ゴーゴリ集
時間がかかったというか、最近になって一気に読んだので、実際にはそれほどでもないかも知れませんが、最初のゴーゴリ・ブームの時に見付けた「ゴーゴリ集」を読み終えたのです。
最後の「死せる魂」が一番長かった感じですが、翻訳が良かったのと、古い本に慣れてきたのもあって読むペースは一番速かったような。
それはどうでもイイのですが、最後の方で、これでどうやって物語が終わるのか?と思ってたら、実は「死せる魂」は三部作の予定で書かれて、結局は一部だけしか書かれなかったということだったのです。
このタイトルからしてスゴく暗くて哲学的な難しい話かと思ったのですが、予想とは違ってました。
というか、文学作品だといつもそんなふうな思い込みがあって、こんなに面白いんだったらもっと早くに読んでおけば良かった、ということが良くあるのですけど。
皮肉っぽいユーモアで人間の浅ましさとか、愚かしさとかを描いてたりして、ニヤニヤしながら読んでいた私の姿は気持ち悪かったに違いないです。
そしてダンテの「神曲」のようなものを書こうとしていた、という「死せる魂」なのですが。
こうなってくると「神曲」が気になってきてしまうのですけど。
こちらも興味はあっても手を出してこなかった作品だったりしますが、読んだら印象が変わったりしますかね。
関係ないですが、自作の読書用の机は大きいサイズの本を置いて読むのには丁度よい高さで気に入っております。
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