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#213 「第2の始まり」 2025-12-25 (Thu)

いつものクリスマスイブ

 別次元のLittle Mustaphaらしき人が出てきたりして何が起こるのか?という出だしでしたが、何事もなく時間は進んで今日はクリスマスイブです。

 いつものように落ち着かないLittle Mustaphaは、毎年そうやっているようにいつもどおりではないかも知れないやり方でパーティーの準備を始めました。毎回プレゼントが貰えないLittle Mustapha達なので、毎回同じようにしたらまたプレゼントが貰えないということで、毎回少しずつ違うパーティーになるというのはいつもどおり、ということはこれもいつもどおりのクリスマスということでしょう。


 そして、いつものように特に時間を決めたわけでもないのに、夕方になると主要メンバー達がだいたい同じ時間にブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)へやって来ました。


Little Mustapha-----これでみんな集まったようだね。ニヒル・ムスタファが二番目ってことは、ホントは最初に来てたけど様子見で誰かが来るのを待ってから入ってきたという気もするけど。

ニヒル・ムスタファ-----何言ってるんだよ。今回はそんなことをやってる余裕はなかったし、気になるから早く来たんだけどな。

ミドル・ムスタファ-----そうなんですよ。私が一番になりましたけど、いつもよりも少し早くみんなそろいましたからね。やっぱり気になりますよね。

Dr. ムスタファ-----科学的にもそういうことだな。

Little Mustapha-----科学的には、気にしたって意味はないってことになりそうだけど。まあ良いか。

マイクロ・ムスタファ-----しかし、今回は前回までとは少し様子が違いますからね。気になってしまうのも仕方がないと思います。

Little Mustapha-----そうなんだけどね。ただし、気になることがあってもなるべく前向きというかさ。クリスマスを祝う感じを出したいと思うからね。今回からは会費を取ってパーティーも豪華にしようかと思うんだけどね。

一同(Little Mustapha除く)-----エェ…!

Little Mustapha-----エェ、って。予想外の反応。というか、これまで会費を取らなかったのもおかしいことだと思わない?

Dr. ムスタファ-----まあ、そういえばそうだな。

ミドル・ムスタファ-----最初の頃はウィスキーがあるだけで、割るものもなかったですからね。そのころの感じだと会費はなくても良かったと思ってましたが。

ニヒル・ムスタファ-----ちょっとずつ豪華になっていったりするから会費を払うなんてことを思い付けなかったってことだな。

Little Mustapha-----つまり、気付かれないようにちょっとずつ会費を取っていけば良かったワケか。じゃあ、今回は初回と言うことで10円からいく?それだといつものパーティーにプラスうまい棒ぐらいだけど。うまい棒もいつの間にか値上げしてるし、割引されてないと10円じゃ買えないけどね。

Dr. ムスタファ-----せめて唐揚げぐらいは欲しいな。

ニヒル・ムスタファ-----10円じゃ唐揚げは無理だろ。

ミドル・ムスタファ-----1000円ぐらいで良いんじゃないですか。いきなり豪華になるのも変ですし。

Little Mustapha-----いつものにプラス5000円か。まあ少しは豪華になるかな。でも最近はなんでも値上がりだからなあ。でも、もう酒は買ってあるから、それに5000円分の料理が付くならそれなりに豪華だよね。

マイクロ・ムスタファ-----あの、ちょっと待ってください。

Little Mustapha-----なんでしょうか?

マイクロ・ムスタファ-----以前にもあったと思いますが、今から買いに行くということなら、誰かがここに残って変なことが起きないか見張っていた方が良いと思うのです。

ニヒル・ムスタファ-----それもそうだな。

Dr. ムスタファ-----だが、今日はここで何かが起きるって感じなのか?どっちかっていうと…。

Little Mustapha-----あっと、それはまだ気にしないようにしようよ。口に出してしまうと変なことが起きてしまうような気がするからね。まずは雰囲気作りだよ。クリスマスって感じが出てくれば万事上手く行く!

ミドル・ムスタファ-----そういうことなら、前と同じメンバーで行きますか。

ニヒル・ムスタファ-----先生を連れて行くと唐揚げばっかり買いそうだからな。

Dr. ムスタファ-----別にフライドチキンだって良いんだが。

Little Mustapha-----それは、定義次第では同じ物になりそうだけど。実際にはどうなんだろうね?

Dr. ムスタファ-----とにかく、私も外に出るのは面倒だから、またマイクロ・ムスタファと私が残れば良いだろう。

Little Mustapha-----ということで、メリー・ショッピング!


 いつものように変なことが起きる前に変なことを始めたLittle Mustapha達は買い物班と留守番班に分かれて準備を始めるようです。

 しかし、彼らの心配事は別のところにありました。前回のLittle Mustapha's Black-hole開設記念日のパーティーで明らかになったのですが、今年はどこに行ってもサンタへのプレゼントのリクエスト用紙が置いていなかったのです。仕方なく手書きでリクエストの手紙を書いたのですが、それがちゃんとサンタの元へ届いているのか、ということを全員が心の中で密かに心配していたのです。