「シーズン・スリーの真実」

 いったいいつ終わるのかしら?と思われていたシーズン・スリーですけれど、やっと終わりましたわね。どうしてこんなに時間がかかったのか。それは一概には言えないことでもありますわね。物事を長く続けることの難しさ。あるいはより完成されたものを作ろうとしていたのか。それとも作者様の怠けグセが原因なのかしら?
 でも、せっかく最後まで作ることが出来たのですから、シーズン・スリーの内容について色々と解説が書かれたりしたら嬉しいでございましょう?ですから、この付録でthe Peke-Filesに関する沢山の情報を知って欲しいですわね。あたくしのコメントもありますから楽しみにしていてくださいな!(スケアリー)

シーズン3について:制作総指揮・Little Mustaphaへのインタビュー

-----ほぼ四年かかっていますが。
Little Mustapha そうなんだよね。シーズン3だから3年で終わらせたかったけど。あと一ヶ月ぐらい余裕があればなんとかなったはずだけどね。まあ次はシーズン4だし、このペースでやっていけば4年で終わるという事だよね。しかもずっと四年のペースを続けたらシーズン9の頃には5年分もおつりが来るぜ。

-----そうじゃなくて、シーズンなので、一年で終わってくれないといけないと思いますが。まあ、仕方ないですね。
Little Mustapha 仕方ない、ってのもよく解んないけど。やればやるほど、何もないところに何かを作り上げるというのはタイヘンな作業になるしね。それに、本物の方のパロディーシリーズもただのコピーにならないようにしないといけないし。一話に一ヶ月以上がかかるから一年でやるのは大変かな。

-----そのパロディーシリーズですが、今回は全部で五話ということで、ネタ切れと言われているオリジナルストーリーの方はそれで助かっているようですね。
Little Mustapha なんだそれは?さっきも言ったようにパロディーシリーズだって書くのは大変なんだから。ただ、シーズン2まではパロディーと言ってもthe Peke-Filesと本物のほうの内容はかなり違っていたんだよね。元々はこうする予定もなかったし。なにか国家的な陰謀があるというところは共通していたけど、進んでいる方向は違っていたし。でもシーズン3を終えた時点ではかなり本物の方に近づいてしまったんだよね。これからはまた引き離す作業も必要になるかも知れないけど。どっちにしろ本物の方も最後はウヤムヤになって終わってしまったしね。

-----へえ。その辺は長い期間をかけて書いてきた事も影響していますでしょうか。あるいはネタを考えるのが面倒になったのか。心境の変化なのか。
Little Mustapha パロディ、って言っても同じなのは外見だけというか、中身にはthe Peke-Filesの血が流れているっていうのか。というか、ネタ切れだからってヒドいな。本物の方をthe Peke-Files版として書き直すためにはオリジナルを考えるのと同じぐらい苦労はするんだけどね。まあ、話の流れが決まっている分、楽なのは確かだけど。

-----時間がかかるのにはそれなりに理由があるのですね。
Little Mustapha そうなのですよ。それに4年もあるとさすがにものの考え方とかも変わってくるしね。シーズン3の最初と最後では見えないところでいろんなことが変わっている気もするよ。それよりも、絶不調の時期でもあったし。というか、シーズン2の時もそんなこと言ってたかな。まあ、考えてみればちゃんとしたものを書くのには時間が限られているし、書くのには時間がかかるのが普通だと思えたらそれほど不調とは思えないかも知れないけどね。それよりも、あの震災はやっぱり色々と影響があったと思うけど。科学とオカルトとホラーとパロディーコメディーな内容だし、特に科学とオカルトに関してはもう少し深く考えないといけないかな、とも思ったり。これは震災というよりも、その後のあれの事故の影響でもあるんだけどね。

-----なんか、真面目っぽいですね。
Little Mustapha っぽい、じゃなくて真面目に答えてるのですが。まあ良いか。それに関連する感じだけど、途中の本物の方のパロディの話では「放射能」「放射線」を混同するという恥ずかしい間違いをしているんだよね。これもある意味あの事故の影響だし、あれがなければまだ気づいてなかったんだけど。

-----まあ、この話はあまりすると問題が発生しそうですから、あとは誰かと飲んでる時にでもしてください。それじゃあ、最後にシーズン3の見所というか、より楽しむためのポイントとかあったら聞かせてください。
Little Mustapha あれ、もう終わりなの?音楽アルバムの時はもっと長くできるのにな。今度はミドル・ムスタファを呼んでこようかな。

-----それが見所ですか?
Little Mustapha 違うよ!というか、毎回思うんだけど、キミは誰なのか?という事でもあるんだけどね。とにかく見所とかを話してみるけど。見所って言っても、ここを読んでる人ってすでに全部読んだ後なんじゃないの?

-----奇跡的にもう一度読む人もいるかも知れませんし。
Little Mustapha うーん…。なんかそう言われても難しいな。モオルダア捜査官のバカっぽさは相変わらずだし。でもスケアリー捜査官のおやつネタはオヤクソクになってきたかな。それと主人公の二人がスマホを使い始めたというところとか。これはあんまり見所じゃないかも知れないけどね。でもパロディだけど時代設定は現代ということだし。これは以前からやっていることでもあるけど。今の時代だからこそ面白い事、というものもあるかも知れないしね。

-----そうですか。以上です。
Little Mustapha なんだその素っ気ない終わり方?!

祈祷」について

 この話はスケアリーの首の付け根から謎の金属製のグリコのオマケが出てきたり、重要と言えば重要だった回だよね。でもこのころはまだthe Peke-Files独自のストーリーで行くのか、本物の方に会わせるのか、ということを迷っている感じもあったから、盛り上がり的にはイマイチかも知れないけど。ただ、最初の状態では全く別の方向に向かっていたthe Peke-Filesと本物の方の話を近づけるのには重要な役割を果たしているかも知れないね。
 本物の方とthe Peke-Filesって、背景とか登場人物の住んでいる場所の文化的な事とか、その辺の違いがスゴくあるんだけど、それをなんとかthe Peke-Filesの設定に合わせて作り直すという作業はそれなりの楽しいものだけどね。(Little Mustapha)

 あたくしのような強い女性がふとしたところから弱さを見せてしまう、って。これって今風に言うのなら萌えポイントでございませんこと?(スケアリー)

 あのFBLのお姉さんはスゴく美人だと思ってたけど、今思うとそれほどでもないのかな。(四年経ってそれなりに成長したナバホ・ゴンタ)

ゲロニンゲン」について

 なんというか、問題作だよね。まずはタイトルからして問題作だけど。the Peke-Filesの設定のままだとどうしてもthe X-Filesと同じ展開でパロディにした時に矛盾というか、辻褄が合わなくなりそうなことが多くなるので、苦肉の策という感じでゲロニンゲン計画というのが登場したんだけど。
 幸いなことに本物の方でも要所要所で登場する謎めいたことというのがほったらかしで次の展開へ、という事が良くあるので、このゲロニンゲンも放っておけばそのうち何事もなかった感じに出来るかも知れないね。
 それから、このパロディシリーズの見所でもある理解不能な方言というのもあるけど。あれも元々はシーズン2で書いた本物の方のパロディが元になってるんだよね。本物の方は南米の宇宙観測施設に行くという設定で、そこでスペイン語を話す人が出てくるんだけど、the Peke-Filesの設定だと日本国内からなかなか外に出られないし。それで外国語の代わりに、訛りがヒドすぎて理解できない人を登場させたのが始まりなんだよね。
 関係ないけど、テンション上がった時に思わず方言が出てきてしまう人って、標準語しか知らない人には羨ましいところでもあるんだけどね。(Little Mustapha)

 ふんでさ、これしたりましたば、とうきょさでとりましばな。じゃけんのあやつれやきょどろろれましたばがや!なあ!(那場保権之小)

 あたくしの強さ、優しさ、繊細さ。そういうところを解ってもらえたかしら?(スケアリー)

 酒さえあればね。酒さえあればいつだって自分が世界の支配者なのだよ。誰もが自分の思い通りに動いてくれる。酒さえあれば。そう思っているだけかも知れないがね。(ウィスキー男)

 ホントにねえ。なんであの子はあんなにエロ本が好きなのかしら?ねえ。ホントに。あの子だけじゃないのよ。私の旦那だって、時々こっそり見てるんだから。ホントに、もう、イヤになっちゃうわよ!(モオルダアの母)

SCREWED」について

 異世界に迷い込んでしまったようなそんな感じがけっこう気に入ってるんだよね。しかも最後は禁断の夢オチというか。でもこれは収拾がつかなくなったから夢オチになったのではなくて、始めから予定されていた夢オチなので、あしからず。
 夢って時々どうしてそうなるのか?という感じでワケが解らない展開なのだけど、もしもこの話みたいな事が本当にあるのなら、これがその夢の説明になるとか、そんな感じ。(Little Mustapha)

 ボクの推理が間違いだったのは、もちろんアレが夢だったからだよ。それに、あの世界が夢の中だと気づいたのもボクだしね。(モオルダア)

 夢の解釈にはいろんな学説がありますわね。そして、古代から夢によって何かを占ったり、歴史の流れを左右するようなものでもありましたのよ。そして、科学の進化した現代だって、なぜ夢を見て、そこにどんな意味があるのか明確なことは解っていませんわ。それだけでも人々の科学的探求心を駆り立てるのですわね。(スケアリー)

 プールよりも恐ろしいもの。それは怒り狂う女捜査官です。でもあの時ボクは自分のわがままな性格に気づいて、今では少しマシな人間になれたかな、って思っています。(少年)

リヴェンガ」について。

 もうちょっと丁寧に書けば良かった、と読み直してから後悔している話。黒幕的な人が登場するのが唐突に思えるというか。最初から登場することは決まっていたから、もっとちゃんと出来たかも知れないけど。意外性とそうじゃないところのバランスというか。これはけっこう難しいところかも知れないね。
 そして、最初は人が殺されるところから始まる予定だったけど、なぜかそういう場面を書くのが恐くて書けなかったので、何度も書き直して結局ボツになりました。これはスランプなのか、ちょっと病んでいたのか。
 でも、幽霊話だけど幽霊話っぽくない感じに出来たので、まあまあということです。(Little Mustapha)

 実を言うとね、最近は歩道橋ですら恐怖を感じるんだよ。このまま高所恐怖症の症状が悪化していけば、自分の目の高さを恐れることになりそうなんだ。どうしたらいいのだろう。(モオルダア)

 幽霊とか死後の世界とか、あたくしがそういうことをまともに考えると思っていらっしゃるのかしら?でも時には考えるのが人間てものかも知れませんわね。もちろんあたくしは科学的にはそんなものは信じていませんのよ。人が死んだらどこへ行くのか。それはきっと残された人達の記憶や心の中だと思うんですの。そして、それが美しくて良い思い出となっているのなら、そこはきっと天国ですのよ。そうでない場合は別の場所ですわね。
 これがあたくしの考える科学的かも知れない死後の世界ですのよ。(スケアリー)

404」について

 「コレハチョットオモシロイハナシデスネエ」ということなのですけど。本物の方のパロディでもあるこの作品は、本物の方に日本人や日本の話が出てくるんだよね。それを日本が舞台のthe Peke-Filesでどうパロディするのか、というところがけっこう楽しかったんだけど。本物の方も日本だけでなくてフランス人とかも出てくるので、全体的にカタコトな感じだったりもしたような感じだけど。あれだけお金をかけているドラマなのに、ちゃんとした日本語を話せる役者は雇わなかったのか?という感じですが。でも現場で言葉のやりとりが出来る方が重要なので、ほとんどアメリカ人の日系人という事になってしまうのでしょうか。というか、本物の方の感想をここで書いている場合ではないですけど。
 インタビューにもあったように、放射線による火傷とか。今だと書きづらかったかも知れない部分もあるのだけど。これはこの回だけでなくて、この先にも登場するネタだからどういう風に扱うか迷うところだよね。コメディでパロディなthe Peke-Filesだけど、その辺は避けて通らずに行きたいところだけど。起きてしまったことをなかった事にするとか、そういう感じは良くないですしね。ただし、この辺はちゃんと勉強して慎重にやらないといけない気もするけど。まあ、そこを気にするほどたくさんの人に読まれているワケではないんだけど。
 それから、雰囲気を知るために書く前に横須賀へ遠足に行ったりとかしてたけど。書くのに役立つ部分はあまりなかったけど、楽しかったので良い刺激になったとか。それから芝浦とか中華街とか馴染み深いようであんまり行ってない場所とか、そういう場所が登場するのも面白かったり。
 というか、この作品の内容だと横須賀よりも芝浦の方に下見に行くべきだったのか?とも思いますけど。最後に芝浦に行ってから5年以上経っていましたし。(Little Mustapha)

 どうして私みたいな魅力的な登場人物が出てきたその回で射殺なんですか?(カレンチャさん)

 FBLの捜査官には公共交通機関が使い放題になるチケットを配布するべきだと思うんだよね。(モオルダア)

503」について

 この前の話の「404」とこの「503」はインターネットをやってる時に遭遇するかも知れないエラーメッセージの番号が元になっているんだよね。決してジーンズの型番ではないんだけど。その辺を調べてみたりすると、意外と深い意味があるような感じになるかも知れないよ。本物の方だと「731」というタイトルだったから数字つながりでもあるんだけど。もちろんこれは731部隊から付けられたタイトルだと思うけど、その辺は敢えてスルーしてthe Peke-Files独自の展開にしたという事でもあるんだよね。逆にここで731のネタを出すのはちょっと違うとも思ったり。
 モオルダアも、本物の方のモルダーも怪しい話を全部鵜呑みにしているのではなくて、怪しい話の中から本物っぽい事を見つけ出してくるのが面白いところ、という感じなので、怪しい成分の多い731のネタは全面に出したくない感じだったりして。
 というか、忘れてたけど、この「404」「503」の二作って、本物の方では二話ずつ(計4話)の違う話を無理矢理二話にまとめてるんでした。それを考えるとけっこう集中できていたのだなあ。ただし、そのために強引な展開とかなきにしもあらず。(Little Mustapha)

 こういう話の時には急に遠くまで飛行機で行ったりして、けっこう楽しいんだよね。(モオルダア)

 ホントはボクの実家は横須賀じゃないんですよね。父は釣りが好きだから良く行ってるみたいですけど。…あぁ、これは前回に行っておくべきでしたね。(ヌリカベ君)

 あたくしの活躍も忘れてもらっては困りますわよ!(スケアリーの姉、ダネエ・スケアリー)

 何か大きな陰謀があるのかも知れない、その可能性は否定しませんわ。でもそこにUFOやエイリアンが関わっているという事になるのは理解できませんのよ。そういう嘘の情報を流すことによってモオルダアのようなおかしな考えを持つ人を騒がせるのが目的なのかしら。そうすればUFOやエイリアンの話によって、本来暴かれるべきことを隠すことが出来ますものね。あたくしのように冷静に物事を見つめて分析しないと、いつ誰に騙されてしまうか解ったものではありませんのよ。(スケアリー)

再会」について

 本当はモオルダアの妻となっていた人が最後まで生きている話にしたかったんだよね。「魔法によって老婆の姿になってしまった少女」という話がどこかにあったけど、それの逆で謎の力で若くて美しい姿のまま歳をとらない女性という設定でね。
 モオルダア好みの美女は大抵モオルダアの手の届かないとこにいる存在とか、そんな感じなんだけど、この美女は明治時代から生きているとう設定だから、古風な考え方で、しかも明治の感覚だからモオルダアの事がちょっと好きだったりして。なんで明治の感覚だとモオルダアが好きになるのか知らないけど。今とはカッコイイの基準が違う、ということで。それでモオルダアと良い感じになるんだけど、事件を解決させるためにはその女性を本来の年齢に戻さないといけない、というちょっと悲しい話の予定だったんだよね。
 でも、モオルダアのそんな姿はまだ見たくないな、ということで予定変更で公開された内容になったんだけど。おかげでシーズン1の第一話のネタが解決したし。こっちの内容でもちょっとした切なさみたいなのは出てるんじゃないか?と思うんだけど。
 調子が出てくるまで最初の方は何回も書き直したし、それなりにはなったと思ってるけど。でも書いてる途中で何度もまともな文章が書けないような状態になったし。内容以上の苦労はしてる感じかな。カッコイイ文章を書こうとすると、いつもと違う文体というか、回りくどい書き方をしてしまったりするから、文が滅茶苦茶になったりするんだけど。そうなること自体が絶不調な証拠だったりするから、これからはそういう感じになったらなるべく自然な感じに書くように気をつけないといけないんだけど。自然な感じ、ってそれが一番難しいだよね。(Little Mustapha)

 あたくしも時には探偵小説みたいな冒険をすることがあるんですのよ。ウフッ。みなさまドキドキされたんじゃないかしら?(スケアリー)

 「鈍器のような物」はいつでも都合の良い時に手近にあるから重宝するよね。そのために逆上した人間にとっては最悪の凶器となってしまうこともあるけどね。(モオルダア)

「ボクらって良いコンビだし、話の中でも良い味を出していたと思うんですけど、今後も登場機会とかありますかね?」
「それはどうかなあ。他の話にも個性派の刑事は多いからな。それにあの二人と関わると面倒な事も多くなりそうだし」(川村刑事と山村刑事)

Dimensions」について

 ちょうど電気が足りてないから節電しましょうという時期で、LMBとしても解り易い節電アピールのために、電気をたくさん使うXbox 360を封印して3DSをやってた時に思いついた話。
 3DSって3Dの画面を見ていると目が疲れるし、あれを見ていると酔うとまではいかないまでも、なにか変な感覚になったりするんだよね。そういうところから色々とネタが生まれたけど。ゲームから飛び出してきたように書かれている女性キャラというのが実際にそこにいたのか、それとも幻影みたいなものなのかは謎のままだけど。今の3Dってテレビとかも、飛び出すというよりは奥行きがあるという感じで、ちょっとガッカリだったりするから、もっとこうだったらいいな、という願望が表れているとか。
 ちなみに、途中で登場する人の名前だけど、上井さん、曽根井さん、瀬賀さん、万代さん、舞黒さんはゲーム機とかメーカーにかけた駄洒落風の名前なんだけど。瀬賀さんの家が更地になっているとか、万代さんは家が無くなってそこがスーパーになっているとかもボクとしてはニヤニヤポイントだけど。(Little Mustapha)

 異常な事件の中で、普通の人が気づかないようなさらなる異常に気づく。これがボクの才能だと思うんだ。(モオルダア)

 どんなときだって冷静にスマートに行動するんですの。そうすれば被害者が増えるのを防ぐことだって出来るんですのよ。(スケアリー)

 アイツのエロ本コレクションは確かにスゲエな。だが、オレの好みとはちょっと違うのが玉に瑕だな。オレとしてはもっとダイナマイトな感じが欲しいわけよ。アイツはそうじゃなくて小ぎれいな感じが好きらしいけどな。(酔って友達と話すフロシキ君)

Curse」について

 気づいた人がいるか知らないけど、この話に登場する街はボクがよく遊びに行っている海辺の地域がモデルになっている部分が多いんだよね。完全にモデルと言えないのは、そこまで綺麗で素敵な街というのは滅多にないしね。でも家とビルだらけの場所に住んでいると、建物よりも自然が多い場所っていうのは珍しい感じで、色々と刺激になるし。記憶の中では話の中の街に近い物になっているのかも知れないけど。
 最初の予定では海辺の街でのんびりしているうちになんとなく事件が解決してしまう話にしようと思ったけど。間が持たないというか、想像の中の街の綺麗な所を書くというのは容易いことではなかったので、途中からはドタバタになったんだけど。
 全体的には上手くいった感じだけど、あの神社の設定が中途半端だったような気もするな。アレはホントは神社じゃなくて、話の中に出てくる「彼ら」の使っていた施設のような物だし、それであんなに頑丈に出来ていたんだけど。多分ここに書くまで誰も気づいてないし。(Little Mustapha)

 この話について何かコメントしてくれ、っていわれてもね。こんな話なかったでしょ?(モオルダア)

 ちょいと、何なんですの?そんな街なんて知りませんわよ。あたくしが捜査中に観光するなんてあり得ませんわよ。(スケアリー)

 なんで彼らの記憶を消す前にあんなに長々と説明をしたのか、って?だってそうしないと、読んでる人が理解できない話になってしまうからね。
 それから私は外部から人間がやって来た時には、なるべく彼らの記憶を消すことにしているんだよ。あんな発光物体が飛んでいる場所だからね。だからあの街はあまり世間に知られていないんだよ。(いつでもお手頃価格の服を着ている男)

多利佐久美」について

 タイトルの読み方は「タリサクミ」でこれは本物の方と同じなんだよね。本物の方のタイトルが人の名前に思えて仕方ない、ということで付けられた名前でもあるんだけど。ただ、この「タリサクミ」というのはキリスト教の聖書からとったタイトルで、その辺を考えると宗教観がケイオスな日本で日本人がやる話としては難しい感じになるんだよね。
 欧米の映画とか小説とかって、娯楽作品にも聖書に関連したネタが出てくるし、それが有名なものでもマニアックなものでも、それによって物語に深みが出てくるということもあったりするし。でも宗教とかそういうのに関連した話というのは、基本的に誰もが納得するいい話であることも多いから、それが宗教に関係している事を知らなくても理解は出来るんだけど。とにかく、その辺は色々と考えないといけなかったんだけど。
 この回ではあまりその辺の事については上手く出来なかった感じもあるけど、ちょっとしたアイディアがあるからこの続きになるシーズン4の一話では違った感じになるかも知れないね。
 それから、一話完結の話とは違って、こういう続き物の時は本物の方の捜査官の行動がドラマチックだったり、悲壮感あふれてたり。この辺の緊張感を保ちつつパロディするのはけっこう大変。
 シーズン4の一話にもかなり苦労しそうな部分が残っているけど、上手く出来るようにしてみるけど。(Little Mustapha)

 古野方区にどうやっていくのか?って言われるといつも困るんだよね。電車から降りてバスに乗るんだけど。そのバスも途中で乗り換えたり。しかも降りたバス停から次に乗るバス停まで歩かないといけなかったり。そんな事を何度か繰り返さないとつかない場所にあるからね。
 スケアリーに車のカーナビにも古野方区は出てこなかったし。ボクがいたからなんとか辿り着けたけど。行きたいなら、川沿いを上流に向かって進むのが良いのかな。でもあの川はなんていう川なんだろう?(モオルダア)

 奇跡を信じることは素晴らしい事かも知れませんわ。でも有りもしない奇跡を起こせると偽って大切な金品を巻き上げるような、そんなことは許されてはならないと思っていますのよ。…あら、これってこの話と関係なかったかしら?ウフッ…!でもモオルダアのような方が好き放題に有りもしないことを話したりすると、そういうところから間違った知識が広まってしまうでございましょ?ですから、あまり行きすぎた話はあたくしが否定しないといけませんわね。
 それから「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない」という言葉をご存じかしら?あたくしはペケファイル課で事件を捜査するようになってから、よくこの言葉を思い出しますのよ。それは元の意味とは違った意味で解釈している場合もありますけれど、あたくしは常に科学者であり科学者の目線で事件を解決するんですの。そういうことを常に考えていないと、これまでのようなあたくしの活躍はあり得ませんでしたわね。そしてこれからもそれは変わらないんですのよ。(スケアリー)

 べ、別に罪悪感を持ってるとか、そんなことはないんだからな。(ウィスキー男)

音楽について

 文字だけで書かれている小説風のthe Peke-Filesですが、シーズン3の途中にはオリジナル・サウンドトラック・アルバムという設定でP is for Pekeが発表されました。リンク先から超ロングインタビューを読むとこのシーズン3に登場した話に関する話題も出てきます。今回はすこしだけ音楽から本編に隠された見所を探ることが出来るような気もしなくもない。(作曲者、Little Mustapha)

SFXについて

 もう書く必要は無いかも知れませんが、the Peke-Filesは文字だけで書かれているのでSFXはありません。
 でももしかすると「映画のSFXのような〜」という表現が本編に出てきた場合にはSFXの知識が必要になるのではないか?と、今思いました。(特殊効果担当:FX・ムスタファ)