶はどうなってるのか？ってことだけど…。
Little Mustapha-----なんというか、あっと言う間だったよね。月日の経つのは早いもので。寝て起きたら今日って感じもしたけど。これは毎年似たようなもんだし。
冷子-----って、それだけ？ってことだけど…。
Little Mustapha-----そうだけど？
冷子-----普通はもっと死んだ人間らしいことが起きてもおかしくないんだし。普通の生活をしていると思っても現実ではあり得ない事が起きるとか。時間の流れが変だったりとか。うーん…。なんでそうならなかったのか全然理由がわかんないけど。つまり、それだから死んだことにも気づいてないんだな。
ニヒル・ムスタファ-----いや、待てよ。これは罠かもしれないぜ。まさかオレ達を上手く騙してプレゼントを横取りしようって魂胆じゃないだろうな？
冷子-----なんでそういう発想が出来るのか？ってことだし。そんなことを考えて心配してる場合じゃないんだけど。
ミドル・ムスタファ-----あっ、なんかよく考えて見たら、そんな気はしますね。
Little Mustapha-----そんな気ってどんな気？
ミドル・ムスタファ-----いや。ボクが今日ここに来る途中にジョーイ・ラモーンを見たような気がするんですよ。
Little Mustapha-----ホントに？！それは凄いな！それで、ジョーイ・ラモーンは何してたの？
ミドル・ムスタファ-----あの「ガバガバヘイ」のプラカード持って立ってましたよ。
Little Mustapha-----ええ？！それ、何か違う気がするんだけど。
冷子-----フヒュヒュヒュヒュ！それホントに違うんだし。
Little Mustapha-----ほら、やっぱり違うんだし。
ミドル・ムスタファ-----違うって、何がですか？
冷子-----ジョーイはもうこんな所にはいないんだし。そのプラカード持ってたジョーイはキミの想像とか妄想とかが現実化してるだけなんだけど。フヒュヒュヒュヒュ！
Little Mustapha-----そうなのか。じゃあミドル・ムスタファにとってのジョーイ・ラモーンはプラカード持ってる姿ってことなのか。…っていうか、ちょっと待てよ！
ニヒル・ムスタファ-----何をニヤニヤしてるんだよ、気持ち悪い。
Little Mustapha-----いや、だって。これがニヤニヤせずにはいられますか？想像や妄想が現実化するって、ボクらはもしかして天国に来ちゃったんじゃないか？ってことだけど！
一同（冷子除く）-----そういわれると…うーん…。（ニヤニヤ…ニヤニヤ…）
冷子-----ちょっと、お前ら何考えてるのか？ってことなんだし。そんなことしてるとLittle Mustaphaが一人でいる時にどんなことを考えて何をしていたのか？ってことを全部バラすんだし。
Little Mustapha-----えっ？！まさか見えてたの。ボクの秘密のいろんなことが？
冷子-----まあ、なるべく見ないようにしてたんだけど。背後霊だし、どうしても解ってしまうんだし。
Little Mustapha-----それはまずいな。それじゃあニヤニヤするのはやめにします。
冷子-----いまさら遅いんだし…。
Little Mustapha-----それよりも、なんでニヤニヤしてちゃいけないのか？ってことだけど…。ボクらは死んでいたとしても、こうやって集まってクリスマスパーティーなんかしちゃってるワケだし。ここにサンタが来なかったとしても、さっき言ってた想像の現実化にっよって仮想空間クリスマスの仮想プレゼントが貰えると思うんだよね。それはそれで、良いんじゃないか？ってことなんだし。
ミドル・ムスタファ-----そうですね。10月31日からずっと死んでいたとして、これまで特に問題もなくやってこれましたし。逆に平和な感じで良かったですもんね。
ニヒル・ムスタファ-----やっと平穏な日々を手に入れた、ってことか。
Dr.ムスタファ-----死人に口なし、という諺だな。
Little Mustapha-----どういう意味で言ってる諺か解らないけど、…まあいいか。それじゃあ、背後霊もやって来たことだし、ここで改めて乾杯、って…
冷子-----もー。全然解ってないんだし。お前らもう少しまあまあな感じかと思ってたけど、違ってたんだし。
Little Mustapha-----なにが？
冷子-----私がここに来たのは何でか？ってことだと、もうすぐお前らの面接なんだし。今は繁忙期だから一ヶ月以上経ってしまったんだけど、やっと順番が来たんだし。
ミドル・ムスタファ-----面接、って何の面接ですか？
冷子-----閻魔大王に会って、この先どうなるのか決めてもらう、って学校で習わなかったのか？ってことだけど…。そんなことじゃ一番ヤバい地獄行きになるんだし。
Little Mustapha-----そんな面接は別にイイよ。行かないし。ボクらはここで十分だから。ここに住むことにします。
冷子-----そうできたらみんなそうするんだけど。でも順番が来たらどんなに抵抗しても無駄なんだし。ここじゃ大王が絶対ってことだし。
Little Mustapha-----ええ…？！それは困るよ。ちなみに、一番ヤバい地獄ってどんな感じなの？
冷子-----ウワサで聞いただけなんだけど、それは恐ろしいところだぜ。まず第一に酒を飲んでも全然酔わない、ってことらしいけど。それから、世界が全部バブル時代のトレンディードラマみたいになってる、ってことらしいけど。
一同（冷子除く）-----エーーーーッ！そんなのヤダよ！
冷子-----ちょっと…。なんで全員一緒にそこに反応するのか？ってことだけど…。
ニヒル・ムスタファ-----オレはイヤだぜそんな地獄に行くのは。地獄っていうのはもっとクールなものだと思ってたが。
Little Mustapha-----そうだよね。どうせ死んでるんだから何が起きてもどうでもイイし、地獄って意外と楽なところかも知れないと思ってたけど。地獄というのは本当に地獄なんだな。
冷子-----やっと事の重大さが解って来たみたいだけど。それじゃあ、大王に会うにあたって背後霊から幾つかの忠告を…
Little Mustapha-----そんなことより、生き返る方法を教えて欲しかったり。
ミドル・ムスタファ-----そうですよ。ボクらは別に寿命で死んだわけじゃないんだし。殺人で死んでこの扱いは酷いですよ。ヤバい地獄だったらなおさらです。
Dr.ムスタファ-----そうだな。科学的に考えても蘇生する可能性もあるだろ？
ニヒル・ムスタファ-----死んでから一ヶ月以上たってると思うんだが。まあ、良いか。それよりも、オレは信じないぜ。だいたいオレ達が死んでるって証拠はどこにあるんだ？やっぱりこれは罠に違いないぜ。騙されるなよ、みんな。オレ達のプレゼントは誰にも渡さないからな。
冷子-----うーん…。面倒な事になって来たんだし…。
Little Mustapha-----まあ、こういう時は慌ててはいけないよね。これまでのクリスマスで学んできたように、パニックになったら危険が増えるだけだし。ここはここにある酒でも飲んで、どうするか考えましょう。
ミドル・ムスタファ-----そんな酒どこにあったんですか？
Little Mustapha-----なんか美味しい酒が飲みたいなあ、と思ってたら現実化してしまったみたいなんだけど。「地獄の一丁目の地酒」と書いてあるよ。多分ウィスキーの味がすると思うけど。
冷子-----うーん…。あんまり時間がないんだし…。でもちょっとだけだぜ。
死んでも相変わらず、というか本当に死んでいるのか解りませんが、おかしな展開になってきました。このままではどうなるのか解りませんが、とりあえず飲みながら考えるようです。しかも背後霊の冷子さんまで。