どうなのか どうでも良いけど 気になるし
:そのころ、どうでも良いブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)では…
Little Mustapha-----アッ…?!
ミドル・ムスタファ-----あれ?あなたもですか?
ニヒル・ムスタファ-----というかキミもなのか?
Dr. ムスタファ-----なんかヘンな感じだな。
Little Mustapha-----というか、きっとマイクロ・ムスタファもだよね?
マイクロ・ムスタファ-----ええ、まあ。この感じはなんて言うのでしょうか?
Little Mustapha-----お腹痛くてトイレ行ったらスッキリした感じに似てるよね。
ミドル・ムスタファ-----ええ?違いますよ。
ニヒル・ムスタファ-----なんでいつもそういう話になっちゃうんだよ。
Dr. ムスタファ-----でも上手く言い表せない感覚だがな。
犬サンタ-----どうしたんだワン?
Little Mustapha-----なんていうか、何かボクらの知らないところでボクらに何かが起きたような気がするんだけど。
犬サンタ-----そうなのかワン!それは良かったんだワン!今度こそ悪魔を退治したんだワン!
ミドル・ムスタファ-----どうしてソレとコレが関係してるんですか?
犬サンタ-----ん?だワン。それはどうでも良いんだワン。それよりも安全になったから元の世界に帰った方が良いんだワン。ここにいたらあなた達は本当にどうでも良い人間になってしまうんだワン。
Little Mustapha-----それは良くないね。っていうか、どうやって帰れば良いんだ?
犬サンタ-----それは私に任せるんだワン!パソコンの専用ソフトで連絡すれば業者が上手いことやってくれるんだワン!
ニヒル・ムスタファ-----良く解んないけど、とにかく頼むぜ。
犬サンタ-----でもPowerBook 2400cだから時間がかかるんだワン。ちょっと待つんだワン!
Little Mustapha達はしばらく待ってみたのですが、何も起きません。
犬サンタ-----あれ?おかしいんだワン…?
ミドル・ムスタファ-----ちょっと、どうしたんですか?不安になるようなことは言わないでくださいよ。
犬サンタ-----処理が遅いのかと思ったら、そうではなくてパソコンが止まっているようなんだワン。困ったんだワン?これどうやって直せばいいのかワン?
Dr. ムスタファ-----それって、まさかここから帰れないってことなのか?
ニヒル・ムスタファ-----せっかく助かったのにそれはないぜ。それに犬サンタ君だってこのままじゃどうでも良い犬になっちまうんだぜ。
犬サンタ-----不吉なことを言うのはやめるんだワン。でもどうしても反応しないんだワン。古いパソコンだからこういう時にどうすればいいのか解らないんだワン。
Little Mustapha-----ハッハッハ…!慌てるでない犬サンタ君。
ミドル・ムスタファ-----なんで偉そうなんですか?
Little Mustapha-----そういう不安定なOSのパソコンを使う時には強制再起動の方法ぐらい知ってないとね。コマンド+コントロール+電源ボタンで解決だよ。
犬サンタ-----そんなこと言っても前足は二本しかないから三つもいっぺんに押せないんだワン。
Little Mustapha-----ああ、そういう犬的問題もあるのか。じゃあボクがやるけど。
Little Mustaphaが操作をするとボワ〜ン…という起動音が鳴ってパソコンが再起動しました。そして犬サンタが再び専用ソフトを立ち上げたのですが、どうやらまたパソコンが止まっているようです。
Dr. ムスタファ-----まったく、どうなってるんだ?ひどいソフトだな、それは。
犬サンタ-----困ったんだワン。もしかして無理してOS9にしたのがいけなかったのかワン。
Little Mustapha-----他に方法はないの?パソコン版じゃなくてスマホアプリ版とかは?
犬サンタ-----業者ではそこまでするメリットがないっていってスマホアプリ版は出てないんだワン。
ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、ボクらは帰れないってことですか?
犬サンタ-----申し訳ないんだワン…。
Little Mustapha-----うーん…。仕方がない。ここはまたサンタの酒でレッツ・サンタの酒をしてみよう。
ニヒル・ムスタファ-----それで解決するのか?
Little Mustapha-----知らないけど。
Little Mustaphaがまたサンタの酒でなんとか解決しようとした時です。トイレの方から何かが入ってきました。それは時々登場するLittle Mustapha's Black-holeのマスコット、ブラックホール君と白色矮星君でした。
ブラックホール君-----まったく、全然学習してないんだなぁ!
Little Mustapha-----アッ、ブラックホール君。
白色矮星君-----方法は一つだけじゃないんだよ!
Little Mustapha-----アッ、白色矮星君。
ブラックホール君-----業者を呼ばなくても元の世界への扉は開くんだなぁ!
白色矮星君-----前にもやったことがあるよね!
犬サンタ-----そうだったんだワン!
ここでやっとLittle Mustapha達も思い出したようです。Little Mustaphaの家のトイレの扉はなぜか異次元世界への扉となることがあるのです。このマスコット達もその扉からやってきたのでした。Little Mustapha達は大急ぎでトイレに駆け込んで、そして出てきました。
そして部屋に戻ってくると、そこには赤黒いドロドロの液体に覆われていてギョッとしたのですが、とりあえず外を確認すると元の世界と言うことだったので、喜んでも良いに違いありませんでした。