ボール（母）-----一体いつまで待たせるというの？もう三ヶ月になろうとしているんですよ！早く遺言状を読みなさい。
ザク弁護士兼猿蔵-----いや、そうは申されましても、あの...。みなさまがよろしいのでしたら...。
ザクレロ団長-----でも、そこにいる人はボール君じゃないみたいなんだが。

ボール（母）-----なんてことを言うのですか！あなたはまた持ち上げられたいのですか？
ザクレロ団長-----いや、それだけはご勘弁を。
コルタナ団員-----解析中...。以前のデータと比較すると少なくとも10%以上の相違点があるようね。

旧ザク団員-----いや、もっとあるだろ。
コルタナ団員-----10%以上という解析結果が間違っているとでも言うのかしら？
旧ザク団員-----そういうことではないんだが。
ジム団員-----でもどう考えてもボール君に見えないっすよね。なんか証明とか出来るんだったら信じるって感じ？
ボール（母）-----解りました。そこまで言うのなら見せて差し上げましょう。投げられたりバットで打たれたりしてボールちゃんは酷い怪我をしたのです。それで、ボールちゃんそっくりの仮面を作らせてかぶらせているというのに。ボールちゃん。この人達にその仮面の下の顔を見せておやりなさい！」
変わり果ててしまったボール君-----...。

旧ザク団員-----（小声で）あれ外したら壊れちゃうんじゃないか？
ジム団員-----（小声で）そうっすよね。下手すると直せませんよ。

ザクレロ団長-----わ、解りました。もう良いですよ。その人がボール君だと言うあなたの言葉を信じましょう。
ボール（母）-----当たり前です。さあ、それじゃあ早く遺言状を読んでくださいよ。
ザク弁護士兼猿蔵-----解りました。では、みなさんよろしいですね？それでは先代ボール氏の遺言状を読み上げます...。

「ひとつ：ボール家の全財産ならびにハマスタ年間チケットの購入の相続権を意味する、ボール家の三種の家宝...、

　斧（ヨキ）

　箏

　機関銃

　は、次の条件のもとエルガイムの人に譲られるものとす」

エルガイムの人-----...ッ！？

ザク弁護士兼猿蔵-----（遺言状の続きを読む）

「ひとつ：ただし、エルガイムの人はその配偶者をボール（息子）、旧ザク団員、ジム団員の中より選ばざるべからず、その選択はエルガイムの人の自由なるも、他に配偶者を選ぶ場合はエルガイムの人は相続権を喪失するものとす」

「ひとつ：ロボットは前掲の条件に反しない限り、自己を守らなければならない」

コルタナ団員-----解析中...。最後の条件が変だわ。別の話が混ざっている。

ザクレロ団長-----いや、その前に何なんだこれは？何で団員の名前が出てくるんだ？しかも私の名前は出てこない。
ジム団員-----そうっすね。
旧ザク団員-----そうだな。それに、三種の家宝って、あれは私のヒートホークじゃないか？
ザク弁護士兼猿蔵-----そ、そうなんですよ。機関銃というのは私のマシンガン。
名探偵ズゴック-----それに、年間チケットの購入というのは相続するものなのか？というところも気になりますが。しかし、この遺言書は正式なものとして効力があるのですか？
ザク弁護士兼猿蔵-----特におかしなところはありませんし...。
ボール（母）-----それならば、問題ないじゃございませんか。では、この辺でお開きにいたしましょう。エルガイムの人。良い返事を待っていますよ。

エルガイムの人-----ボールさん...。

「たっ、たっ、大変です！大変なことが起きました！」

コルタナ団員-----解析中...。大変なことが起きたら大変に決まっているわ。
名探偵ズゴック-----それより、キミはだれですか？

「私は使用人の可愛いジムと申しますが。そ、それよりも、大変なことが起きたんです。み、み、湖のほうで、しっ、しっ、...」

名探偵ズゴック-----とにかく行って確認しましょう。
可愛いジム-----はい、こちらです。ついてきてください。

ザクレロ団長-----なんだか、面白そうだから我々も行ってみるか？
他の団員達-----（「そうしよう」とか「そうっすね」とか「そうね」とか適当に。）

　ということで、この「ボール家の一族」はあの話のパクりなのか？と思いきや、ちょっと違う展開になってきたようです。

　ただし、明日から早くもリーグ戦再開ということで、この続きはオールスター休みになるのでしょうか？
　こんなに間をあけてやるほどのことでもないような気もしてきましたが、とりあえずまだ先のネタがあるので、乞うご期待！

　そして引き続き応援は続きます。