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#192 「リポータル」 2020-12-25 (Fri)

 それから数日後、やっとクリスマスイブの日になりました。前回の開設記念日のパーティーと同様にリモートで開催されることになったLittle Mustapha達のクリスマスパーティー。そのためにブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)はいつもより地味な様子でしたが、大量の酒とちょっとした料理が用意されているのはいつもどおりでした。いつもと違っていたのは、さっきLittle Mustaphaが「クリスマス 知らない人 なぜ」で検索したことだけでしたが、開始時間になったのでブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)にある悪魔デバイスの画面には主要メンバーの姿が映し出されていきました。

Little Mustapha-----みなさんお集まりでしょうか?

ニヒル・ムスタファ-----五人だけなんだぜ。そんなの画面を見たらすぐ解るだろ。

Little Mustapha-----なんか、こういうのは慣れてないし、始め方も良く解らないんだけど。まあ、リモートを意識せずに普通にやれば良い、って事でもあるんだけどね。でもいつもどんな風に始まってたのか?っていうと覚えてないんだよね。

ミドル・ムスタファ-----いつもはだいたい、あなたの部屋に入ると同時に色々とツッコミどころがあったりして、逆に普通に始まることの方が少ないような気もしますけどね。

Little Mustapha-----じゃあ、今回も異常に始めてよろしいのですね。

ニヒル・ムスタファ-----言葉遣いまで異常にする必要はないだろ。

Dr. ムスタファ-----どうでもイイが、早く始めないか。一応乾杯するまで飲むの我慢してるんだが。

ミドル・ムスタファ-----そうですよ。大体Little Mustaphaがなかなか飲み始めようとしないってところから変ですけどね。

Little Mustapha-----いや、今日は飲み過ぎるのは良くないかも知れないし。とはいっても、緊急事態に備えるために大量の酒は用意してあるんだけどね。

ニヒル・ムスタファ-----まだ恐がってるのか。一人でいてもみんなでいても、最終的には何とかなるんだし。それよりも大事なのはプレゼントを貰うことなんだぜ。

Little Mustapha-----ああ、そうだったね。クリスマスっぽい感じってのはいつもやってる事だったけどね。それじゃあ、乾杯音頭でクリスマス。今年こそは貰いたい。望みの品とあの子のハート!

Dr. ムスタファ-----なんだそれ?!

Little Mustapha-----せーの…!

一同-----メリークリスマース!


 謎の前口上があったと思ったら、結局「せーの」で始まったリモート・クリスマスパーティー。同じ場所にいないと、その場のちょっとした事などが話の種にならないので、時々ミョーな間が空いたりするパーティーでもありました。

 そんな中でもLittle Mustaphaはやはりどこか落ち着かない様子です。

ミドル・ムスタファ-----さっきから気になってるんですが、Little Mustaphaはちょっとカメラに顔を近づけすぎじゃないですか?

Little Mustapha-----いや、そんなことはないと思うけど。

ニヒル・ムスタファ-----いや、近すぎだぜ。しかも、また例の変な機械をディスプレイ代わりにしてるんだろ。それで下向いてるから、カメラには頭頂部ばっかり映ってるんだよな。

Little Mustapha-----ああ、それならきっとこういう事だよ。この悪魔デバイスの画面が小さいから、良く見ようと思って顔を近づけると、カメラに頭頂部が近づいてしまう、と。

Dr. ムスタファ-----我々の顔を良く見る必要もないだろ。

Little Mustapha-----良く見ることは良い事だよ。

ミドル・ムスタファ-----さらに近づけなくても良いですよ。


 そう言われてLittle Mustaphaが少しだけカメラから顔を離しました。するとその時、細かいことに良く気がつくマイクロ・ムスタファが何かに気付いたようです。


マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと待って下さい。

Little Mustapha-----いや、なんでもない。

ニヒル・ムスタファ-----なんでもなくはないだろ。

ミドル・ムスタファ-----そうですよ。マイクロ・ムスタファが何かに気付いたのならなんでもないワケないですよ。

マイクロ・ムスタファ-----そうなんですが。今Little Mustaphaの後ろに人影が見えたような気がしたのですが。

Dr. ムスタファ-----なんだ?人が来てるのか?

Little Mustapha-----いやぁ…、まあ、その。

ニヒル・ムスタファ-----人がいるのか?それならちゃんと言ってくれないと、バカな話とか聞かれたら恥ずかしいぜ。

Little Mustapha-----そうなんだけど。ちょっと困ったことになってね。誰だか解らないんだけど、さっき突然やって来てね。今日はどうしてもここにいないといけないとか言うからさ。

ミドル・ムスタファ-----そんな事を黙ってたんですか?けっこう重要じゃないですか、それは。

Dr. ムスタファ-----そうだな。危険な事が起きるかも知れないだろ。

Little Mustapha-----まあ、一応ネットで調べてみたんだけど。そういう感じの犯罪はないみたいだし。

ニヒル・ムスタファ-----何をどうネットで調べたんだよ?

Little Mustapha-----クリスマスに知らない人が来る理由みたいなことだけど。悪い人じゃなさそうだけど、女の人だったりするからね。サンタの孫娘さん改め、何かの長官の孫娘さんにバレたりしたら困るからさ。…いや別に、そういう意味で部屋に入れたワケじゃないんだけどね。

ミドル・ムスタファ-----そんな事を気にしてる場合じゃないと思うんですけど。ホントにその人がいて大丈夫なんですか?

Little Mustapha-----それは、多分大丈夫だと思うよ。なんていうか、良い人そうだし。

ニヒル・ムスタファ-----良い人そうな人が良い人だとは限らないぜ。それにアレもあったよな。吸血鬼は家主に招き入れて貰わないとその家に入れないとか。

Little Mustapha-----うーん…。そんなことを言ったら失礼だと思うけど。仕方ないから、ちょっとこっちに来てもらおうか。えーっと、ちょっと。…まだ名前聞いてなかったけど。みんなが心配してるから、こっちに来てカメラに映ってくれないかな?