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#199 「ENTER/EXIT」 2022-12-24 (Sat)

内屁端-----はーい、こちら現場の内屁端でぇす!…あっと、あの。ちょっと、押さないでくださぁい!ついさっき現場で動きがありました。…あっ、危ないですよ。押さないで!なんと、拉致されたサンタというのがイケメンのサンタだったということで…。押すなって言ってんだろ!コラ!…失礼しました。それを嗅ぎつけたイケメンサンタのマニアックな女性ファン達が押し寄せてきて、このような大混乱になっているのです。…おいテメー!今なんて言った?コッチは仕事でやってんだぞ!女子アナなめ…。

腹屁端-----えっと、中継の方ちょっと乱れているようですね。それでは、ここで天気予報のコーナーです。お馴染み宇絵座キャスターがクリスマスバージョンで天気予報です!リホっち、よろしくお願いしまぁす!

宇絵座-----はい、こちら今年もやってきたクリスマス・マーケットの会場から宇絵座理保(ウエザ・リホ)が天気予報をお伝えします。すぐ近くが拉致監禁の事件現場ということで、少し騒がしいですが、負けずにいきますよ!

腹屁端-----私もあとでグルメリポートでそちらにうかがいます!

宇絵座-----はい、楽しみにしています!そしてですね、今回は素敵なゲストがいるんですよ!

腹屁端-----ホントですか?誰でしょうか?

宇絵座-----なんと、腹話術人形のキショー君です!今回はクリスマスということで特別に私の得意な腹話術を使って天気予報をしていきたいと思いまぁす!それじゃあ、キショー君よろしくね!

キショー君-----フュヨシュク!

宇絵座-----それじゃあ、キショー君。明日の全国の天気から予報してください。

キショー君-----フイ!ハシュタヌ・ジェンククンシェンシ。ジュンコクシェヒヒフュレシュニュッチューシュ!シュスシュ…ギュゴシャリュア…。

腹屁端-----あの、キショー君。ちょっと聞き取りづらいようなのですが…。

キショー君-----シュリュファシュシュリューシュムシュシャ!

宇絵座-----それじゃあ、次は各地の天気をよろしくお願いします!

キショー君-----シュギュワキュクチュヌフェンヒィ…!

腹屁端-----ここでいったんCMです!


CM-----「映画はダメでもドラマは好調。でもドラマに飽きたらコラボがある!ガブッ○ョ・スターウォーズコラボ版新登場!フォースの力で釣り上げろ!今なら特性スパイダーストリングス釣り竿が付いてます!」

Dr. ムスタファ-----酷い腹話術だったな、あれは。

ニヒル・ムスタファ-----でもなんとなく見ちゃったけどな。

ミドル・ムスタファ-----あんなに出来てない腹話術は逆に珍しいですからね。

犬サンタ-----あれは、あの人形が外国語を喋ってたんじゃないのかワン?

ニヒル・ムスタファ-----まあ、そういう意見もあるか。

マイクロ・ムスタファ-----あの、そんなことよりも重要なことが解ったと思うんですけど。

ミドル・ムスタファ-----そういえば、事件のことも少しやってましたね。

マイクロ・ムスタファ-----そうなんですよ。なんだか騒然となっていたから聞きづらかったのですが、拉致されているのはいつも来てくれるサンタ君だと思われるんです。

Dr. ムスタファ-----そうだったか。腹話術でその前の記憶が飛んだからな。

ミドル・ムスタファ-----ということは、サンタ君を誘拐したのはLittle Mustaphaではないって事になりますかね。

マイクロ・ムスタファ-----Little Mustaphaが激昂しない限り、そのようなことはしないと思います。

ニヒル・ムスタファ-----じゃあ、とりあえずLittle Mustaphaはまだ犯罪者にはなってないってことだな。でも、これは問題じゃないか?

Dr. ムスタファ-----なにがだ?

ニヒル・ムスタファ-----いつものパターンなら、オレ達のプレゼントを持ってくるのはあのサンタ君だぜ。

一同(犬サンタ君除く)-----アーッ!大変だ!サンタ君を助けないと!

犬サンタ-----またみんなで喋ると気持ち悪いんだワン!それよりも、どうやって助けるのかワン?

ミドル・ムスタファ-----それは…解りませんけど。

犬サンタ-----多分、簡単なことではないんだワン。サンタ達だって、これまでに襲われたりすることはあっても、彼らの特殊な技術のおかげで無事だったんだワン。タダの拉致事件だったら簡単にサンタ君を助け出すことも出来るはずなんだワン。それなのに、何も出来ないということは特別な理由があるに違いないんだワン!

Dr. ムスタファ-----Little Mustaphaはいないし酒もないし、オマケにプレゼントも危なくなってきたか。もどかしいクリスマスだな、今年は。

マイクロ・ムスタファ-----あの…、ちょっと良いでしょうか?

ミドル・ムスタファ-----なんですか?サンタ君を助ける方法が解りましたか?

マイクロ・ムスタファ-----そうではなくて。言いづらい感じもありますが、留守番電話のランプが…。

一同-----アーッ!電話が鳴ってないのに留守番電話のメッセージが残っていることを示すランプが点滅している(んだワン)!

ミドル・ムスタファ-----でも、これって大丈夫なんですよね。この電話に恐怖のメッセージを残す恐ろしい何者か、っていうのはずっと前にいなくなりましたからね。

ニヒル・ムスタファ-----そうなんだけど。今日はなんか不安になるんだよな。

Dr. ムスタファ-----飲んでないからな。気持ちが大きくならないな。

ミドル・ムスタファ-----でも、どうしますか?何かヒントになるようなメッセージが残されているってことも考えられますよ。

ニヒル・ムスタファ-----前向きに考えるとそうなるか。Little Mustaphaがいれば、ヤツは何も考えずに押すと思うけどな。

ミドル・ムスタファ-----じゃあ、押してみますけど。良いですね。

Dr. ムスタファ-----まあ、大丈夫だろう。

ミドル・ムスタファ-----それじゃあ、メッセージ再生!


留守番電話-----ゴ・ゴ・ゴ・ゴ…ギ…!フュッヘンフォ・フェッフェイシ…!ピー!「(ジー…!ジジィィィ…!ゴボゴボゴボ…、ジィィー)フッフッフッ…!…集まって…(ジィィー…)」フェッヘイフィヒュユイ!


ニヒル・ムスタファ-----どういうことだ?どこかで聞いたような声じゃなかったか?

犬サンタ-----恐いんだワン!今のは悪魔の声に似ていたんだワン!

Dr. ムスタファ-----でもその悪魔のようなヤツは退治されたんじゃないのか?なら大丈夫だろう。

ミドル・ムスタファ-----そうですけどね。なんか聞かない方が良かったですかね。


 留守番電話のメッセージはノイズにまみれていたので良く聞き取れませんでしたが、主要メンバー達の脳裏に過去の恐ろしい記憶が蘇ってきてしまったようです。おかげで留守番電話の音声案内が下手すぎる腹話術になっていたことには誰も触れることはありませんでした。

 するとそこへどこからともなく人の声が聞こえてきました。部屋が静まりかえっていたところだったので、一同驚いてビクッとなりましたが、例によってお互いにビクッとなったことには気付かなかったフリをして音の出所を探しました。