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ナンデ君 & イラガマン 第二話!

<!-- ということで遠足リポートの番外編的な続きです。-->

 作戦失敗から一年たち、久々に登場の大ナゼナン団のアジトではハムスター教授エムゾネスが悪の会議を開いていた。

ハムスター教授-----ところでエムゾネス。どうして我々の悪の作戦は一年に一回しか実行されないのだ?
エムゾネス-----ハムスター教授。決してそのような事はありません。我々としてもちょくちょく悪の作戦を実行に移しておるのですが、なにぶん時間に限りがございまして、その全てを掲載することができないのであります。
ハムスター教授-----そうか。ならば仕方がない。それで今回の作戦がこのように掲載されるということはそれなりに重要なものになるのだな?
エムゾネス-----もちろんです、ハムスター教授。この作戦が成功すれば、あの憎きイラガマン、そしてナンデ君を亡き者にすることができるのです。もしも失敗したならば、私はどんな酷いお仕置きでも受ける所存であります。(...♡)
ハムスター教授-----そこまで言うのなら、お前に任せたぞ。しかし、どうして関係のない生徒にまで偽の情報を流すのだ?
エムゾネス-----それは新しく仲間になったメグローネの提案であります。目黒后子恵(メグロ・ゴスエ)として私と共にあの学校に潜伏しているメグローネが、イラガマンとナンデ君の他に彼らに協力する者がいると感づいたのです。
ハムスター教授-----それで、その者が遠足に来ることを阻止するというのだな。完璧ではないかエムゾネス。では私の生み出したマジンハム、魔神コジュケーと共に行くが良い。
エムゾネス-----ハハッ!
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 翌日、ナンデ君とイラガマンはクラスの仲間達と楽しい遠足を満喫していた。ナンデ君へはなぜか間違ったメールが送られてきて、彼だけお弁当を持ってきていなかったのだが、それが大ナゼナン団の策略であるとは、この時には知る由もなかった。

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イラガマン-----ああ、今回はバスの路線図もちゃんと調べたし、必要以上に歩く事もなくて良かったね。
ナンデ君-----そうだね。おかげで写真も録音も沢山できるよ。でもボクはそろそろお腹が空いてきたなあ。
イラガマン-----そんなこと言っても、この先はしばらくコンビニもないし。それにさっきボクのお弁当のウインナーを一個あげたんだから、そんなこと言うなよ。
ナンデ君-----まあ、しょうがないよね。それにしても、どうして毎回最後はボクら二人だけになるんだろう?
イラガマン-----それは音響係と写真係としての活動だから。それに、この先は道が険しいから女子達は来たくないんじゃない?
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ナンデ君-----それもそうか。でも、今日はまだまだ日暮れまで時間があるし。この森は何度も来てるから安心だね。
イラガマン-----それじゃあ行こうか。

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イラガマン-----今年も緑が綺麗だな。昼ぐらいに来たらもっと綺麗なのに。次からはもっと早い時間に来たいなあ。
ナンデ君-----その点では音響係は楽だよね。ウグイスは何時になっても同じように鳴いているからね。それじゃあ、録音するから黙っててよ。
イラガマン-----解ったよ。

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イラガマン-----...アッ!
ナンデ君-----ちょっと、黙っててって言ったでしょ。
イラガマン-----そうだけど...。この道ふさがれているよ。
ナンデ君-----本当だ。ふさがれているというか、さっきこの先整備中って書いてなかった?
イラガマン-----そうだね。でも「この先」がこっちの方向だとはちょっと解りづらかったけど。でもこれじゃあどうしても進めないしなあ。
ナンデ君-----無理して進んでも、時間がかかって日が暮れるとなると恐いしね。
イラガマン-----それじゃあ、もう一方のルートにするか。あっちの方はすでに整備されてるみたいだし。
ナンデ君-----ちょっと距離が短いけど仕方ないね。

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イラガマン-----こう見るとけっこう夕方だね。
ナンデ君-----こっちに来て正解だったかもね。もう日暮れの森は懲り懲りだよ。

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イラガマン-----日が傾いていればそれなりに良い感じにもなるけどね。
ナンデ君-----うん。こっちのルートもけっこう楽しいんだな。


 何も知らずに遠足を楽しんでいる二人だったが、これが全てエムゾネスによって仕組まれていたことだとは少しも気づいていなかった。

エムゾネス-----フッフッフ...。イラガマンにナンデ君。何も知らずに呑気な事を。今のうちにせいぜい楽しむが良い。腹が減っては戦ができぬナンデ君にシラフではただの人同然のイラガマン。ここがお前達の墓場となるのだ。魔神コジュケー!あの茂みに囲まれた道にヤツらが入ったら、そこで得意の奇襲作戦だ。思う存分暴れるが良い!
魔神コジュケー-----キョッキョキョエッ!キョッキョキョエッー!

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イラガマン-----あれ?!
ナンデ君-----どうしたの?
イラガマン-----イラガ感覚に感知アリ!
ナンデ君-----ちょっと。それやめて欲しいんだけど。
イラガマン-----何が?
ナンデ君-----そのイラガ感覚ってやつ。ボクの未来感覚とカブるしさ。
イラガマン-----そんなこと言うなよ。それにボクのイラガ感覚は周囲の状況を昆虫的な洞察力で察知するものだからね。キミの未来感覚みたいな、マジナイじみた予知能力とは違うんだよ。
ナンデ君-----言ってくれるよ。ボクの未来感覚は百発百中だって知らないの?そんなことを言ってると、ボクが今未来感覚で何かがおきそうだってことを知ったのを教えてあげないよ。
イラガマン-----というか、教えちゃってるけど。
ナンデ君-----アッ、しまった。というか、未来感覚にもイラガ感覚にも反応があったということは?!
イラガマン-----もしかして、危険が迫っている?!
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二人が危険を察知したその時!
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魔神コジュケー-----キョッキョキョエッ!まんまとハマったな!イラガマンにナンデ君!さらばだ!(スタスタスタ...)

イラガマン-----今のは何だ?
ナンデ君-----鳥のようだったけど。もしかするとハムスター教授のマジンハムかも知れないよ。
イラガマン-----なんだマジンハムって?
ナンデ君-----まあ、言ってみれば悪の科学で作り出された怪物ってとこかな。それよりも、道を横切ってどこに行ったんだろう、あの怪物は?

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イラガマン-----この藪のトンネルみたいなところが通り道になっているようだね。
ナンデ君-----こんな所に走って入っていくのか。面白い習性があるんだね。
イラガマン-----それよりも、このスキに逃げた方が良さそうだぜ。
ナンデ君-----そうだね。

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ナンデ君-----アッ...。
イラガマン-----どうしたの?
ナンデ君-----どうやら未来感覚が感知したのはさっきの怪物じゃなくてこれだったかも...。
イラガマン-----ああ...。カラス除けか。まあ、最初は効果があるみたいだけど。これは「なんで...?」ってなるかも知れないな。
ナンデ君-----そんな風な解釈はしないで欲しいな。ボクの未来感覚はもっと奥の深い「なんで...?」って事を感知するんだぜ。
イラガマン-----そうなの?でもここまで来たらもう安全だな。それにこんなのがぶら下がってたら、あの魔神も来づらいしね。
ナンデ君-----それじゃあ、先を急ごうか。もう腹ペコで歩けなくなりそうだよ。
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 今回も作戦は大失敗のエムゾネスが茂みから二人の事を見ていました。

エムゾネス-----おのれ、ナンデ君にイラガマン。またしてもしてやられたわ。一刻も早くモンスター教授に報告せねば...。(...♡)

イラガマン-----あっ、ネコ...。
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ナンデ君-----あっ、またネコ...。
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イラガマン-----でも、なんであんなに睨んでるんだ?
ナンデ君-----それは仕方ないよ。ボクらってパッと見た感じ、警戒せざるを得ないからね。
イラガマン-----そうかなあ。こんなに世界の平和のために戦ってるのに。
ナンデ君-----そうかも知れないけどね。もしかするとボクの未来感覚が察知したのはこのことだったのかも知れないな。
イラガマン-----それは更に「なんで...?」って感じだな。それよりも、もうすぐ本来の出口のところにつくけど。
ナンデ君-----本来の出口って?
イラガマン-----あの通れなかったルートの出口だよ。出口の方にも綺麗な場所があったから、もしかすると良い物が撮れるかも知れないし、行ってみようよ。
ナンデ君-----そういうことか。じゃあ、行ってみようか。

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イラガマン-----あら...?
ナンデ君-----こっちは最初から通行止めだね。
イラガマン-----うーん...。
ナンデ君-----...。
イラガマン-----ナンデ君。ボクらはあまりにも世界の平和を望んでいたあまりに重大な事を見逃していたのかも知れない。
ナンデ君-----そのようだね。イラガマン。悪の組織との戦いの事ばかり考えていたから、こっちが入り口だということに気づいていなかったんだね。
イラガマン-----次に来る時はこの散歩道が完成した時。
ナンデ君-----そして、必ずコッチ側から森に入ることにしよう!
イラガマン-----ああ!

 今年も何事もなく終わってしまったナンデ君とイラガマンの正義の戦い。しかし、これで終わったわけではない。この先にもエムゾネスのさらなる悪巧み、そしてさらに強力なモンスターが登場するのであろう。そして、あの森にはいつは入れるようになるのだろうか?
 ナンデ君とイラガマンの戦いは続く!

 そして、今日こそはこっぴどく叱られると思ってワクワクしてアジトに帰ってきたドMのエムゾネスだったが、ハムスター教授は作戦失敗の原因はメグローネにあると言ってメグローネばかりを叱っていた。またしてもエムゾネスの作戦は失敗ということである。

<!-- 予定にはなかったのだが、今日の電車の中で描いたので、珍しくiPod touch絵によるエムゾネスである。かなりまあまあな感じにはなっているのである。-->
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 そして、魔神コジュケーというのはコジュケイという鳥から作られたのである。森とかで二匹ぐらいで列んで一緒に行動していて、しかも飛ばずに歩いてスタスタ道を横切ったりしてカワイイのである。確か今回が初めてではなくて、前にもどこかで遭遇したのだが。あれがコジュケイであると知ってますますファンになってしまったのである。
(ちなみに魔神コジュケーの絵はiPadで描いたので、本物のコジュケイには似ていない。)

  

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