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ナンデ君&イラガマン 第六話

遠足の前日、大ナゼナン団のアジトでは...

エムゾネス-----申し訳ございません、ハムスター教授!大事な遠足の前日だというのに、風邪をひいてしまいました。
ハムスター教授-----うーむ...。初夏になろうというこの時期に風邪とは。しかし気にすることはない。遠足前に興奮して体調を崩すことは小学生にはよくある事だ。今回は2番手女戦士のメグローネにまかせるとしよう。エムゾネス、おぬしは家でゆっくり休むが良い。
エムゾネス-----そんな、ハムスター教授...。優しい言葉などいりません。もっとこっぴどくわたくしを叱ってください。そして叩いてください。
ハムスター教授-----おぬしは私の右腕。そんなことが出来るワケがなかろう。今回のおぬしの考えた作戦は完璧じゃ。2番手のメグローネでも成功させることができようぞ。そしてついに地球は我々のものになる!
エムゾネス-----ハハッ...!(なんてことだ...。せっかく風邪をひくという大失態を犯したのにハムスター教授は叱ってくださらない。)

今日は楽しい遠足の日。ナンデ君とイラガマンは制作部として他の生徒より一足先に、かつてハムスター教授の生み出した魔神ハムとの死闘を繰り広げた場所でもある小網代の森を訪れていた。

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イラガマン-----なんだかすっかり綺麗になっちゃったな。
ナンデ君-----これなら魔神ハムやらエムゾネスが隠れて待ち伏せする場所もないし、安心だね。
イラガマン-----でも油断は禁物だぜ。エムゾネスはともかく、魔神ハムは特殊な能力を持っているからね。それに人間じゃない動物だから遊歩道から外れたところで待ち伏せしてても怒られないんだし。といっても、今日は人もいっぱいいるし、ここは大丈夫かな。

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ナンデ君-----そうだね。一応、前後左右を良く確認するのを忘れないようにしないとね。
イラガマン-----用心にこしたことはないからね。

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ナンデ君-----あれ?!なんだか未来感覚に感知あり...!
イラガマン-----というか、これはボクらが前によく渡ってた橋だね。
ナンデ君-----こうして整備が行われなかったら、もしかしてボクらは橋から落ちてたかもね。

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イラガマン-----そんな気もするね。でもあの橋はちょっとアドベンチャーで好きだったんだけどなあ。
ナンデ君-----でも橋が落ちてずぶ濡れよりはマシだよ。

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イラガマン-----そうこうしているうちにいつもの神社に到着したけど。
ナンデ君-----結局なにも起きずに森は抜けられたようだね。でも今回はカエルの鳴き声も録音できたし、収穫はあったからね。
イラガマン-----そうだね。この先も何があるか解らないし、安全祈願をかねてお参りしてから次の目的地にいこうぜ。
ナンデ君-----おう!


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イラガマン-----ねえ、このミョーな建造物って大ナゼナン団のアジトだったりしないよね?
ナンデ君-----そんなことあるワケないよ。これじゃあ目立ちすぎだし。
イラガマン-----そうだよね。なんか歩き疲れて考えることがおかしくなってるな。
ナンデ君-----しっかりしてよね。そんな事だと魔神ハムに奇襲されちゃうよ。
イラガマン-----そうだけどね。でもこの先はずっと街の中だし、危険な場所があったらすぐに気付くと思うよ。
ナンデ君-----それもそうだね。
イラガマン-----...って、さっきから下むいて何してんの?
ナンデ君-----なんかビニール袋の中でさっき買ったお弁当がひっくり返ってるからさ。
イラガマン-----そんなふうによそ見してると危険だぜ。
ナンデ君-----そんなこと言っても、このままじゃお弁当の中身が漏れちゃうし。それに、さっきからちゃんと周りは確認してるよ。それに、周りには怪しい場所もない舗装された道だしね。ここでだったら魔神ハムだって...、ウワァ!
イラガマン-----ウワァ!なんだ今のは?!...アッ!ナンデ君が!

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ナンデ君-----ウワァアアア...!
イラガマン-----あれは魔神ハム!クソォ!上空から攻撃とは卑怯な!
ナンデ君-----ウワァアアア!(どしん!)

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イラガマン-----しまった!ナンデ君が戦闘不能状態だ。
メグローネ-----ハハハハハッ!ナンデ君にイラガマン。油断したな。
イラガマン-----お前は?!

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メグローネ-----ハムスター教授の右腕を狙う2番手女戦士、...ということは左腕?!メグローネだ!予想どおりかも知れないが、私はエムゾネスとは違ってドSなのだ。トンビーヌ!容赦せずにやっておしまい!
トンビーヌ-----ピー!ヒョロロロロ...!

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イラガマン-----くそぉ...!あの頭から生えた手はシレーヌのパロディのつもりなのか?しかし、空にいたのでは攻撃が届かない。よし、こうなったら...。イラガニードル!(ピュンピュンピュン!)
ナンデ君-----アッ!だめだよ、イラガマン!
トンビーヌ-----ピー!ヒョロロロロ...!
イラガマン-----だめだ、イラガニードルの針がトンビーヌのところまで届かない!...だけではなくて、自分で放った針が自分のところに落ちてくる!ウワァ...!チクチクする!
メグローネ-----ハハハハハッ!口ほどにもないヤツら。
イラガマン-----しまった...。イラガニードルの毒のせいで体がしびれてきた。
メグローネ-----二人とも戦闘不能状態になったようだな。今だトンビーヌ!とどめを刺すのだ!
トンビーヌ-----ピー!ヒョロロロロ...!
メグローネ-----オマエ達の最後。大好きなハムサンドを食べながらゆっくりと見物させてもらうぞ。
トンビーヌ-----ピー!ヒョロロロロ...!...アッ!美味しそうなニオイ!あれはハムサンドだ!ピー!ヒョロロロロ...!本能に従って目的変更!あのハムサンドを奪うぞ!ピー!ヒョロロロロ...!
メグローネ-----な、なにをする!?このハムサンドは渡さんぞ!
トンビーヌ-----人間の持ってるものは美味しそうに見えるんだ!ピー!ヒョロロロロ...!絶対にもらうんだ!
メグローネ-----おのれぇ!放せ!放せというのが聞こえぬのか?!
トンビーヌ-----こうなったら人間ごと巣に持ち帰るぞ。ピー!ヒョロロロロ...!
メグローネ-----ハムサンドは絶対に渡さんぞ!

ナンデ君-----あれ、なんかトンビーヌがメグローネを鷲掴みして飛んで行ってしまったぞ。
イラガマン-----いったいどこまで行くんだろう?
ナンデ君-----海の方にいって見えなくなっちゃったね。
イラガマン-----とにかく危機は脱したようだよ。
ナンデ君-----今回は危なかったね。
イラガマン-----食い意地が張ってるとろくなことがないってことだな。
ナンデ君-----それってボクのお弁当のことも含まれてるの?
イラガマン-----まあ、そうかも知れないけどね。でもどんな場所でも油断大敵だよ。
ナンデ君-----そうだね。それじゃあ、山の方に急がないと。まだ先は長いんだぜ。
イラガマン-----おう!

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ナンデ君-----いつも海の方から眺める場所だけど、コッチから海の方を眺めるのもまた良いものだね。
イラガマン-----無理すれば南ヨーロッパとボクらが呼んでいる場所だね。

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イラガマン-----そして岩堂山の大パノラマ!

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ナンデ君-----あっ!これは移転した毘沙門天じゃない?

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イラガマン-----いつもの岩場は海草三昧。

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ナンデ君-----これは伝説の海キャベツだね。

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Shinagawaさん-----こんにちはShinagawaです。
イラガマン-----あっ、どうも。
ナンデ君-----こんにちは。

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イラガマン-----これからはキャベツの季節なのかな?
ナンデ君-----それは窓際さんに聞いてみないと解らないよ。
イラガマン-----聞いても解らないと思うけどね。
ナンデ君-----そうだね。

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ナンデ君-----なんか、後半は大慌てだった感じだけど、なんで?
イラガマン-----なんというか、学級新聞に載せられなかった写真を無理矢理掲載しただけって感じだからね。
ナンデ君-----なんだ、そうなのか...。でも、今回は思わぬところで大ナゼナン団に襲撃されて危なかったね。
イラガマン-----そうだね。そういえば、あのメグローネって、どっかで見たことある気がするんだけど。もしかして、隣のクラスの目黒さんじゃない?
ナンデ君-----ええ?!そうかなぁ?目黒さんってあの薄い感じの目黒さんでしょ?違うと思うよ。
イラガマン-----でもあれだけ化粧を濃くしたら目黒さんだってあんな顔になると思うけどなあ。
ナンデ君-----まあ、とにかく気をつけないとね。
イラガマン-----そうだね。


 ハムスター教授の生み出した恐怖の魔神ハム、トンビーヌの奇襲作戦により今回はちょっとだけ戦って、ちょっとだけピンチだったナンデ君とイラガマン。しかし、これで大ナゼナン団の攻撃が終わったワケではない。(小4)の遠足に平和が訪れるその日まで、二人の戦いは続く。
 負けるなナンデ君!戦えイラガマン!

  

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