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(小4)の学級新聞:じゃない

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 ハムスター教授率いる悪の組織「大ナゼナン団」との激しい戦いを続けるナンデ君とイラガマンであったが、陽気な仲間達との遠足だったこの日は戦いを忘れ自然の中でつかの間の休息を満喫していたのだった。

イラガマン-----今日は楽しかったなあ、ナンデ君。写真もたくさん撮れたし、毎日こんなふうだったら良いのにな。
ナンデ君-----まだ気を抜いちゃいけないんだ。ボクらは制作部として面白いものをたくさん記録しておかないといけないんだし。まだ神様巡りも終わってないからね。
イラガマン-----まあ、そう言わずに。ここはこの綺麗な景色を見ながら休憩。次の目的地までもまだ歩くからね。
ナンデ君-----それはイイけど、これからは喋っちゃダメだよ。
イラガマン-----なんで?
ナンデ君-----変な鳥の鳴き声と水の音を録音するからね。これまでは波の音しか録音できなかったけど、ここはいろんな音が聞こえてくるから良いものが録音できそうだよ。だから喋っちゃダメだし、動いてもダメ。それからカメラもジーって音がするからダメだよ。それと「なんで?」っていうのはボクの台詞だよ。
イラガマン-----解ったよ。それじゃあ、これからは「どうして?」と言うことにするよ。それから、静寂ね。

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遠足を楽しむナンデ君とイラガマンであったが、しかしその数日前のことである。大ナゼナン団のアジトではハムスター教授とその右腕であるエムゾネスが地球侵略のための会議を開いていた。

エムゾネス-----モンスター教授、良い知らせがあります。
モンスター教授-----どうしたエムゾネス。
エムゾネス-----今度ナンデ君達が遠足に出かけます。もちろんこの私も隣のクラスの江無曽根さんとして遠足へ行くことになります。
モンスター教授-----それではいつもの学校の遠足と変わらないではないか?
エムゾネス-----いいえ、モンスター教授。今回は制作部のナンデ君とイラガマンだけが現地に残って活動をすることになっているのです。他の仲間と離れて二人になった時こそ彼らを倒すチャンスです。
モンスター教授-----ほう、それは面白い。ヤツらを罠にはめようというのだな。いいぞエムゾネス。ナンデ君とイラガマンさえいなくなれば地球は我々のものになったも同然だ。
エムゾネス-----作戦はすでに考えてあります。全てはこの私にお任せを。
モンスター教授-----頼んだぞエムゾネス。

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イラガマン-----ねえ、ナンデ君。本当にこの道で大丈夫なの?
ナンデ君-----何言ってんだい。GPSの矢印が指してるから大丈夫っていったのはイラガマンだよ。
イラガマン-----そうだけど、全然普通の道に出ないから心配になってきたよ。
ナンデ君-----ボクの未来感覚にはなんの反応もないから大丈夫だよ。それにいざとなったらワインも残ってるんだし。
イラガマン-----ワイン飲んでどうするんだ?ボクはウィスキーじゃないと変身できないんだよ。
ナンデ君-----そうなのか?ボクはまだ10歳だからお酒のことは解らないよ。

エムゾネスの悪巧みがあるとも知らず森の中へと迷い込んでいくナンデ君とイラガマンであった。
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ナンデ君-----ねえ、本当にこの道で大丈夫なの?
イラガマン-----知らないけど、他に道はなかったんだし、今更戻れないからね。

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ナンデ君-----そんな写真を撮ってる場合じゃないよ。早くしないと日が暮れちゃうよ。
イラガマン-----えっ?ああ、しまった。もうこんなに暗くなっているじゃないか。クモというのはライバルみたいなものだから夢中になってしまうなあ。
ナンデ君-----そんなことより早く行こうよ。
イラガマン-----そうだな。急がないと。

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ナンデ君-----どうしよう。こんなに暗くなっちゃったよ。
イラガマン-----だ、大丈夫だよ。慌てたら更に迷うから落ち着かないと。でも、これって日が暮れたら道も何もわからなくなっちゃうな。
ナンデ君-----そうなの?でも懐中電灯持ってるんじゃないの?
イラガマン-----一応持ってることは持ってるけど...。この森の中でほとんど道になっていない道を探し出すほどの明かりは期待できないとか...。
ナンデ君-----なんだよ!さっきは大丈夫って言ってたじゃないか?だいたいクモの写真なんか撮ってるからいけないんだ!
イラガマン-----そんなこと言うなよな。それよりもあそこで録音してた時間が長すぎたんだよ。あー、どうしよう。これって救助とか要請したらスゴく恥ずかしいよな。
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<!-- 暗がりの中を半ベソで歩くナンデ君。-->

エムゾネス-----フッフッフッ...。ナンデ君にイラガマン。所詮は都会の人間。夜の森にすっかり怖じ気づいているわ。今だ。行け、タヌキング!


イラガマン-----あれ?!今あそこで何か動かなかった?
ナンデ君-----もう暗くて何にも見えないよ。
イラガマン-----でも、何かいたんだよ。ほら!こっちに来るよ!
ナンデ君とイラガマン-----ウワーーーーーッ!...アッーーー!

 暗闇の中を必死で歩いていたナンデ君とイラガマンだったが、草むらの中から恐ろしい呻き声と共に何者かが突進してきたのだった!

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[森林魔神タヌキング]

タヌキング-----フゴオォォォー!フゴオォォォー!森林魔神タヌキング!
イラガマン-----あっ!あれは大ナゼナン団の魔神だ。
タヌキング-----ナンデ君にイラガマン。ここがお前達の墓場だ!フゴオォォォ!

 タヌキングは得意技「木登りの術」を使って素早く近くにある木に登った。

ナンデ君-----魔神が木に登ったよ。
イラガマン-----よし、このすきに逃げるぞ!
ナンデ君-----オウ!

 とっさの判断で危機を脱したナンデ君とイラガマン。あと少しで日没という時間になっていたのだが、この後やっとの事で森を抜け出せたのであった。

イラガマン-----危ないところだった。
ナンデ君-----あ...。
イラガマン-----なんだ?ナンデ君?
ナンデ君-----未来感覚に感知あり。

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ナンデ君-----見てよこれ。この森は通行自粛して、って書いてあるよ。
イラガマン-----でも入り口にはこんなこと書いてなかったぞ。ということはこれは全て大ナゼナン団の仕組んだ罠だったんだな。
ナンデ君-----とにかく早く駅の方に行こうよ。安心したらお腹すいて来ちゃったよ。

 やっと罠だと気付いたナンデ君とイラガマンであった。しかし二人の活躍で森の平和は守られたワケでもなく、いったい二人は何をしたのか?そして、木に登ったままほったらかしのタヌキングは?
 もしかすると、これはエムゾネスがハムスター教授に叱られたいがために立てた作戦だったのかもしれない。ただし、実際にこっぴどく叱られるのはドMのエムゾネスではなくてタヌキングに違いない。

 そして、タヌキングが飛び出してきた時のことだが、驚きのあまり思わず抱き合ってしまったナンデ君とイラガマンなのだが、緊急事態でナンデ君が戦闘モードになっていたため二人はちょっと「アッー!」となってしまったのである。

 結局何も起きなかったようなものだが、またいつ大ナゼナン団の魔の手が彼らに忍び寄ってくるか解らない。ナンデ君とイラガマンの戦いの日々は続く...。

<!-- というか、全然戦っていない。-->

<!-- お詫び:一部で「エムゾネス」と表記すべきところを「アマゾネス」と表記しておりましたので密かに修正することを報告してお詫びいたします。プゥゥ...。-->

  

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