今回のLittle Mustaphaは散々な目にあっているような感じですが、とりあえず絶望の荒野のブラックホール・スタジオには戻ってくることが出来ました。しかし、これからが問題のようです。一度絶望してしまった人間は簡単には立ち直ることができない、という設定のようなものがあるみたいなので、どうやって元の世界に戻ればいいのか解らないようです。
Little Mustapha-----前向きになれ、って言われてもなあ。普段だって真ん中から後ろ向きよりに生きてるし。いきなり言われても難しいんだけど。
ミドル・ムスタファ-----言ってる意味がよく解りませんけど。確かに前向きな態度とか、前向きな発言というのは意識してやろうとしてもなかなか出来ないものです。
ニヒル・ムスタファ-----そんな分析はどうでも良いけどな。それよりももっと具体的対策を考えた方が良いんじゃないか?
Dr. ムスタファ-----さっきの段階的にやるって言うのはどうなったんだ?
ミドル・ムスタファ-----ああ、そういえばやってましたね。第二段階の「絶望に向き合う」みたいなところでメールのアレに気づいて止まってましたけど。
冷子-----そういえば、そんなことしてたけど。うーん…。でも絶望というのは何だったのか?ってことでもあるんだし。Little Mustaphaの絶望の原因は偽のメールだったから現実じゃないとわかったんだし、私の絶望もとりあえず解決してるんだけど、まだここにいるのはなぜか?ってことなんだけど。うーん…。わかんないんだし。
Little Mustapha-----なんかだんだん偽の手紙とか偽のメールを出したヤツに腹が立ってきたな。
犬サンタ-----そうなんだワン!そいつは酷いヤツだから見つけてとっちめてやらないといけないんだワン!
ミドル・ムスタファ-----犬サンタ君までそんなことを言って。それは良くないですよ。怒りというのはマイナスの感情です。
ニヒル・ムスタファ-----なんか聖人みたいになってきたぜ。
ミドル・ムスタファ-----ホントですね。でもクリスマスですし。
Dr. ムスタファ-----クリスマスになんか意味があるのか?
ニヒル・ムスタファ-----なにを言ってるんだ、先生は?
Dr. ムスタファ-----聖人がどうのこうのとクリスマスは関係ないだろ?プレゼントを貰う日なんだし。
ミドル・ムスタファ-----えーと。クリスマスというのはある宗教で特別な日で、元はそれを祝う日なのは知ってますよね?
Dr. ムスタファ-----そういう非科学的な話は好かん。
Little Mustapha-----まあまあ。そんな話をしてるとまた絶望的になってくるし。でもクリスマスじゃなかったら絶望しなかったかも知れないし、原因はクリスマスだったりするのかも知れないな。
ミドル・ムスタファ-----だったらどうなんですか?
Little Mustapha-----例えば、クリスマスと向き合ってみるとか。そうするとだんだんプレゼントが欲しくなるし、そうしているうちにいろんな希望が湧いてこない?
ニヒル・ムスタファ-----プレゼントが欲しいのと希望が湧くのとどう繋がってるのか全然つながりがないぜ。
Little Mustapha-----まあ、その辺は適当だから。それよりも、さっきから気になるんだけどね。
ニヒル・ムスタファ-----まさか留守番電話じゃないだろうな?
Little Mustapha-----いや、それはないけど。その留守番電話にいつも気づくマイクロ・ムスタファだけどね。さっきからチラチラと点滅をしてるんだよね。いないのかと思ったらいきなり現れてすぐに見えなくなったり。これってあのネタの別バージョンなのか?とも思ったけど。どうなってるの?
ミドル・ムスタファ-----ああ、そのことですか。あなたはいなかったから知らないんですね。こっちにいると一番前向きだと気づいたマイクロ・ムスタファは嬉しくて元の世界に戻ることが出来るのですが、向こうに戻るとまたいつものように根暗な感じになって絶望するのでこっちに戻ってきてしまうんです。始めはユックリだったのですが、今では喋る間もないぐらい一瞬でアッチとコッチを行き来しているみたいで。
Little Mustapha-----そうなのか。なんか納得して良いのかどうかビミョーだけど。ボクらもマイクロ・ムスタファみたいになれば一瞬だけでも戻ることが出来るかも知れないね。
ニヒル・ムスタファ-----それは無理みたいだぜ。
冷子-----そうなんだし。あの性格はかなりレアだから、ちょっとやそっとじゃ真似できないんだし。
ミドル・ムスタファ-----とにかく他の方法を考えましょう。
Little Mustapha-----こんな時にサンタの国のサンタの酒があったら、飲んでる間に解決しちゃったりするのになあ。
犬サンタ-----すまないんだワン。今日は急いでたから持ってきてない、っていう設定なんだワン。
Little Mustapha-----そういう設定なら仕方ないさ。ボクらは前向きだからそんなことではクヨクヨしないんだぜ。そうだろ?みんな!
ニヒル・ムスタファ-----なんだそれは?
Little Mustapha-----ちょっと、せっかく前向きで明るい仲間達をやろうとしたのに。
ミドル・ムスタファ-----そうなんですか。ちょっとヤバくなってきたのかと思って心配しましたよ。
Little Mustapha-----そんなこと言ってないで。その姿勢がまず良くないんだよね。もっと積極的に前向きに楽しくならないと。ここは訓練が必要なのかも知れないな。
Dr. ムスタファ-----訓練って。何をするんだ?
Little Mustapha-----そんなの、スマイルトレーニングに決まってるじゃん!
一同-----スマイルトレーニング!?
Little Mustapha-----そうだよ!
ミドル・ムスタファ-----というか、あなた自分で言って自分で驚いてませんでしたか?
Little Mustapha-----まあ、前回からそんなネタもあるから、今回もやってみましたが。とにかくキミ達にはスマイルの素養が足りてないからね。それじゃあ、やるよ。両手を顔の横に…。はい、10度…。20度…。
一同-----30度!!
Little Mustapha-----10度…。20度…。
一同-----30度!!
Little Mustapha-----じゃあ、こんどは英語で。ハピー…!ハピヤー…!
一同-----ハピエスト!
Little Mustapha-----ハピー…!ハp…
冷子-----ちょ、ちょっと待て!ってことだし。これ全然効果ないんじゃないか?ってことなんだけど。しかも思いっきりパクりなんだし。うーん…。
Little Mustapha-----でもちょっとは楽しい気分になりませんか?
ミドル・ムスタファ-----なるかと思いましたけど、それほどでもなかったですね。
ニヒル・ムスタファ-----ここをどこだと思ってるんだ?絶望の荒野だぜ。
Little Mustapha-----そうだよね。選挙期間も終わったし、せっかくやってみたネタなのに。効果ナシだし。それよりも、なんでこんな「絶望の荒野」なんて場所が出てくるんだよ。こんな場所があるなんてことを知ってなければ、やってくることもなかったかも知れないし。
ミドル・ムスタファ-----それって、どういうことですか?
Little Mustapha-----だから、道を歩いていて知らない人とすれ違っても何もしないけど、知ってる人だったら「ああ、どうも」ってやるでしょ。そういうことだよ。
ニヒル・ムスタファ-----全然わかんないぜ。
Little Mustapha-----あれ、そうだった?でも、もしかするとこれはマイクロ・ムスタファの陰謀ってことはないか?
ミドル・ムスタファ-----どうしてそうなるんですか?
Little Mustapha-----ボクらをコッチに置き去りにして、ヤツが向こうで一人で良い思いをしようとか、そういう作戦だったりして。…というか、まさかプリンセス・ブラックホールと共謀して主役の座を奪おうという魂胆か!?チクショー、そんなこととは気づかずに…!
マイクロ・ムスタファ-----あの…、良いでしょうか?
一同(マイクロ・ムスタファ除く)-----あれ?!キミいたのか!
マイクロ・ムスタファ-----まあ、ネタなのは知ってますが、一応説明しておくと、今戻ってきたのです。
ミドル・ムスタファ-----今回はすぐに消えないんですね。
マイクロ・ムスタファ----- Little Mustaphaの考えがあまりにも酷いのでこっちに来ても絶望しているままのようです。
ニヒル・ムスタファ-----おい、キミが変なことを言うから余計に事態が悪化したぞ。
Little Mustapha-----あら、スイマセン。
冷子-----スイマセン、ですむことか?ってことだけど。うーん…。
Little Mustapha-----許してニャン!
ニヒル・ムスタファ-----キミがやるなよ。気持ち悪い。
Little Mustapha-----気持ち悪いとは失礼な!
犬サンタ-----ちょっと、無駄な争いはやめるんだワン!そんなことではいつまで経っても戻れないんだワン!
ミドル・ムスタファ-----でも、なにか良い方法はあるんですか?
犬サンタ-----これはどうかワン?すぐに戻ってきてしまうけど、現実世界には何度も行っていたマイクロ・ムスタファに向こうの様子を聞くんだワン!むこうはクリスマスで楽しい雰囲気だから、その様子を聞いたらきっと私たちも楽しくなれるんだワン!
Little Mustapha-----じゃあ、聞いてみようか?