気がつけば レギュラー化だね 犬サンタ
ブラックホール・スタジオ（Little Mustaphaの部屋）では、今年もクリスマスのプレゼントが貰えないような雰囲気になって来ました。サンタの事業が別のサンタに引き継がれたということで、犬サンタ君を責めるわけにもいかず、どうして良いのか解らないようなLittle Mustapha達でした。
ニヒル・ムスタファ-----ああ、なんてことだ…。なんてことだ…。これまでの苦労がやっと報われるという時になって、こんな結末が待っていようとは…。
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、大丈夫ですか？なんか、らしくないですよ。
Little Mustapha-----でも密かに一番プレゼントを欲しがっていたニヒル・ムスタファだしなあ。普段強がってる分、こういう時のショックは大きいんだと思うよ。
ニヒル・ムスタファ-----気楽なことを言いやがって。だいたい、キミが完成記念パーティーをここで開催しなかったからいけなかったんじゃないのか？
Little Mustapha-----なんでボクのせいになるんだよ？そんなにやりたかったならキミがみんなを集めてやったら良かったじゃないか。キミはいつも文句言ってるだけのくせして。
ニヒル・ムスタファ-----よく言うぜ。そんなこといったら…
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、何でここでもめるんですか。
Dr. ムスタファ-----そうだぞ、ケンカしたって腹が減るだけだぞ。
犬サンタ-----そうだワン。ケンカなんかしたら余計にプレゼントが貰えなくなるんだワン。ここはお互いに向き合ってゴメンナサイするんだワン。
Little Mustaphaとニヒル・ムスタファ-----…。
犬サンタ-----早くしないかワン！
Little Mustaphaとニヒル・ムスタファ-----ゴメンナサイ…。
犬サンタ-----それで良いんだワン！みんな仲良くしないと駄目なんだワン。
Little Mustapha-----というか、ゴメンナサイとか言って仲直りとか、ちょっと恥ずかしいな。
ニヒル・ムスタファ-----そんなことは黙ってれば良いんだぜ。
犬サンタ-----でもニヒル・ムスタファも顔が真っ赤なんだワン。
ミドル・ムスタファ-----ニヒル・ムスタファが一番そういうの苦手ですからね。それよりも、どうしますか？これから。今年のプレゼントにこだわるのか、あるいは来年のプレゼントを確実なものにするのか。
Dr. ムスタファ-----でも、まだ今年のプレゼントが貰えないと決まったわけではないだろう？
犬サンタ-----でもデータベースを検索しても見つからなかったってことは、ほぼ無いんだワン。
Little Mustapha-----でも引き継ぎの課程で何かミスがあったとかで、データがおかしくなったりすることもあるんじゃない？
犬サンタ-----だとしてもそのデータを元にプレゼントを配ることになっているから、今年は難しいと思うんだワン！でも、せっかくみんなで仲良しなんだから、楽しくしたらいいと思うんだワン！
Little Mustapha-----とはいっても酒はあるし、タルタルソースもまだまだあるし。これ以上どうやって楽しくなれば良いんだ？
ミドル・ムスタファ-----というか、タルタルソースをどれだけ作ったんですか？
Little Mustapha-----なんていうか、ホールロッタタルタルな感じで。
ニヒル・ムスタファ-----それじゃ意味わかんないぜ。
Little Mustapha-----まあ、喩えるなら最終戦争を生き延びられるぐらいの量というかね。
ミドル・ムスタファ-----それでも解らないですが、大量なのは解りましたよ。
Dr. ムスタファ-----というか、楽しくなりたかったらテレビでバラエティーを見たら良いんだよ。バラエティー番組はみんな笑ってるし、何が面白いか解らなくても画面のスミで笑ってる人が表示されたら、それは面白いって事なんだし。
Little Mustapha-----なんだか知らないけど、問題提起のような問題発言もありましたが、面倒なのでテレビを点けちゃいます！じゃあ、レッツ・テレビ！
ここで慎重なマイクロ・ムスタファが「ちょっと待ってください」と言おうと思ったのだが、いつものように飲み過ぎな感じのLittle Mustapha達なので何も考えずにテレビを点けてしまいました。
そこで予定を変更してニュースをお伝えしていたりしたらマズい感じなのですが、マイクロ・ムスタファの心配をよそに、そこでは予定どおりにクリスマス向けのバラエティー番組がやっているようでした。
バラエティー番組-----ヤバいよ、ヤバいよ…。マジヤバいよ…！
Little Mustapha-----なんかバラエティー番組は久々に見たけど、これは何となく懐かしいノリだな。
ミドル・ムスタファ-----ホントですね。なんて言うか…、懐かしいですね。
Dr. ムスタファ-----でも、これって面白いのか？痛いとか熱いとか解ってて、それでもそういう思いをして痛いととか熱いとか言うんだろ？
ニヒル・ムスタファ-----というか、先生がさっきバラエティー番組が面白いって言ってなかったか？そんなこと言ったら、自分で自分の言ったこと否定してることになるんだぜ。
Dr. ムスタファ-----いや、科学的には痛いものを痛いって言っても科学としては常識だから面白くないんだよ。
Little Mustapha-----そうじゃなくて、ホントは痛くないけど痛そうなのが面白いんだと思うけどね。あれがホントに痛かったり熱かったりしたらバラエティー番組は全部オオニタみたいになっちゃうしね。っていうか、どっちにしろテレビ離れしてから久しい感じなので、この辺は時事ネタになってないんだけど。オオニタとかもかなり古いしなあ。
ミドル・ムスタファ-----まあ、言いたいことは解るのですが、それって何か問題でしょうか？
Little Mustapha-----問題じゃないけど、こんな事を話していても楽しいクリスマスにならないんだし。
ミドル・ムスタファ-----まあ、それはそうですね。
犬サンタ-----それじゃあトランプで遊んだら良いんだワン！私はご主人様とトランプをして遊ぶのが至福のひとときなんだワン！
Little Mustapha-----良いなあ犬サンタ君は。サンタの孫娘さんと何をして遊んでるの？
犬サンタ-----ババ抜きだワン！
Little Mustapha-----二人ババ抜き、ってこと？それは伝説的にビミョーすぎるトランプゲームという事でもあるけど。…まあ、面白いならそれで良いか。
犬サンタ-----確かに二人でやるとちょっと簡単なんだワン。でも時々おじいさまも入れて三人でやると複雑すぎて、面白さが半減するんだワン！
Little Mustapha-----それはそれで、犬っぽくてカワイいんだけど。そんなことより、ここでトランプをやってもみんなインチキすることしか考えてないから面白くないのはバレバレなんだし。トランプは却下だな。
マイクロ・ムスタファ-----…あの、ちょっと良いですか？
一同（マイクロ・ムスタファ除く）-----ウワッ！ババ引いちゃった！
マイクロ・ムスタファ-----なんですかそれは？！さっきのババ抜きネタには関連してますが、私の発言とは全く関係ないですよ！
Little Mustapha-----それはそのとおりな冷静ツッコミでもあるけど、マイクロ・ムスタファ君は何かに気づいたのでしょうか？
マイクロ・ムスタファ-----いや、そういうことではないのですが。でも、みなさんちょっと気を抜きすぎな気がしたのです。先ほどからちょっとした警告もあったりしたのですし、もしかして万が一のことが起きたりすると…
メンバーの中では一番の心配性でもあるマイクロ・ムスタファが話していたのですが、ちょうどその時テレビのバラエティー番組が中断して臨時ニュースが始まりました。
報道センターのキャスター-----番組の途中ですがここで臨時ニュースです。ただいま入りました情報によりますと「いつもの街でバーってなってスゴいので、人気女子アナのウッチーこと内屁端が緊急中継するのでくだらないバラエティは中断してください」とのことです。それでは現場から人気女子アナのウッチーこと内屁端アナの中継です。
内屁端-----はい。みなさんここがどこだか解りますかぁ？…そうなんです！毎年クリスマスイブに怪現象が起こるあの街なのです。
報道センターのキャスター-----それで、いったい何が起きているのでしょうか？
内屁端-----みなさん、あちらをご覧ください！どうですか？サンタがバーってなっているのがお解りいただけるでしょうか？
報道センターのキャスター-----スゴい数のサンタですね。彼らはいったい何をしているのでしょうか？
内屁端-----そんなことは知りません。でもこの内屁端が人気女子アナとしての優れた嗅覚でこの街で何かが起きることを嗅ぎつけてやってきたので、これから何かが起きないわけはないのです！
報道センターのキャスター-----それじゃあ、わざわざ番組を中断したのに特に事件は起きていないのですか？
内屁端-----そんなことはどうでも良いのです！
報道センターのキャスター-----エ？！
内屁端-----クリスマスイブなのに、この内屁端が登場していなかったことがそもそも事件ではありませんか？それでは、バーってなってるサンタの一人にインタビューしてみたいと思いまぁす！あのすいません、ちょっとお話を伺ってもよろしいでしょうか？
バーってなってるサンタの一人-----いいとも！フォー！
内屁端-----だいぶ盛り上がっているようですね。あなたはどうしてサンタの格好をしているのですか？
バーってなってるサンタの一人-----なんすかこれ？テレビっすか？
内屁端-----そうでーす！臨時ニュースなんです。それよりもなんでサンタの格好なんですかぁ？
バーってなってるサンタの一人-----なんかこれチョー楽しいっす！フォー！
内屁端-----あっ、行ってしまいましたね。どうやら若者が大勢集まってサンタの格好をしてお祭り騒ぎをしているようです。以上、現場から内屁端がお伝えしました。…おいテメェ、なんでちゃんと質問に答えねぇんだよ！エ！
報道センターのキャスター-----…。ええと楽しそうな事件でしたね。それでは引き続き「クリスマスだよ！熱湯リアクション甲子園」をお楽しみください。
ここでLittle Mustaphaがテレビを消しました。
Little Mustapha-----あの番組は「熱湯リアクション甲子園」って言うんだな。
ミドル・ムスタファ-----それはどうでも良いと思いますけど。
ニヒル・ムスタファ-----そうだぜ。なんとなくいやな予感がしてきたんだよ。
犬サンタ-----でも偽のサンタ達は楽しそうだったんだワン。
ニヒル・ムスタファ-----キミは知らないかも知れないけど、こういうのは何かが起きる前兆だったりするんだよ。テレビで臨時ニュースがあったりするときは。
Dr. ムスタファ-----でも、あの留守番電話のヤツはもう退治されたんだしな。何か起きてもこれまでほど危険とは思えないが。
一同-----うーん…。（だワン。）
マイクロ・ムスタファ-----…あの、ちょっと良いですか？
一同-----うーん…。（だワン。）
マイクロ・ムスタファ-----…良いんですか？
一同-----うーん…。（だワン。）
マイクロ・ムスタファ-----喋りますよ！
一同-----うーん…。（だワン。）