ザクレロ団長-----ああ、こ、これは...ボール君のお母さんじゃないですか。どうしました？
ボール（母）-----どうしました、じゃないわよ。私の息子は見付けてくれたの？
ザクレロ団長-----えーと、なんのことかな？...ああ、そういえばこの背景は去年までのだから、新しくしないといけないかな？アハハ。今年からはこの背景の場所も新しくなってるでしょ？ボール君のお母さんはハマスタを応援してるんだし、知ってますよね？
ボール（母）-----話をそらさないでください。あなた達が私の息子で野球なんかしなければ私たちは離ればなれになることはなかったんですからね。適当なことを言っているとまた持ち上げの刑ですよ！
ザクレロ団長-----それだけはご勘弁を...。実を言いますとボール君の件に関しては色々とその込み入ったあの、あれが...あるとか、ないとか...。

「母さん...」

ボール（母）-----はっ...！

「母さん...ボクです...」

「ボクです...。ボールです」

ボール（母）-----まあ、あなたなの？！
ボール君（？）-----そうです母さん。みんなに投げられたりバットで打たれたりしてこんな姿になってしまいました。
ボール（母）-----なんて可哀想に...。
ザクレロ団長-----ええ？！...なんだか違うような...。
ボール（母）-----何を言うんですか！私の可愛い息子がこんな姿にされて、これもみんなあなた達のせいなんですよ。さあ行きましょう、ボールちゃん。あんなやつらとはもう関わっちゃいけませんよ。
ボール君（？）-----はい、母さん。

ザクレロ団長-----あら、行ってしまったが。どうなっているんだ？あれはどうしてもボール君には見えないんだが...。

一方そのころ...。

旧ザク団員-----マナちゃん卒業しちゃったな。
ジム団員-----そうっすね。これじゃあ応援する気が半減しちゃいますよ。
旧ザク団員-----そうだな。しかしいつまでも落ち込んでないで、前を向いて行かなければ...あれ！？
ジム団員-----なんすか？
旧ザク団員-----今そこを通ったのボール君じゃなかったか？
ジム団員-----ボール君って。あの母親を捜している？
旧ザク団員-----そうだが。
ジム団員-----でも、ボール君がこんなところを通るわけないですよ。
旧ザク団員-----まあ、それもそうだな。気のせいだな。

元の場所では...。

「なんだか嫌な予感がしますねえ...」

ザクレロ団長-----な、なんだキミは？

「はあ、私ですか？ただの探偵ですよ」

ザクレロ団長-----探偵？！

[to be continued...]