「オレが全人類の命を守る!うぉぉぉおおお!」
…?!
去年のクリスマスにLittle Mustaphaが余計なことをしたせいで、どこかの誰かが作っている話の終盤部分が混入してしまったようです。
気を取り直して、ブラックホール・スタジオ(Little Mustaphaの部屋)へ戻りましょう。
Little Mustapha-----どうしよう?…そうだ、あのトイレの扉を使って逃げたりとか。
犬サンタ-----それはダメだワン。あの扉は今のところどうやって使ってもただのトイレの扉なんだワン。
Little Mustapha-----ええっ?!それじゃあ、他になんかないの?みんなも考えてる?もしかして、危険なのがボクだけだから手を抜いてないよね?
ミドル・ムスタファ-----そんなことないですけど。私達に出来る事なんて、なにがあるか?ってことですけど。
ニヒル・ムスタファ-----まあ、やって来た相手次第では一緒に戦うこともあるかも知れないけどな。
Dr. ムスタファ-----しかし未知の世界から来る暗殺者だからなあ。
モモルダア-----こういうのはどうでしょうか?
Little Mustapha-----やった、さすが連合なんとかの捜査官!
モモルダア-----いや、まだ何も言ってないですが。私があなたを安全な場所に転送しましょう。
Little Mustapha-----そんな場所あるの?なんか時空の狭間から来るとか言ってたし。
モモルダア-----カズコの作った部屋なら安全って言ってましたよね。あの部屋なら正確な場所も解りますから。ひとまずそこへ隠れていてください。その間に対策を考えてもらえば良いでしょう。
Little Mustapha-----そうか!さすがなんとか捜査局の捜査官!
モモルダア-----それで良いのなら急いでください。むこうはすでに準備が出来ていて、指示があればあなたを暗殺しに来るでしょう。
Little Mustapha-----何でも良いから早く!
モモルダア-----それじゃあ、これも持っていってください。これは小型マイク兼発信器になっています。なにかあればあなたの声が聞こえますし、転送に不具合があってもすぐにあなたの場所を突き止められるでしょう。
Little Mustapha-----はいはい。じゃあ、それをポケットにしまってと…。それじゃあ、早く転送を!転送を!
今回危険なのはLittle Mustapha一人だけだったので、他の主要メンバー達はいつもよりは多少冷静でした。なので一人でパニックになっているLittle Mustaphaを見て、ちょっとみっともないような気がしたり、あるいはいつもは自分もこんなふうになっていたのか?と思ったり、複雑な気分でもありました。
そんな感じでしたが、モモルダア捜査官が転送装置のスイッチを入れるとLittle Mustaphaの姿がフワッとした感じで見えなくなりました。
マイクロ・ムスタファ-----大丈夫だったのでしょうか?なんだかイヤな予感がします。
ミドル・ムスタファ-----そんな予感がしてたなら先に言った方が良かったのでは…。
ニヒル・ムスタファ-----でもLittle Mustaphaがあんなに焦ってたんだし、言っても聞く身耳持たなかったんじゃないか。
Dr. ムスタファ-----豚の耳に念仏か。
ニヒル・ムスタファ-----間違ってるし。あってたとしてもそのことわざはビミョーに違うし。
モモルダア-----もどかしいですよねえ。でもみなさん、ちょっと静かにしてください。私は仕事があるので。